香港サッカー 香港レンジャーズFCに片野寛理が加入

2015/02/24

片野寛理香港プレミアリーグにまた1人の日本人サッカー選手がやってきた。香港の古豪香港レンジャーズFC(標準流浪FC)に片野寛理(かたのひろみち)が加入したのだ。

片野は筆者が業務提携するユーロプラスインターナショナルの契約選手で、筆者が香港側の現地コーディネーターとして香港プレミアリーグへの移籍を決めた第1号の選手となった。

香港プレミアリーグの今冬の移籍市場では、覇権を争う上位チームからリーグ残留争いの下位チームに至るまで、実績と経験のある選手を中心に補強が敢行され、片野が加入した香港レンジャーズFCも2人のベテラン外国人選手を補強した。

香港レンジャーズFC(標準流浪FC)

今回の片野の香港プレミアリーグへの移籍には、ふたつの大きな意味がある事を特筆したい。

先ず1つ目は、片野がタイプレミアリーグの強豪チームからの移籍選手である事。近年目覚ましい発展を遂げたタイプレミアリーグは、既に日本・韓国・中国・オーストラリアに追随する高いリーグレベルを保持。片野は4シーズンに渡ってチームの主力としてタイプレミアリーグでプレーしていた選手だ。

アジア有数のプロサッカーリーグとなったタイプレミアリーグには、世界中から優秀な選手が集まっており、日本からもJリーグでの実績のある指導者や選手が活躍している。また近年ではタイで活躍している選手が香港のチームに移籍を果たすケースも増えている事が、香港のプロサッカー関係者の選手評価基準として承認されている証しと言えるだろう。

次の2つ目は、片野は香港のプロサッカーリーグでプレーする史上初めての日本人センターバック選手である事。過去に20人弱の日本人選手が香港でプレーしてきたが、身体の強さや高さと戦術指示力を求められるセンターバックのポジションに、日本人選手が採用されたのは初めてのケースだ。
現在香港プレミアリーグでプレーしている日本人選手は5人で、片野を除いた4人はいずれもフォワードの選手だ。過去に2人ゴールキーパーの選手が在籍していた事があるが、基本的には日本人選手と言えばオフェンシブな選手の補強がなされてきた歴史がある。

片野の香港での活躍次第では、タイを中心とする東南アジア諸国でのプレー実績のある日本人選手や、センターバックを代表格とするディフェンシブな日本人選手の流入に拍車が掛かる事になるかもしれない。筆者は現地コーディネーターとして片野が万全の状態で試合に臨めるようサポートしつつ、新たな日本人選手の筋道立てを模索して行く。

1月の天行元朗との対戦で吉武剛と、2月のYFC澳滌との対戦で福田健二との顔合わせは既に終わってしまったが、4月に南華との対戦が残っており中村祐人との日本人マッチアップも期待したい。試合は4月5日(日)17:30から旺角スタジアムで開催される予定。

香港レンジャーズFC
【片野寛理略歴】
かたのひろみち。1982年生まれ。千葉県船橋市出身。順天堂大学(関東大学サッカーリーグ1部)~栃木SC(日本フットボールリーグ)~佐川印刷京都SC(日本フットボールリーグ)~ニューウェーブ北九州(日本フットボールリーグ)/ギラヴァンツ北九州(Jリーグ2部)~オーソットサパーサラブリーFC(タイプレミアリーグ)~香港レンジャーズFC(香港プレミアリーグ)。香港九龍在住。
≪つづく≫文/池田宣雄(香港サッカー協会 賛助会員)

香港紫荊會有限公司

香港サッカー協会賛助会員
香港紫荊會有限公司
香港新界屯門震寰路3號德榮工業大廈20樓B3室
Tel :(852)2854-9051
Fax:(852)2854-9052
Mail:ikeda@bchk.info
URL:http://www.bchk.info

Pocket
LINEで送る