【香港】モダンなスタイル中華店 厳選リスト一覧

2020/09/15

近年は、伝統的な中華の枠を飛び出そうと創作的な中華料理や、フレンチなど他のジャンルの料理とのフュージョン中華などモダンを感じさせるレストランも見受けられる。ここでは伝統的な香港飲茶を革新的なモダンなスタイルで楽しめるお店や、西洋料理や和食と融合したNew中華料理店をご紹介。


南海一號&南海二號

気分は15世紀の航海時代

金榜醬煮大蝦King Prawn served in bang sauce

尖沙咀のランドマークとしてお馴染みのiSQUAREの上層階にある広東料理の店「南海一號」をご存知の方は多いかもしれない。しかしさまざまなこだわりが隠されている同店の内装知識をお持ちの方は多くないだろう。2010年にオープンし、香港でモダンな広東料理シーンを牽引してきた同店だが、開店当時からのコンセプトが「15世紀の大航海時代」だという。当時航海士として活躍した鄭和の功績、彼が見たであろう南シナ海の夜空、シルクロード開拓時の調度品をテーマにした美術館のような店内が特徴的。2022年末には銅鑼湾にも「南海二號」が1号店と同じようにビクトリアハーバーを望める好立地にオープンした。エビのピリ辛ソース和えやハタの花雕酒煮込みなど、広東と南海のエッセンスが融合した美食の航海へいざ。

南海一號 30/F. & 31/F., iSquare, 63 Nathan Rd., TST
(852)2487-3688
南海二號 12/F., World Trade Centre, 280 Gloucester Rd., CWB
(852)2435-3088


紅樓 Redhouse

伝統とモダンが融合した絶品中国料理が自慢!
見てもワクワクする点心の数々

見てもワクワクする点心の数々

中環(セントラル)のランドマークの一つ、カリフォルニアタワー23階に新しくオープンしたコンテンポラリー中国料理店「Redhouse」。同店は昨年末、IFCにオープンしたモダン中国料理レストランバー「SHE」の姉妹店。中国の強い伝統スタイルにこだわるのではなく、同店オリジナルの個性を最大限に活かした料理をメインに厳選した良質食材にこだわっている。高い技術を持つシェフが、伝統料理に基づき、数々のコンポラリー料理を作り上げたプレミアムシーフードメニューに始まり、ベジタリアンメニュー、飲茶、ロースト料理など幅広いメニューをモダンな空間で楽しむことができる。

中国文化で赤色は幸福、活力、そして幸運を象徴する。同店のメインカラーに赤色を使用し、エネルギッシュで華やかな香港の夜の街を融合してリラックスした居心地の良い空間での極上の食体験を提供している。姉妹店「SHE」とは違った雰囲気も同時に楽しもう。

赤と木を基調にしたモダンなインテリア

 

まず注目したいのが同店の看板メニューの一つでもあるロースト料理。シェフ自ら厳選した高品質のお肉を熟練したシェフによる技術で完璧なほどジューシーに仕上げている。おすすめはシェフ一押しの「Redhouse Signature Peking Duck」。お肉をカットする様子を目の前で見て楽しめるのも魅力。外はクリスピーで中はとてもジューシー。お好みでクレープ、きゅうり、ニンジン、ネギ、しょうが、ネギ、自家製ソースなどをお肉と一緒に包んで楽しもう。地元の素材を使用したノスタルジックな料理には、魚の浮袋と薬草を一緒にじっくり12時間煮込んだ「Signature Fish Maw Nourishing Pot」。素材の栄養価、そして味を最大限にスープに注出していて、コラーゲンたっぷり。くすみを解消してお肌のトーンアップ、そして血液循環を向上するといわれているので、女性には特におすすめしたいスープ。シェアして食べて一緒にキレイになろう。

同店自慢の北京ダック「Redhouse Signature Peking Duck」

辛さが癖になる和牛の煮込料理「Poached Wagyu Beef Slices in Chili Oil」

 

ランチタイム(11:30~17:00)には、同店自慢の35種類の点心の数々を楽しむことができる。その中でもおすすめは姉妹店の「SHE」でも大人気のキレイなピンク色をしたエビシュウマイに金箔が飾られた「Rose Gold Har Gao」。そしてエビ、野菜、ナッツを詰めた3色の蒸しシュウマイ「Tricolor Steamed Dumplings with Prawn, Veggie&Pine Nuts」。その他にも春巻きにカニ味噌を乗せた「Fried Spring Rolls topped with Crab Roe」や黒豚のバーベキュー肉を使用した豚まんも人気だ。

