日本とフランスで絶賛されたラブストーリー映画「岸辺の旅」

2016/02/22

岸辺の旅ポスター3年前に夫の優介(浅野忠信)が失踪して以来、妻の瑞希(深津理絵)はピアノ教師を続けながらも、大きな喪失感を抱えながら自分の世界に引きこもっていた。そんな彼女の前に突然優介が現れ、「おれ、死んだよ」と告げる。そして、混乱冷めやらぬ瑞希を「俺と一緒に来ないか、あちこち綺麗な場所があるんだ」と静かに旅に誘うのだった。
瑞希がそこで出会う人々は、優介が失踪していた3年間でお世話になった人々だった。今まで知らなかった夫の一面を見て、瑞希は改めて優介への愛を深めていく。様々な人と出会い、夫婦の絆を強めながら旅は進むが、優介との別れの時は刻一刻と近づいていた…。
同作品は湯元香樹の同名小説が原作で、「トウキョウソナタ」や「贖罪」などを手がけた黒沢清が監督をつとめる。第68回カンヌ国際映画祭では「最高のメロドラマ」「夫婦愛を描く美しいラブストーリー」と評され、「ある視点部門」で日本人初の監督賞を受賞した。
夫が過ごした最後の時間を夫婦で巡る旅には、いったいどのような意味があるのだろうか。生死を越えた夫婦の純愛に胸がいっぱいになる作品だ。

岸辺の旅
3月10日公開
監督:黒澤清
出演:深津絵里、浅野忠信、蒼井優、小松政夫他

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