読むだけでママが笑顔に「ままサプリ」連載 第37回 言葉の裏にある気持ち
例えばあなたのお子さんが
「学校にいきたくない」と言ったとします。
あなたなら、どういう言葉を返しますか?
「何があったの?」
「算数が嫌だから?」
「行ってみたら楽しいよ。」
「学校へは行くべきだよ。」
これらは全て「言葉」だけに反応した対応です。
実はここをみている限り問題は解決しません。
「学校に行く方法」をいくら話し合ったところで、「行きたくない原因の心」には辿り着けないからです。
「心」に辿りつけないと、一時的に問題が解決しても、また同じことを繰り返します。
人と人とが争うのも、国と国とが争うのも、表面的な言葉だけに反応して、解決する言葉を返しているからだと思います。
夫婦の関係者でもおなじです。
「たまには早く帰って子供の面倒見てよ!!」という奥
様に、
「今忙しい時期だから、仕方ないじゃないか。」あるいは、
「じゃあ、今週は水曜は帰れるようにするよ。」
と返す旦那様。
これで奥様の怒りは収まるでしょうか?答えはNOです。
「早く帰ってきてよ。」という言葉の裏には、
「1人で子育てしていて不安」
「あなたがいなくて寂しい」
の気持ちが隠されています。
「寂しかったね。ごめんね。」
「1人に任せて悪かったね。」
そんな言葉をかけられたなら、奥様の気持ちが一気に溶けて、怒りが収まるのです。
「学校に行きたくない」問題を解決しようとするのでは
なく、
「学校にいきたくないんだね。」
「イライラしてるように見えるけど。」
「怒ってるように見えるね。」
お子さんの言葉の裏にどんな感情が隠されているのか?
その感情に辿り着くことができたときに、子供の気持ちが溶けるのです。お母さんに理解された、それだけで問題は解決することが多いのです。
心と心で会話をすると子供と「繋がっている」と感じますし、お互いに信頼できる親子関係を築くことができるのです。
言葉は心の全てを表すことはできません。言葉だけに頼って会話をしていると、肝心な心の声を聞くことができません。
子供が問題発言をしたときは、一呼吸おいて、「こう言っているこの子の気持ちはどんな気持ちだろう?」と考えてみるといいかもしれません。
そして、方法でなく、「感情」に寄り添う言葉を返してあげましょう。
言葉にだけ反応していませんか?
その裏にある気持ちを見ていますか?
Kyou氏 プロフィール
海外で3兄弟を育てる中、人を育てる一大事業に頼れるものが何もないことに疑問を持つ。現在上海ママたちに心理学、統計学、コーチングなどを基にした「ままサプリ」展開中。香港にて講座開催中♪
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