知ることは感じることの半分も重要じゃない

センス・オブ・ワンダーの著者レイチェル・カーソンの言葉です。
毎日お手伝いしているキッズスクール「てくてくの杜」では「感じること」をとても大切にしています。

雨の日でも風の日でも雪の日でも元気にてくてく探検にでかけます。
その日のお天気に合わせて必要な準備は全てこどもが自分で考えます。

雨なのに、吹雪なのにレインコートを着ない子供がいます。
それでも保育者はなにも言いません。
「自分で感じる」ことを大切にしているからです。

1時間も歩くと唇が紫色になってガクガク震えだします。身体もブルブル震えている。
私はとても心配になり、声をかけそうになりますが
「きょうさん、声はかけないでね。感じる前に大人があれこれ指図すると身体の声が聞こえなくなる。これは全て大人の責任。ここで声をかけるとまた感じる経験を奪ってしまう。」

かたくなに上着を着ることのなかった彼は厳しい北陸の寒さを身体で経験して薄いウィンドブレーカーを着るようになりました。
ダウンジャケットやレインコートはまだ選びませんが、彼が気づいて選んだことが全て。

私たち親は子供が不自由をしないように、痛い思いをしなしように、いつも一生懸命です。
そして先回りしてベストな方法を教えます。
けれどそれは頭では「知る」ことができても身体が「感じて」いないので、また同じことを繰り返すのです。

ガミガミ叱っても、くどくど注意しても、子供が腹落ちして、自分で考えて行動するようにはならない。
何事も経験の中から学ぶしかないんですね。
それを親は見守るだけでいい。

人が成長するには、「知って」から「感じる」のではなく、「感じて」から「知る」ことが大切なのだと毎日の暮らしの中で、私も「感じさせて」頂いてます。

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 Kyou氏 プロフィール
海外で3兄弟を育てる中、人を育てる一大事業に頼れるものが何もないことに疑問を持つ。現在上海ママたちに心理学、統計学、コーチングなどを基にした「ままサプリ」展開中。香港にて講座開催中♪

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