有名監督ウォン・カーウァイの トークショーにも注目!「第40回香港国際映画祭」

2016/02/29

先週号でも取り上げた第40回香港映画祭が約2週間後に迫って来た。同映画祭では映画の上映はもちろんのこと、有名監督によるセミナーや映画講義も開催される予有名監督定だ。

今年の注目イベントの一つに「Jet Tone Films」創立25周年を記念して行われる「In the Mood for Films -25th Anniversary of Jet Tone Films」がある。「Jet Tone Films」は、香港が世界に誇る名監督ウォン・カーウァイとジェファリー・ローによって1991年に設立された香港の映画会社だ。同会社が生み出した芸術性あふれる数々の映画は、アジアを代表する作品として世界各地で上映されている。重慶マンションを舞台とした1994年製作の「恋する惑星」や、木村拓哉が主演を務めた「2046」などの作品を耳にしたことがある人も多いだろう。

映画祭の期間中は同会社の14の作品が上映される予定だが、その中には香港では初公開となる2004年製作の「Eros:The Hand(邦題:エロスの純愛~若き仕立て屋の恋)」のロングバージョンや、2013年に第63回ベルリン国際映画祭でオープニング作品として上映された「一代宗師(邦題:グランド・マスター)」のリメイク作品「グランド・マスター3D」も含まれる。

25日14時半に開かれるセミナーでは、ウォン・カーウァイ本人が登場する。2000人近くが収容可能な香港文化中心のグランドシアターで行われる同セミナーでは、香港を舞台とした2015年製作の猟奇映画「Port of Call」などを手掛けたフィリップ・ヤングが司会を務める。セミナーは広東語で開かれ、入場は無料。
また、3月24日夜には香港大会堂でハンガリーの巨匠、タル・ベーラ(1955~)による上級映画講義が開かれる。同氏は2011年にベルリン国際映画祭の銀熊賞(審査員グランプリ)を獲得した「The Turin Horse(邦題:ニーチェの馬)」の監督を務めたことで有名。講義に続いて同作品が上映される予定だ。映画鑑賞と講義(英語)の参加にはチケットが必要。

およそ2週間にわたって行われる香港国際映画祭では、映画ファン必見のイベントが目白押し!見逃したてしまった、ということがないように今のうちにチェックしておこう。

第40回香港国際映画祭
期間:3月21日~4月4日
ウェブ:http://www.hkiff.org.hk

香港国際映画祭

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