マルチメディアアート芸術家「ガリエル・リョン(Gariel Leung)」展覧会開催

2014/02/05

現代人に警鐘を鳴らす作品の数々「Gariel Leung And with the benefit of hindsight」展覧開催中

香港で生まれ育ったマルチメディアアート芸術家ガリエル・リョン(Gariel Leung)。「情報の伝播と収集は、一般人の想像より不明晰である」という考えが、常に彼の作品のテーマだ。2013年にヨーロッパでも評価の高いスコットランドの芸術専門大学、グラスゴー芸術学校で大学院修士課程を修了した彼は、スコットランド、キプロス、韓国や日本の大阪でも様々な大型展覧会に参加してきた。そんな彼の、初の個人展覧会がGallery EXITで開催されている。

冷静な視点から創り出した同氏の作品。放射性的な人工造花、電力工場の爆発により発生する汚染、グリーンランド氷山に関するニュースが記載されている新聞銅版などの様々な要素が含まれる作品から彼の独特な考え方が伺えるだろう。フランスの哲学者アラン・バディウに影響を受け、特にバディウ氏の「否定の危機(crisis of negation)」からインスピレーションを受ける彼の作品は、現在の政治的状況と環境危機にフォーカスしている。特に自然災害をモチーフとした作品は、彼が受けた衝撃をそのまま見る人に訴える。深刻な危機的情況は身近に起こりうると現代人に警鐘を鳴らす作品展。

ガリエルリョンの作品

現代人に警鐘を鳴らす作品

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Gariel Leung And with the benefit of hindsight
期間:2月22日まで
場所:Gallery EXIT, 3/F., 25 Hing Wo St., Tin Wan, Aberdeen
時間:火~土 11:00~18:00

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