Shepard Fairey 香港での初個展開催

2016/11/14

Shepard Fairey 香港での初個展開催

 

作品

若手のコンテンポラリーアーティストを支援する非営利団体、HOCA財団はアメリカのアーティスト、Shepard Fairey氏の香港初の個展、“Visual Disobedience”を開催中だ。社会を敏感に捉え大きな評価を得た作品の数々と、中国と香港にインスパイアされた大作の公開に注目が集まっている。アート界に彗星のごとく現れ、権力と責任をテーマにしたFairey氏の作品からは、観る者への強いメッセージ伝わってくる。

作品

Fairey氏は腐敗政治への批判や企業の崩壊、反戦の心、セレブリティのインスピレーショナルな面、有害さもありのままに紙やキャンバスの上に表現し、近年は地球温暖化や石油消費が引き起こす環境破壊など、人類が共有する地球という財産の著しい消耗にも関心の幅を広げて創作に取り組んでいる。彼の知名度は2008年、大統領選でオバマ氏をテーマにした”Hope”によって一気に上昇し、その活動と哲学はより成熟したが、コンテンポラリーアーティストとして認められるとメッセージ性の強い作品を作らなくなる多くのアーティストと違い、Fairey氏は一貫して直近の言論の自由を主張し、社会のシステムの一部にならなくても成功することは可能だと世間に説く。彼の主張ある作品について人々が意見を交換し合う―それが彼の望むことであり、Fairey氏にとって重要な価値を持つエレメントだ。

作品

今回展示されるのは、代表作の“Obey Giant campaign”から“Hope”、他のアーティスト、ミュージシャンとコラボレートした最新作の“Earth Crisis series”まで彼のキャリアを知るのに十分な点数で、形態もステンシル、キャンバス、マスキングフィルム、プリントなど多岐にわたる。彼の信念の大本は“アートは世界を繋ぎ、多様なグループの対話を促すべきもの”。今回の個展は、政治や社会経済、環境問題など多様なテーマに対するFairey氏の、勇気あるプロパガンダヴィジョンを知る貴重な機会となるだろう。訪れた人には好奇心を開放して作品世界を楽しみ、頭の片隅に浮かんでくる、自らの心の主張にも意識を向けてみてほしい。

作品

Visual Disobedience – A solo exhibition by Shepard Fairey
場所: Shop B104 – Shop 305, The Pulse, No. 28 Beach Rd., Repulse Bay
日時: ~11月27日、水~日 12:00~20:00

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