さあ、さっそく情熱溢れる赤い空間で絶品コンテンポラリー中国料理を楽しみに出かけよう。

Redhouse

住所:23/F., California Tower, 32 D’aguilar St., Central
電話:(852)2344-2366
時間:11:30~23:00
メール:redhouse@gaiagroup.com.hk
ウェブ:https://gaiagroup.com.hk/restaurant/redhouse

 


Duddell’s 

伝統に創造性を加えた見て食べて楽しめる点心

Duddle ミシュラン一つ星を獲得ている人気モダンチャイニーズレストランの同店は、伝統に創造性を加えた見て食べて楽しめる点心を提供している。特に人気なのが週末ブランチタイムのみ提供の「All day dim sum set」HKD238。お店自慢の点心の数々がオーダー式ビュッフェスタイルで楽しむ事ができる。おススメは黒トリュフを使用した「Truffle Fried Pork Dumpling」やクリスピーな食感の「BBQ Pork Bun」、そしてぷりっぷりの新鮮なエビを使用した「12-Fold Shrimp Dumpling」。通常だとお茶を合わせるところだけど同店では香港スタイルのカクテルやソムリエが厳選したワインにあわせて楽しもう。

 

Duddell’s
住所:Level 3 Shanghai Tang Mansion, 1 Duddell St., Central
電話:(852)2525-9191
時間:月〜木 12:00~24:00、金土 12:00~25:00、日 12:00~23:00、 ブランチ 土日祝日 12:00~15:00
ウェブ:www.duddells.co/home/en

 

 


Madame Fu-Grand Cafe Chinois 

店内はピンク色のお洒落な内装

madam fu

 中環(セントラル)の新たな観光スポットで注目を集めている大館(タイクン)にお店を構える同店。店内はピンク色のお洒落な内装でノスタルジックな雰囲気も漂う同店では、平日の11時から16時半まで点心を楽しむ事ができる。点心の代表的なエビ餃子の「Shrimp Dumpling」は、皮が薄くて、海老がぎっしり。皮が透き通って見た目もきれいなほうれん草とタケノコの餃子「Spinach and BambooDumpling」は、タケノコの食感が程よいバランスを生み出している。外はサクッと中は柔らかい焼肉饅頭の「Meat Bun」は肉汁たっぷり。最後にお店自慢の山椒が効いた担々麺を

 

Madame Fu-Grand Cafe Chinois
住所:3/F., Barrack Block, Tai Kwun, No. 10 Hollywood Rd., Central
電話:(852)2114-2118
時間:火~日 11:00~深夜(LO 22:30)
ウェブ:www.madamefu.com.hk

 

 


SHE 

目の前に広がる美しいハーバービュー

SHE

 香港の玄関口である香港駅のある商業施設のIFCにお店を構えるモダンでスタイリッシュな中華レストラン「SHE」。目の前に広がる美しいハーバービューを食事と楽しめる事でも人気のお店。同店でのおススメは、ビールートを使用して色付けした皮に贅沢にも金箔を乗せたエビシュウマイ「Rose Gold Har Gao」、透明の皮にマッシュルームとほうれん草を詰めた「Crystal  Veggie Dumpling」。同店はベジタリアンの人でも楽しめるようにベジタリアン点心メニューも用意している。

 SHE
住所:Portion A of Shop 3025-3026 & 3031-3066, Level 3, IFC Mall, 8 Finance St., Central
電話:(852)2110 0153
時間:月~日 11:30 ~22:00
ウェブ:gaiagroup.com.hk/restaurant/she


天外天 Above & Beyond Chinese Restaurant 

沙咀で身も心もホットにしてくれるモダンな広東料理

広東料理

創作的な広東料理で話題のレストラン「Above&Beyond」は、ユニークでチャレンジングな、身も心もホットにしてくれるメニューを発表し続けるお店だ。

エグゼクティブ・シェフのPaul Tsui氏が23年のキャリアで培った経験とインスピレーションを駆使して今回のメニューで実現させたのは、クラッシックな広東料理と、これまで取り入れられてこなかった食材とのマッチングだ。

広東料理

例えば、「Wok-fried Prawns with Kale and Assorted Mushrooms」(HKD368)は、意外な材料を使ったソースが決め手の、冒険的な一品。秘密のソースの正体は、ぜひ店で確かめてみて。看板メニューでもある「Braised Lamb Shank with Preserved Bean Curd」(HKD518 )は厳選されたハーブとウォーターチェスナッツ、マッシュルームやキャベツとともにラムを4時間以上じっくりと煮込んだシチュー。テーブルにはキャセロールで運ばれ、熱々を取り分ける。ラム肉は骨から簡単に剥がれてしまうほど柔らかく、口にすると芯から体を温めてくれるメニューだ。「Minced Wagyu Beef with Tangerine Peel and Parsley Claypot Rice」( HKD498/2人)は、斬新な見た目と味が予想を裏切る新感覚の一品。クリスピーなライスの食感と、オーストラリア産A5和牛のハーモニーを、ミカンの皮とパセリのアクセントが引き立てる。

