香港にいるなら絶対山へ!誰でも簡単に楽しめる山歩き!Vol.4

2016/09/27

香港在住日本人主婦が綴るリレーミニエッセイ ワク♥ドキッ!Hong Kong Daily Life Vol. 87

ライオンロック

今回は香港の有名スポット「ライオンロック」に登ってきた。正式名称は、獅子山。遠くから見ると、まるで獅子が横たわっているかのように見えるので、こう名付けられたのだとか。今回のコースは、MTR黄大仙駅からスタートしてマクリホース5区を歩きライオンロックに登る全長9kmの道のりだ。

ライオンロック

朝9時に黄大仙駅を出発。山の入口までは2.4kmの一般道で、ミニバスを使うこともできるが、私たちは徒歩で向かった。歩き始めてすぐ、急斜面の上りが続き、コンクリートの照り返しもあってすぐに汗だくに。40分後、紫竹亭を通り過ぎたら、ここからが山のスタートだ。獅子山郊野公園(LION ROCK COUNTRY PARK)の看板をくぐり、山頂まで1.8km、階段をひたすら上っていく。途中で二手に分かれる道があり、「獅子山頂500m」の標示を左に進む。見逃すと、ただライオンの横を通るだけになってしまうので要注意。分岐以降、さらに斜度が厳しい階段が続く。公園の入口から上り続けて30分、標高495mの獅子山山頂に到着。この日は、気持ちのいい晴天だったため、九龍と新界が一望できた。尖沙咀の真裏から香港島が見えるこの景色は、「裏香港」ともいえる素敵な景色だった。隣にはライオンの横顔が大きく見え、登って気付いたのは、獅子山の山頂はライオンの頭の上ではないことだ。山頂から一旦下った後、「DANGER」と書かれた岩場を登るとライオンの頭の上に立つことができた。手すりもない滑りやすい岩場だったため、岩の先には恐ろしくて近づけなかった。先日も頂上で撮影していた登山客が崖から転落したというニュースがあったので、やはり注意が必要だ。

ライオンロック

ライオンの頭を満喫したのち、岩場を下ってマクリホースの道に戻った。途中には、1998年に閉港した啓徳(カイタック)空港を眺めることができた。その後、筆架山(BEACON HILL)を通り、ひたすら階段を下り続け、マクリホース5区の終わりに出たところで、11時30分、本日のトレイルは終了。下山中、ずっと辛い物が食べたいと思っていたので、油麻地の四川料理のお店に向かった。大好きな辣子鶏と冷たいビールの組み合わせは最高に美味しくて、疲れもすっかり忘れてランチを楽しんだ。今回のコースは、距離、難易度ともに丁度よく、ライオンの頭に登るワクワク感がとても楽しかった。香港はこれからが山歩きのベストシーズン。秋の風を感じに、ぜひライオンの頭に挑戦していただきたい。

辣子鶏

キキのプロフィール
香港に来て2年目。元々運動が大嫌いだったが、香港に来て山歩きの楽しさを知り、今では毎週末、主人と山へ出かけている。

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