【香港】四川料理店 厳選リスト一覧
花椒のしびれるような辛さ「麻」と、唐辛子のヒリヒリするような辛さ「辣」のハーモニーによって作り出される四川料理。夏と冬の寒暖の差が大きく湿度が高い中国四川省の郷土料理だ。辛さと熱さで発汗を促すことで、健康をキープするための工夫から生まれたといわれている。香港でも近年四川料理店が増えていっており、四川料理人気をうかがわせる。数年前は四川人からすると物足りない辛さだったが、近年は本格的な麻辣に近づいて行っているらしい。ここではそんな四川料理店を厳選してご紹介。
味よし、雰囲気よし、辛いもの好き必見の店
Grand Majestic Sichuan
セントラルは歷山大廈(Alexandra House)に入るオシャレな四川料理をご存知?1970年代のオールディーな装飾、サテンやシルクであつらえたテキスタイルが、高級サロンのような雰囲気を醸し出す。サーブされるのはすべて小さなポーションの料理なので、ワインを飲みながら少しずついろいろな味を堪能することができる。シェフは13歳から家族で経営する四川料理店にて修行を積んだRobert Wong氏。ミシュランの常連というからその腕前はお墨付きだ。同店の料理は食べ物というカテゴリーだけでなくアート作品のような見た目も特徴。写真は「四川糖醋脆皮魚」で、カリカリに揚げられた川魚に、これまたカリカリの唐辛子がトッピングされ、香り、食感、味わいにおいて新しい食体験を味わえる。
Shop 301, Alexandra House,18 Chater Rd., Central
https://grandmajesticsichuan.com
(852)2151-1299
18:00~22:00
口の中で素材と辛さが共演、話題のドライホットポットで味わう!
十二味 Chili Party
数年ほど前から四川省の成都で人気に火が付き、その後北京、上海、深センにもファン層を広げてきた本場四川の「ドライホットポット(スープなしの鍋)」。この話題の料理が食べられる香港初のお店「十二味(Chili Party)」を紹介しよう。四川料理&スープなし鍋の組み合わせと聞いてもあまりぴんと来ない人も多いかもしれない。スープのタイプ、辛さ、具をお好みで選択し皆で囲んで食べるところはホットポットと同じ。でも、調理の仕方が違う。チョイスしたモノと4種類の唐辛子、12種類の香辛料がキッチンで調理されてテーブルに運ばれてくるのだ。具材それぞれの味を生かしてプロが作ってくれるので、辛いけれど味わい深く箸が進む。おススメは2種類のお肉と野菜に、中辛の山椒を合わせた料理。辛いものが好きな人も、それほど得意ではない人も、自分に合った辛さ加減でオーダーしてみよう。物足りないときは辛さのアップグレードも可。口の中で奏でられる肉や野菜などの素材と辛さのハーモニーを楽しもう。現地日本人にもファンが多いお店だ。
十二味 Chili Party
住所:5/F., The Lamma Tower,12-12A Hau Fook St.,TST
電話:+852-3565-4285
十二味 Chili Party 2.0
住所:Shop 21, G/F.,Hung Hom Wan St., Hung Hom
電話:+852-6810-6212
本場四川の成都人も認める。モダンな空間で楽しもう
霸王川莊 Sichuan House
昼夜多くの人で賑わうセントラル(中環)のランカイフォン。グルメスポットとしても知られるこのエリアに、新たに四川省の成都料理をメインにしたレストラン「Sichuan House」が仲間入りした。シックでモダンな雰囲気の同店では、「美食の街」の成都出身の人も納得する本場の四川料理を提供している。酸味が効いた「麻辣味」は舌がしびれるような山椒の味と唐辛子の辛さが特徴だ。
そんな同店のオススメは四川料理の代表格メニューの「水煮魚」。白身魚1匹を切り分け、モヤシとレタス、春雨と共に自家製チリオイルで煮た一品だ。自家製チリオイルは成都から空輸した唐辛子を含む20種類のスパイスを使用し4時間以上煮込んで作っているという。ピリリとした山椒の味が強く辛さレベルは高いが、まろやかな甘さも共存。味わい深くクセになりそう。辛さにヒーヒー言いながらもお箸が止まらない。
霸王川莊 Sichuan House
住所:7/F., M88, 2 Wellington St., Central
電話:+852-2521-6699
時間:ランチ 11:30~15:30 ディナー 17:30~23:00
ウェブ:http://www.sichuanhouse.com.hk
新鮮食材をたっぷり使用。自慢の坦々麺をお試しあれ!
