カバーストーリー 2021年9月第2週号「舞火龍 九月二十日~二十二日」

2021/09/07

shutterstock_114390955_0 「中秋節に催される一大イベント「ファイヤードラゴンダンス(大坑舞火龍)」。コロナ禍の昨年は、事前にキャンセルのアナウンスがあったものの、一転、300名から20名と規模を縮小し、雨の影響もあり開催期間のうち一日が中止になる等、長い歴史の中でも稀に見るケースとなった。

スクリーンショット 2021-09-06 134433 同ダンスの起源は100年以上も昔に遡る。元々、農業や漁業が盛んな客家村だった大坑をある年、強力な台風が襲い、その後に疫病が流行。村中の人々が甚大な被害に見舞われ頭を抱えていたところ、ある村人が「中秋節の三日三晩、龍の舞いを続けなさい」という神のお告げを受け、その言葉どおりに火を纏った龍の舞を三日三晩続けたところ、村に平穏が戻ったという。

スクリーンショット 2021-09-06 134447 以来、大坑では中秋節の三日三晩はドラゴンダンスが踊られるようになり、漁村から近代化した現在でも多くの人に認知される一大行事となった。また、無形文化遺産(非物質文化遺產)としてもリストアップされている。

スクリーンショット 2021-09-06 134503 開催初日は有名な蓮花宮(Lin Fa Temple)からスタート。この蓮花宮から出てきた龍は、頭・胴体・尻尾に火(無数の線香)を纏い、メインの浣紗街(Wun Sha Street)、京街(King Street)、新村街(Sun ChunStreet)、銅鑼湾道(Tung Lo Wan Road)を大きな太鼓の音とともに練り歩いた後、最後はまた蓮花宮に戻るという流れだ。無病息災を願うドラゴンダンスがコロナと雨で縮小・中止に追いやられた昨年、今年は従来どおり開催予定だが、是非とも三日三晩、火龍が夜空を舞い、現代のコロナ禍という災害をきれいさっぱり一掃してくれることを願ってやまない。


スクリーンショット 2021-09-06 134518蓮花宮
住所:Lily St., Causeway Bay
開放時間:8:00~17:00(年中無休)

大坑舞火龍
ウェブ:www.taihangfiredragon.hk/home.html

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