香港初「Todd James」の単独展覧会がアバディーン開催

2014/09/15

Todd James

80~90年代のニューヨークのストリートアートの代表者として知られるTodd James。彼の新作の展覧会が日本人主宰のギャラリー「AISHONANZUKA」で開催されている。

10代半ばにグラフィティ(落書き)の世界に参加、「REAS」の名でも知られる彼は、「アンダーグラウンド」の文化の先駆けのシンボルとして世界中の同年代の人々に大きな影響を与えてきた。2000年にニューヨークのDeitch Projectギャラリーで開催された「Street Market」と題する展覧会により、彼の人気は正式なアート界にも広がることに。この展覧会はその後世界的なスターとなったBarry McGeeとStephen Powersの二人との共同開催で、ニューヨークの裏路地を大規模なグラフィティで再生させたもの。2001年にはヴェネツィア・ビエンナーレ、そして東京のパルコ・ミュージアムでも開かれ、世界中でセンセーションを巻き起こした。

彼の作品の特徴はまるで子供が描く絵のようにシンプルな線とカラフル色彩だ。この特有なスタイルはUPA(United Production of America)のアニメーションの影響も一部あると考えられるが、彼の創造的な世界観を表現したものだ。作品のテーマの中心は「矛盾」、表面の「親しみやすさ」と現代社会に対する「皮肉な」批評を表現している。タバコを吸う戦車、機関銃と骸骨を持つ裸婦、子供のように跳ね回る擬人化された戦闘機、血のプールで泳ぐ水着姿の女性、これらの作品は、政治的ユーモアや日々の出来事など、テレビや新聞から日常的に流れてくる情報をイメージ化したものと言えるだろう。

Todd James Afternoon Delight
期間:10月11日まで
住所:AISHONANZUKA, 13A, REGENCY CENTER phase1,
39 Wong Chuk Hang Rd., Aberdeen
時間:火~土 12:00~19:00、日曜、月曜、祝日 定休
ウェブ:http://www.aishonanzuka.com

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