風水の奥義を行く!第106回 時の運を享受する、の巻

2020/12/09
中国で生まれ五千年以上の歴史ある風水。
ここでは香港の伝統的な風水をご紹介しながら風水の奥義に迫ります。

 

◆豊かな暮らしを享受する方法◆

 シティ・バンクが行った調査によると、2020年5月時点で1000万香港ドル(約1億3600万円)以上の資産を持つ人が香港には50.4万人いるそうです。驚くのは2019年に比べると22%増加していること、そして、このうち54%の人が仕事に就かず、それでも豊かに暮らせる蓄えがあることです。彼らの資産の中の78%は不動産収入、ということは、これらの人たちにとってはお金が自分のために働いてくれている、とも読み取れます。「お金のために働く人」と「お金が自分のために働いてくれる人」、この違いは何なのでしょう?

 風水では、ご先祖様たちのお住まいである「陰宅」がこの答えの鍵を握ります。

 お金を稼ぎ、お金に働いてもらうための努力は必要ですが、努力だけでは限界があります。お金で苦労せず、豊かな暮らしを享受するためには、ご先祖様の「陰宅」が良い場所にあり、そこが継続的に山からの質の良いエネルギーを得ていることが大前提です。そうすればその子孫は富貴を得ることができます。胡散臭い壺を高価な値段で販売する話ではなく、本当のことです。ただし、良い場所にお墓を設ければ苦労しないで豊かな暮らしが速攻享受できる、といった単純なものではありません。良いお墓に恵まれたために子孫のうちの誰かが苦しい思いをし、それを乗り越えるために知恵を使いパワーを発揮し、時の運によって富貴をつかみ、その後子孫がそれを享受できる、と言う方が正しいと思います。

 

◆享受する時代と試練の時代◆

 では、その時の運とはいつなのでしょうか?

 伝統的な風水には、平面に関わる風水だけではなく時間と共に変化する風水があります。それは、龍が180年の周期で天空を駆け巡り、その動きに併せて時空が変化することでもあります。この180年を上元、中元、下元の三元に分け、それぞれを3つの運に分ける時間表を後天八卦の「三元九運」と言いますが、陰宅の場合は、以下のように五運のない先天八卦というもう一つの方法を用いています。

 

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 先天八卦では、この一運から四運を上元、六運から九運を下元と呼びます。実はここが隠れたポイントで、上元から下元に変わる六運と下元から上元に変わる一運は物事が大きく変化する時期と読み取れます。つまり、こうした時期は戦争だとか暴動だとか疫病だとかが起きて世の中は混乱します。辛く試練の時期です。やわな気持ちでいたら倒れてしまう苦しい時代ですが、ちょっとやそっとのことには負けないパワーを持ち、知恵と体力を駆使する人たちが登場します。こうした人たちにとっては自分が成長するだけではなく、子孫をさらに繁栄させることができる機会がやってくる時期、でもあります。

 

◆孟意堂風水的祖蔭を享受する奥義◆

 風水には「祖蔭」という言葉があります。「祖先の恩恵を受ける」という意味です。陰宅によって私たちはこの祖蔭を享受することができます。前述の人たちのようにプラスの祖蔭を享受でき、お金に働いてもらえる人たちは幸せです。先天九運も八運同様、祖蔭を享受できる時期ですから、生まれてきた時代が良かった、時の運に恵まれた人たちと言えるでしょう。

 その一方で、混乱の時代を生きた人たちは祖蔭に恵まれないのではなく、むしろ、そういう時代に生まれ育ったからこそ人としての底力を発揮しパンチのある生き方ができるのだと思います。

 祖蔭は不動産や金融資産のような有形のものだけではありません。仲間に恵まれる人柄の良さや問題を解決できる聡明さという無形のものもあります。この無形のものをスイスイ使いこなしている人たちも祖蔭に恵まれ享受しているはずなのです。

 


彦坂 久美子
<プロフィール>

名古屋市出身。中国古代からの知恵である風水に魅かれ、著名ブランドが認めた風水師デビッド・ソー先生の弟子として無常派風水に師事。易経を含めた玄学に長年携わり、漢五派第七十三代嫡系・孟意堂として住宅、事務所、店舗等の風水、開業や引越し、結婚等の日取りの選定、四柱推命で人生の様々な問題やニーズに対応している。著書に「金運を引き寄せる孟意堂風水(廣済堂出版)」がある。

孟意堂
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