【香港】太古(タイクー)＆西湾河(サイワンホー)地区紹介
香港島の中心街、中環からMTRで東へ10数分、２つの日系スーパーがあり、日本人学校へのアクセスも便利ということで、日本人にも人気のある街、太古（タイクー）。このエリアの象徴とも言える「太古城」はその昔、造船所だったということをご存知だろうか。英系大手財閥スワイヤーグループ（太古集団）が1902年に着工し1907年に完成させた当時香港最大の造船所で、最盛期には5,000人以上の労働者が働いていたという。その後、役目を終えて埋め立てられたこの地には、1977年から約10年をかけて68棟にも及ぶマンション群が建てられ、ショッピングモール「太古城中心店（Cityplaza）」や４つ星ホテル「東隅（EAST）」からなる現在の太古城の姿となっていった。
英皇道沿いに建つ「太古坊」付近は、同じくスワイヤーグループの砂糖工場があった場所だ。1881年から約90年にわたりこの地で操業を続けた同工場は当時、スエズ運河以東において最大規模の砂糖製造工場だった。現在は生産拠点を全て中国本土に移動してしまったが、今も「太古」ブランドの砂糖は香港人に愛されており、スーパーマーケットなどでもお馴染みの商品だ。
いずれも今となっては、MTR太古駅と鰂魚涌（クオリーベイ）駅のちょうど中間あたりにある「糖廠（砂糖工場）街」という通りの名前と、Cityplazaの駐車場入り口脇にある造船所の記念碑、そして当時、造船所の労働者の子供のために設立された小学校である現在の太古小學（Taikoo Primary School）の校章にスワイヤーグループの社章デザインが使用されているということぐらいでしかその歴史を知ることはできない。この街はそんな「知る人ぞ知る」のユニークな歴史を持つ街なのだ。
西湾河には、中環のSOHOエリアに行かずしてその雰囲気を味わえる「SOHO east」があり、日本人が多く住むマンション群に近く目の前が海辺ということもあり在住邦人に大人気だ。ここでは、太古＆西湾河のヘビ料理店やミシュランおすすめのココナッツをベースとした中華スープ店などローカル飯を紹介。観光気分で出掛けてみよう！
太古駅から10分ほど海側に歩くと、大型遊具やサッカー場のある鰂魚涌公園がある。ここにはかつて海上火災現場で活躍した消防艇が飾られており、船上で航海気分を味わうこともできる。そのほか太古＆西湾河の歴史などをまとめた総力特集記事は以下をクリック。
香港の生活に慣れて少し冒険したくなったら、中心地の日本語が通じるサロンから、ローカルの美容系サロンを試してみるのもおすすめ。太古・西湾河エリアを中心に編集部が厳選取材したお店を案内する。
近年は新興住宅地の西湾河の海辺に立ち並ぶマンション群が日本人には人気となっている。記事では、それらの間取りや家賃相場をご紹介。
お得なクーポン満載のPPW公式LINE友だち登録はこちらから！
ぽけっとページウィークリーバックナンバー No.903
