香港在住の日本人主婦によるリレーエッセイ Vol.231

2022/11/02

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Vol.48

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意外と30代って自分に自信がなくて、もがいていませんでしたか?

20代で結婚し、31歳で出産後、正社員で朝からバリバリ働いて、はたから見たらリア充ママに見えたかもしれません。
ファッションが好きでこの業界に入ったわけだけど、いつしか売上、予算のことしか考えられなくなっていました。
そうなると、毎日を必死になってこなして、やがてパッションすら感じられなくなっていました。
仕事がなくなったら私の価値は無いと思っていて、人間としての厚みも自信も実はなかったんです。
今となっては、その若さが武器でよかったのに。E3  その後32歳の育休中にチャイルドコーチングの資格をとって(当時コーチングは極めて珍しい部類の資格でした)、ファッションとコーチングの2本立てにしたら強味ができるんじゃないかって思いました。自分にはこれってものを作りたかったのです。

仕事外の活動がしたくて色々なイベントに参加してアピールしていきました(ワーキングママブームが到来していたので、情報交換の場がたくさんあったのです)。

その時知り合った女社長さんに、「アパレル業界で産休育休を取り続け正社員でずっと現場で働いてるなんて凄い。コーチングの資格もあるんだから、某大手化粧品会社の教育指導のポストを用意するから」と声をかけていただいたのです。E2

今の私だったら喜んでいくのに、当時の私は薄っぺらい自分を隠して隠して生きていたから、中身のない人間ってバレたらどうしようとか、期待に応えられなかったらどうしよう、とか不安しかなくてお断りしてしまったんです。その女社長さんは全て分かっていた上で声をかけてくれてたんですよね。そのままの私でよかったんですよね。

そんなこんなで、30代は自分軸がブレブレでした。
悶々と過ごしていた私に転機が舞い降りたのは、38歳でした。体力的にも精神的にもキャパを超えていた矢先の夫の海外転勤。
ここから、環境も変わり素晴らしい友人にも出会い、ご縁で好きなことで仕事ができ、10年振りにまたコーチングの勉強を始めて資格を取りました。今度こそはものにしようと。
今の私はあの頃より人間力がついてる、パッションもあるし、コラムを書くという好きなこともある。E1

43歳でやっとやっと自分軸で動ける時が来たのです。あの悶々としていた時を経験してるからこそ、今があるのだと思います。

リサーチソース
誰でも迷う時があって良い。
ただ、止まらずに動いていればきっとその時が来るはずです。
大丈夫!自分を信じて!!

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e-ko.のプロフィール

2児の女の子のママ。17年間の某有名アパレル企業で働き、主人の香港転勤により退社。毒舌コラムの評判も上々。AB型のよくいう天才肌で、自己肯定感高めな酒好き。香港のキャリーブラットショーなんて言わしてもらってます。好きな言葉は「なんとかなるさ」

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