僕の香妻交際日記 第15回 香港の意味ない4つのこと【MTR編】

2017/11/14

「やらないよりはマシだよね」と言う人もいるかもしれません。
でも、香港には「やっぱりやらなくてもいいんじゃない?」という出来事が日常に溢れています。
今回は特に駅や電車内で見られる意味のないものに疑問を呈するとともに、どうしたらもう少し意味のあるものに変えられるかを考えてみます。

①電車が急停止してから案内される「しっかりバーにつかまってください」の
車内アナウンス
そもそもアクシデントに対して自動音声で警告するのはどうでしょうか。
交通アクシデントを防ぐことはAIにもできるとは思いますが、
アクシデントが起きた後の瞬時の判断、対応はやはり人間の手で行われるべきです。
日本の都バスでは「左に曲がります」と運転手自らアナウンスしてくれます。
MTRもせめて急停止するときくらいは「しっかりつかまってください」(1秒あれば言えます)と一言車掌からアナウンスするべきです。

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この手すりが満員電車の原因だ

②プラットホームのドアとドアの間に立っているSTOPの看板を持った
駅スタッフの多さ
二重扉をほぼ全ての駅で設置しているにもかかわらず、
さらにこれだけのスタッフを配置するとは二重扉を信用していないのか、
はたまたMTRを利用する香港市民を信用していないのか…。
百歩譲ってスタッフを置くのは良しとして、
もうちょっと人選をしっかりしてほしいものです。
特にラッシュアワー時の電車の乗り降りはガチンコです。
時には乗り降りのルールを守らない荒くれ香港人も出現します。
そんな戦場に明らかにガチンコではないスタッフが対応できるのでしょうか。
現場では特にパワーと威勢が求められています。
例えば、モンコックの街を歩けばタンクトップの
マッチョたちがチラシを持って暇そうにしているので、
MTRはせめてラッシュ時くらいはかれらにお金を
払ってプラットホームの秩序を守ることも検討してみるべきです。

③電車に乗ってすぐ設置してあるバー(手すり)
香港では見せかけの満員電車はよくあることです。
その原因は電車の「中の方」に詰めない香港人たちに理由がありますが、
実はそうさせてしまっているのは電車に乗ってすぐ目の前に
設置されている手すりなんです。
入口付近に設置するものですから、
みんなそこで立ち止止まって奥に詰めなくなるのです。
手すりの位置を変えたり、つり革を増やすことで自然と人々が
電車の中の方へ進む仕組みを作るべきです。

④英語に全く興味のない3歳の息子に「うちでは英語で教育しているのよ」と
周りに言いたいがために駅のホームで英語で一生懸命電車のルールを
教えている香港人の母
結局、英語に全く反応しない我が子に嫌気がさし、
決まって最後は広東語で教えています。
まずは広東語を使って知識と教養をつけてから第二言語を学ばせた方が健康的です、間違いなく。

「やってみなければ分からない」という考え方は私は好きです。ただ、やってみた上で継続的に効果測定を入れていくとより良いものができると思います。

「継続は力なり」
嘉納治五郎、よろしくお願いします。

ではでは。

ルーシー龍
ルーシー龍(りゅう)
香港人妻との結婚歴3年目の日本人。沢木耕太郎の「深夜特急」を読んでチョンキンマン ションに憧れて香港にやって来る。趣味は早く家に帰って妻と一緒にTVBのドラマを見る こと。

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