農川 Spicy Farm Express
日本人にも話題の四川料理。その中でも坦々麺は気軽に食べられるメニューとして人気となっている。店によって味付けや辛さも異なるので食べ比べるのも楽しい。モンコック(旺角)の女人街沿いにお店を構える「農川」にも個性的な坦々麺をお目当てに訪れる人が多い。
カジュアルだが本格的な四川料理が食べられる同店は、火鍋で有名な「三希樓」、コーズウェベイ(銅鑼湾)、モンコックにお店を構える四川料理店「小甜甜」、そしてチムサーチョイ(尖沙咀)の四川料理店「満江紅」を展開するグループとタッグを組んでオープンした。同グループは中国内に自家農園を持っており、このグループとの提携により新鮮な食材を使った料理が同店の自慢となっている。そんな店の「坦々麺」は真っ赤なスープの中にピーナッツ味が効いた濃厚な甘みとほのかな辛さがコーディネートされている。お値段も手頃なのでサクっとランチに。ディナーのときには食事の締めにもどうぞ。一度食べればやみつきになるだろう。
農川 Spicy Farm Express
住所:G/F., 10 Tung Choi St., Mong Kok
電話:+852-2881-0096
中環(セントラル)の隠れ家的なスタイリッシュでモダン四川料理のレストランバー
1935 Restaurant
中環(セントラル)は香港でも言わずと知れたグルメスポット。国際色豊かな中国料理をはじめ数多くの各国料理店が軒を連ねる。そんな中、隠れ家的な存在で密かに人気を集めている四川料理店があるのをご存じだろうか。場所はランカイフォンの入り口にあたる威霊頓街(ウェリングストリート)にある商業ビル「M88 Wellington Place」の19階。添加物やMSG一切不使用の四川料理を提供するお洒落なレストランバー「1935 Restaurant」。オーナーの祖母は四川出身で名の知れたシェフだったという。そんな祖母は1935年に香港へ渡り、伝統的な広東料理の調理方法を四川料理へと変えて、斬新な料理の数々を提供してきた。祖母が亡くなった後は、家族経営でモダンでエレガントな雰囲気と時代に合わせた祖母の味を守り続けている。
シックでモダンなインテリアはまるで上海の黄金時代の社交界の雰囲気を思い出させてくれる。店内は、レストランというよりバーの印象が強いが、他店では中々見ることが出来ないユニークなレストラン。大きな窓からは香港の摩天楼を眺めることができ、グラマラスな雰囲気に酔いしれながら料理とドリンクを楽しむことができる。デートや特別なディナーにもぴったりのお店。そんな同店のおすすめのメニューを紹介しよう。
まずは、同店看板メニューのソフトシェフクラブを揚げてたっぷりの四川唐がらしで炒めた「Fried Soft Shell Crab, Sichuan Dried Chili」。食欲もビールも進む味。辛い四川の魚ダシで取ったスープで煮込んだハタは淡泊な魚の味とピリ辛さが見事にマッチ。
冬瓜、乾燥ホタテを鶏のダシで煮込んだ「Braised Winter Melon, Conpoy, Double boiled Chicken Stock」はダシがしっかり効いて冬瓜が柔らかい口当たりになっている。
どんな食事にもマッチするビールやワインもいいが、同店自慢のカクテルもトライしてみたい。まずは、ジン、日本酒、梅酒、ゆず、ライム、そしてジンジャービールをミックスした「Camation Say」は日本人にも親しみやすいテイストのカクテル。
強めが好きな人にはピリ辛さが魅力のラム、梅酒、中華ハーブ、アップル、パイナップル、そしてチリをミックスした「Pep. Chil Razzi」をおススメしたい。中国のお酒「茅台酒(マオタイ)」、アイルランドのウィスキー、アブセント、ジンジャー、ライムとレモンをミックスした「Two Headed Spear」も試してみたい一品。
いつもと違ったお洒落でエレガントな空間で四川料理を楽しみに出かけよう。
1935 Restaurant
住所:19/F., M88 Wellington Place, 2-8 Wellington St., Central
電話:(852)2156-1936
時間:12:00~15:00、18:00~23:00
フェイスブック:1935 壹玖叁伍
はまる人が続出の激辛四川グルメ
「San Xi Lou 三希樓」中環
激辛四川グルメもし激辛の鍋料理がお好きなら、本格的な四川の鍋料理レストランSan Xi Lou三希樓に行ってみよう。こちらの自慢の四川ベーススープは辛いだけではなく、ハーブを沢山使用した豊かな味わい。水煮魚と呼ばれる自慢のスープと他の具材やスパイスで料理された魚料理はこちらの看板メニュー。辛いもの好きにはたまらない一品!
