中環サイモン・リー・ギャラリーにて合同新作展示会を開催

2017/05/02

サイモン・リー・ギャラリーで

中環(セントラル)にあるサイモン・リー・ギャラリーでは、3名のアー ティストによる新作の展示会を開催中。その一人、Sarah Crownerの絵 画やステッチキャンバスを制作するプロセスは独特だ。これまでの作品 より更に深みを増した色合い、海藻や草の植物標本を参照して描き出さ れ、コラージュして生み出される彼女の新たな世界は、前衛的なアート の中でも定義しきれない存在感を放つ。

透明感あるクリスプなグラッフィック作品が印象的なCaitlin Keogh は、ウィリアム・モリスのデザイン、アール・ヌーボーの美学、ペイズリー・ ファブリック・デザイン等を主題に永続的、侵略的に世にはびこるモチー フに疑問を提起。これらのテーマに潜むデコラティブなヒステリック性 をユニークに表現することに成功している。

Paulina Olowskaによる最新の絵画シリーズは、リトアニアの科学者 で教育者のBirut侁Galdikas博士を主題としている。博士は40年以上にわたり、東南アジアにあるボルネオ島のオランウータンの研究を手がける 国際的権威。作品に滲み出る、研究対象であるオランウータンとの優し い関係性、彼らの暮らす森の脆弱性には心を打たれる。

展覧会の作品達は植物、女性、フェミニスト、生物学とさまざまな点で 交差していく。3名のアーティストはそれぞれ、表現と形態の根本的に 異なる手法を用いながら、テーマと実行の融合の背景には、共通の関心 が存在することを明らかにしてくれる。

SIMON LEE GALLERY PRESENTS MAUVAISES HERBES: SARAH CROWNER, CAITLIN KEOGH, PAULINA OLOWSKA
住所:304, 3/F Pedder Bldg., 12 Pedder St., Central
期間:4月28日~5月27日
まで ウェブ:www.simonleegallery.com/

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