月刊スターツ通信 vol.25

2022/01/05

2022年1月の不動産市場 〜 香港編 〜

21ヶ国34都市に展開し、年間1,000社以上の企業相談を受け持つ不動産の専門家・スターツが、香港・華南地区の不動産市場を毎月解説。
スターツ Starts

西九龍地区は、West Kowloon Cultural District Authority Tower (WKCDA)など今後数年間で新たなオフィススペースが完成する予定です。
M+美術館の隣にあるWKCDAタワーのメインフロアーをオークションハウスのフィリップスが借りることになったというニュースが出ております。
面積48,000sqftと現在のセントラルのオフィスの8倍の広さとのことです。
西九龍地区への移転のメリットというと賃料の安さです。
香港島のオフィス賃料が約HKD55~150/sqftに対して、尖沙咀エリアは約HKD40~95/sqftです。
西九龍地区のオフィススペースは、16FのWKCDAタワーや高速鉄道の上階の260万sqftと増床が予定されており、尖沙咀エリアから延長されたサブオフィスエリアとして発展していくことが予想されます。
日系企業のオフィスは、香港島の賃料の高いエリアから逃れるためにまず尖沙咀エリアに移転し、さらに尖沙咀エリアの賃料から逃れるためにこれまではどちらかというと尖沙咀エリアから東側の尖沙咀東から紅磡へ移転しておりました。
現在では、そこから更に北側の沙田~火炭エリア、北東側の観塘~九龍湾エリア、北西の茘枝角エリアへ移転しております。

九龍駅のオフィスというとこれまでは、ICCのみで日系企業の入居はほどんど無い状況です。
ちなみに、香港島のIFCタワーの現在の募集平均賃料はHKD160~180/sqftに対して、九龍駅のこれまで唯一のオフィスであった、ICCはHKD80~92/sqft、尖沙咀エリアのゲートウエイがHKD40~55/sqftという状況でしょうか。

今後数年でオフィススペースの新築完成が進み、平均オフィス賃料も下落傾向になることを予想する専門家もありますが、それとは別に香港への投資が回復し不動産相場が上昇する予測も考えられるので、何とも読みにくい状況が続いております。

スクリーンショット (190)

添付したグラフは政府発表の10月のオフィスのエリア別の賃料単価を示しております。
中環$96/Sqft, 湾仔$58/Sqft, 尖沙咀$52/Sqft、九龍湾観塘$33/Sqftとなっております。

出典:South China Morning Post
2021.12.20
https://www.scmp.com/business/article/3160329/west-kowloon-district-emerging-new-darling-hong-kong-based-multinational

昨年も様々なことに翻弄されながらも、大きく成長させていただけた年だったように思います。
皆さまには、このような時期も変わらずにご愛顧をいただきまして心から感謝申し上げます。
今後も少しでもお役に立てる情報をお届けして参りたい所存でございます。
ご意見、ご要望などございましたらお気軽にお申し付けください。
本年も皆様の周りに沢山の幸せが溢れておりますように。。。
Happy New Year!!


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