覗き見たのは〈狂気〉か〈愛〉か「女が眠る時」

2016/06/20

女が眠る時ポスターベルリン国際映画祭で特別銀熊賞を受賞した「スモーク」などで知られる香港出身のウェイン・ワン監督が、ビートたけしを主演に迎えて挑んだ初の日本映画。
一週間の休暇で妻とともに郊外のリゾートホテルを訪れた作家の清水健二。処女作のヒット以来良き題材に恵まれず自らの才能に苦悩していた健二は、ホテルで無気力な時間を過ごしていた。そんな健二が目を奪われたのが、初老の男・佐原と若く美しい女・美樹のカップルだった。プールサイドで異様な存在感を放つ佐原と美樹。それ以来、ホテル内で佐原たちを見かけるたびに、健二は2人の後をつけ、佐原の部屋を覗き見るようになっていく。ほんの好奇心から始まった行為は常軌を逸した行動へと変化していき、予期し得なかった衝撃の結末へと突き進んでいく。佐原役には、自作以外で主演を務めるのは2004年の「血と骨」以来となるビートたけし、健二役には「劇場版 MOZU」でもたけしと共演した西島秀俊、美樹役には忽那汐里と豪華キャストが勢ぞろい。
「狂っているのは、自分なのか。それとも<目の前の現実>なのか」女への執着が狂気へと変わっていく男の姿を、背徳的で官能的な映像美で描く、深淵なる魅惑のミステリー。公開は7月7日だ。

女が眠る時
7月7日公開
監督:ウェイン・ワン
主演:ビートたけし、西島秀俊、忽那汐里 他

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