第19回スタンダード・チャータード香港国際マラソン2015

2015/02/10

去る1月25日(日)、冬の香港の風物詩となっている「第19回スタンダード・チャータード香港国際マラソン2015」が開催された。今回は約7万2,000人が参加したと報じられている。日本からツアーを利用して、あるいは、香港在住者で「香港生活の記念に」と参加した日本人も多かった。PPW編集部からも2人が10キロコースに参加し完走した。参加レポートとともに大会について紹介しよう。 スタンダード・チャータード香港国際マラソン競技種目はフルマラソン、ハーフマラソン、10キロの3種類。朝5時30分に始まったチャレンジ組のハーフを皮切りに、自己予想タイム別に13組に分かれて競技は順次スタートした。ゴールはいずれもコーズウェイベイ(銅鑼湾)のビクトリアパークだが、スタート地点は異なる。10キロはビクトリアパーク近くの道路を起点に、海沿いの高速道路を東へ走って戻ってくる。ビクトリア湾と九龍島の風景を眺めながら走る気持ちのよいコースだ。フルとハーフの起点はチムサーチョイ(尖沙咀)にあるネイザンロード。チンイー(青衣)方面まで走ったあと折り返し、西区海底トンネルをくぐって香港島へ渡る。フルのコースは、青衣大橋などの橋を走れるのが魅力となっている。また、フルとハーフでは「そろそろ足の筋肉が疲れてきた」という頃になると、コース脇にリキッドタイプの「タイガーバーム」を手にしたサポート部隊が待機している。疲れた足にタイガーバームを塗って再び走り出す人たちの姿があちこちで見られた。走っていると、陸橋やコース傍のスタッフの方たちからの「加油(=がんばれ)」という声援が心にしみる。特に、ゴールに向かって街中を走るコーズウェイベイ付近では、沿道の応援が前に進むパワーとなる。大会を支えてくれている大勢のボランティアにも感謝したい。大会のIT技術に驚く人も多い。ゼッケンに埋め込まれたICタグにより、公式ホームページに、当日夜に参加者のタイムがアップされる。後で自分の写真の検索や、スタートを切るまでのロスタイムを除いた自己タイムの確認もできる。今年の大会は、参加賞のTシャツがよりおしゃれなデザインになり、背中にはコースのマップが描かれていた。大会ハンドブックは種目別になり、参加者リストも掲載されていた。20回大会となる来年はどんな進化を遂げるのだろうか。「来年は走ってみたい」と思った方は、いまから少しずつジョギングを始めてみては?

香港マラソン体験記 初挑戦も、沿道の声援を力に完走!

私、編集部・Fが参加したのは朝5:45スタートの「10kmチャレンジ」という種目でした。当日の最重要課題であった早起きもなんとかクリアし1時間前には現地に到着。その後、準備運動や移動などをしているうちににあっという間に定刻を迎え、「3・2・1・Yeah!!」という掛け声とともにスタートです! スタンダード・チャータード香港国際マラソン2 外はまだ暗く、海沿いにぼんやり見える街の光がとても綺麗でした。普段は立ち入ることのできない高速道路を自分の足で踏むことができ、気分も上々。スタート前は、普段の練習コースと違う慣れない道でどうなることかと不安でしたが、北角、太古を経由して約4km地点の筲箕灣地区で折り返す頃はまだまだ余裕。その後は、途中の給水ポイントでコツがつかめず水が顔にかかってしまい視界不良になったりしながらも、気がつけば最後の折り返し地点である8km地点を通過…。と、ここまではなんとか頑張ったのですが、練習不足のため最後の上り坂で体力を奪われてしまい、著しくスペースダウン!後半は、一生懸命腕を振るも足が追いつかない状態に(笑)。しかし、応援とは凄いもので、沿道から聞こえる歓声を聞くと体の底からエネルギーが湧いてきて、なんとか完走することができました。 スタンダード・チャータード香港国際マラソン 食料 来年も頑張ります!

(編集部・F)

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