伝統的画法「琳派」美術家・小松孝英氏が上環の「Fabrik Gallery」で個展開催

2016/01/18

男性1日本の伝統的な画法「琳派」に魅了された美術家・小松孝英氏が上環(ションワン)にある「Fabrik Gallery」で個展を開催する。伝統的な金色や銀色を背景に、生態系をテーマに描いた同氏の作品は、主に蝶をモチーフにしているのが特徴だ。そこには、生態系の中にある変化や世の中の矛盾を表現しているという。
「琳派」の歴史は古く桃山時代後期にさかのぼる。本阿弥光悦と俵屋宗達が創始し、その後、尾形光琳によって発展。その作風を継承した酒井抱一らを1つのグループとみなし「光琳派」として江戸に確立し、現在に至る。自然の植物や花、鶏などテーマはシンプルだが、鮮やかな色を用いて豊かな装飾をほどこした表現方法を持っている。
日本をはじめ、ニューヨーク、ロンドン、シンガポール、台湾、香港で展覧会を開き、世界中で注目を浴びる同氏がこの度開催する個展は、「Homage to Körin」と、光琳に敬意を払い名付けられた。伝統美の継承に重みが感じられる作品の数々は、言葉にならないほど美しく、観る者に「和の心」を取り戻させてくれる。

Takahide Komatsu「 Homage to Körin」
2月18日~3月17日
住所:Fabrik Gallery, 1102 Nam Wo Hong Bldg.,
148 Wing Lok St., Sheung Wan
時間:月~金 10:00~18:00
土、日(予約制)
ウェブ:http://www.asiacontemporaryart.com/artists/artist/Takahide_Komatsu/en

Pocket
LINEで送る