広東料理

同店は尖沙咀(チムサーチョイ)のスタイリッシュなホテル、「ICON」の28階に位置し、店内はテレンス・コンランのインテリアに彩られたプライベートクラブのような上質な空間が広がる。香港ならではのあたたかく洗練された雰囲気の中、窓からの息を飲むような美しいハーバービューを望みながら頂く料理達は、ミシュランガイド2017に掲載され、英国のトラベルアワードにも新進気鋭のレストランとして紹介されるなど、国外からも高い賞賛を得ている。

香港随一の景色を眺めつつ、イマジネーションに富んだ素晴らしい食事を楽しむことができるAbove & Beyondは、香港に暮らす人にも旅行者にとっても、アジアの国際都市、香港の魅力を再発見できるレストランと言えるだろう。Paul Tsui氏が提案する、極上のダイニング体験を、ぜひあなたも。

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Above & Beyond Chinese Restaurant
住所:28/F., Hotel ICON, 17 Science Museum Rd., TST East
電話:(852)3400-1318
時間:ランチ 月~日 11:00~14:30、ディナー月~日 18:00~22:30 ( いずれも予約制)
ウェブ:www.hotel-icon.com
フェイスブック:www.facebook.com/aboveandbeyond.hotelicon/

 


Bo Innovation(廚魔)

中国と西洋の伝統と現代を融合させた中華料理店

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もしレストランに点数を付けるなら、「Bo Innovation」は必ず満点をとれるに違いない。同店が提供しているのは独創的で心を込めた料理だ。同店は中国と西洋の伝統と現代を融合させた中華料理店。

ある有名な美食家のFred Ferretti氏は「同店の梁經倫シェフは優秀な料理家であると同時に優秀な化学家でもある。それぞれの味を融合させて、個々の味を際立たせる」と評価している。

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店内に入ると、梁經倫シェフのモザイク写真が目に入って、彼自身の料理に自信がありすぎではないかと思われるが、同氏の料理を食べてみれば(HKD1,080/一名当たり)、なぜこれだけの自信を持っているのかが理解できるに違いない。

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まず、牡蠣のセットパッケージを試食してみる。新鮮な南オーストラリア・コフィン湾産の牡蠣にライム汁とウコンと葱汁をかける。牡蠣の出汁で作った豆腐もあって、今まで食べたグルメと全く違うと感じた。見た目はシンプルだが、牡蠣のプニプニして柔らかく濃厚な旨み、そして噛みやすくて、牡蠣の磯の香りが口の中に広がり、十分に満足できる味。

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燻製したウズラの卵はタロ芋で包んで揚げて、キャビアを添えている。スムーズな黄身は口に入れた瞬間、口の中ではじけて、タロ芋は雪のように溶けて、食感と甘味の両方を楽しむことができる。キャビアの塩味も楽しむことができる。

メニューに載っている料理は一口料理だが12品もあり、月ごとに変わる。気になる料理はフォアグラの焼き餃子だ。もうフォアグラを食べ飽きたと思った人向けに同料理を提供している。上海餃子は伝統的な豚肉餃子の美味しさがポイント、中はフォアグラが入っているので酢をかけたら美味しさが倍増する。

さらにM9+和牛サーロインステーキの黒トリュフ添え腸粉。M9+和牛は最もおいしい部分であり、ジューシーで霜降りの部分が多く、肉汁が溢れるサーロインステーキに醤油とトリュフをかけると、普通の「干炒牛河(太い米粉麺と牛肉の炒め)」と比べて全く違う味になる。

チョコブラウニーと金柑アイスのセットは、海塩が使用されており、ブラックチョコの味を引き出す。他にもナツメと杏子(あんず)の入った「紅棗南北杏泡䰡」、黒ゴマスパークリングワインが入った「黑芝麻汽酒」のスイーツもおススメ。

料理はおいしいだけでなく、サービスも香港の基準を上回っていると思う。ウェイターが毎回料理を出すたびに料理で使用されている食材を紹介してくれるからだ。同店は2009年にミシュランガイドを受賞してからその後、何回も同賞を獲得している。

Bo Innovation(廚魔)
住所:Shop 8, 1/F., J Residence,60 Johnston Rd.(Entrance at Ship St.), Wan Chai
電話:(852)2850-8371


 

 


 

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