風水の奥義を行く!第112回 決め手は洞察力!の巻

2021/06/16
中国で生まれ五千年以上の歴史ある風水。
ここでは香港の伝統的な風水をご紹介しながら風水の奥義に迫ります。

 

スクリーンショット 2021-06-16 120253

 

◆その人のすぐれた力を見抜く◆

 人には計り知れない素晴らしい力が備わっています。

 観察力を極めれば見るもの全てがヒントとなり、洞察力を磨いていけば本質を見出すことができます。テレビドラマ「シェフは名探偵」の主人公で、西島秀俊さんが演じる小さなフレンチレストラン『ビストロ・パ・マル』の三舟シェフを見て、一つの情報でたくさんの事を知る、その素晴らしい力の大切さを改めて実感しました。ドラマの中で濱野岳さん演じるリストラされた高槻という男性が、その昔駅前のラーメン店でアルバイトをしていた時の事を三舟シェフは覚えていました。ラーメン店の前で行列していた10人の注文を、麺の硬さやトッピングも含めて一つ一つ正確に記憶していた高槻のことを覚えていたのです。そのきめ細かい対応はギャルソン(ウエイター)にピッタリだと判断し、彼を自分の店のギャルソンに誘います。顧客が何を好み、何を苦手とするか、そして誰と来てどんなワインを頼むのか。そうした情報が何に繋がるのかは、サービス業の方ならお分かりになるところでしょう。

  ◆風水師に求められる洞察力◆

 風水を見る際にはこの三舟シェフのような洞察力が問われます。

 特に山を見る目は重要です。山は陽宅(人のお住まい)の場合、そのエリアの人々の層に大きく影響し、陰宅(あの世にいるご先祖様のお住まい)の場合、その子孫に大きく影響します。たとえば、香港島の太平山(ビクトリアピーク)は若々しく元気のある山で、よく見てみると中国の昔の貨幣である「元寶(ゆんぽう)」の形をしているので、このエリアの人々は金運に恵まれると言われています。お金持ちになりたければ金運に恵まれる山のエリアに住むか、或いはご先祖さまに金運に恵まれる山の龍穴(エネルギースポット)で眠っていただく必要があります。特に陰宅は今後発展していくための大事な切り札です。故スタンレー・ホー氏やホー一族が眠る摩星嶺(マウントデイビス)もその一つです。

◆孟意堂風水的水の潤いと柔軟性を活用する奥義◆

 風水には「三年尋龍、十年點穴(龍脈、すなわち山脈が分かるようになるのに三年、龍穴が分かるようになるのに十年はかかる)。」という言葉があります。たとえば、龍穴を見つけたと思って穴を掘ったら全然力のない穴だったということがあります。偽物の龍穴も実は多いのです。また、前述の太平山はベースが台形で「巨門星」と呼ばれる富貴に恵まれる山ですが、同じ台形で今の時代にはトラブルになりやすい「禄存星」と呼ばれる山と見分けにくい事があります。山の本質を見抜くためには山をたくさん見ることも大事ですが、先入観やうわべにとらわれずあらゆる情報を使って見えていない奥の部分を見抜くことが肝要です。

 風水は高名な師匠から教わったら分かるものではなく、逆にとても分かりにくいものです。だから水は広がりにくい何かを持っています。しかし、逆にその分からなかったものを突破するチャンスもあります。次のステージに行こうとする人には必ず壁があり難しい課題があります。壁があるから見えないと嘆くのではなく、壁があっても何か方法があるのではないかと探りながら挑戦する、簡単な分野にはない面白さがあります。結構エネルギーは要ります。でも、何かを自分の力で掘り下げ、答えを見つけていく醍醐味があるのです。

 


彦坂 久美子
<プロフィール>

名古屋市出身。中国古代からの知恵である風水に魅かれ、著名ブランドが認めた風水師デビッド・ソー先生の弟子として無常派風水に師事。易経を含めた玄学に長年携わり、漢五派第七十三代嫡系・孟意堂として住宅、事務所、店舗等の風水、開業や引越し、結婚等の日取りの選定、四柱推命で人生の様々な問題やニーズに対応している。著書に「金運を引き寄せる孟意堂風水(廣済堂出版)」がある。

孟意堂
<問い合わせ先>

Line ID: Mannidou2868

Line ID: Mannidou2868

住所:Unit B, 12/F.,Hang Seng Causeway Bay Building,28 Yee Wo St., CWB
電話:(852)9841-6366
メール:kumiko6ring@gmail.com
ホームページ:http://mannidou.com
フェイスブック: mannidou
公式ブログ https://ameblo.jp/manidou-fengshui

Pocket
LINEで送る