住所:22/F., Coda Plaza, 51 Garden Rd., Mid-Levels
電話:(852)2868-0988 時間:11:00~23:00
ウェブ:https://topstandard.com.hk/en/13-english/sxl/69-2013-08-12-09-59-18
本場四川の味を楽しもう!中環の絶品レストラン!
「四川菜大平伙」四川料理
ハリウッドロードに控えめにたたずむ四川料理の名店。開店20周年を記念して絶品の四川料理が味わえる新しいブランチメニューがスタート。ピーナッツペースト、鎮江酢とも呼ばれる風味豊かな黒酢、四川のうま味のある唐辛子を使用した担々麺は、お店を代表する味。本場の味を楽しむ絶好の機会!
住所:LG/F., 49 Hollywood Rd., SOHO, Central
時間:12:30~14:30、18:30~23:30
尖沙咀の洗練された空間で楽しむ本格四川料理
House of Qi
夏がきつい香港。暑いとどうしても食欲も減退しがち。でもそんな時でも何故か辛い物が食べたくなるという人も多いのでは。辛い料理を食べるとスタミナもついて、カプサイシンの辛さで新陳代謝が向上し夏バテ予防も期待できる。また、女性に嬉しいダイエット効果もあるという。中国四大料理のひとつ、四川料理は「酸・甜・苦・鹹・香」の味があり、辛い中に旨みを感じさせる奥の深い味が特徴だ。数多い四川料理のお店でも辛さのレベルが高く、辛いもの好きの人気を集める湾仔(ワンチャイ)の「House of Qi」をご存知だろうか。モダンなインテリアの中で本格的な四川料理が味わえる店で、いつぞやのミシュランガイドブックで一つ星を獲得した事でも話題になっている。そんな同店が香港の人気グルメスポットの1つである尖沙咀(チムサーチョイ)に待望の姉妹店をオープンした。
ビルの最上階とルーフトップの広々とした2階構成で、レストランフロアは木を基調にし、スエード地のソファーや椅子で重厚なリッチ感を加えたモダンでスタイリッシュなインテリアに高級感が溢れる。ルーフトップテラスではリラックスできるソファー席が設置されていて美しいビクトリアハーバーのパノラマビューと夜景を眺めながら、ハッピーアワーや食後のドリンクを楽むことができる。その他、誕生日やイベント、接待などにも利用できる12人収容の個室も完備している。
同店のメニューをいくつか紹介しよう。まずは、四川の名物料理でお店の定番人気の「紅油餃子(ホンヨウジャオズ)」は、舌を刺すような辛さだが味わい深い。大振りのエビを唐辛子と炒めた「海老の激辛炒め」はまず痺れる辛さが、そして海老の甘さが口の中をまろやかにしてくれる。また、日本ではあまり見かけないが、香港、中国では人気が高い料理「水煮魚」は必食。見た目も真っ赤で見るからに辛い四川料理の“麻”と“辣”を活かした、舌がピリピリするほど辛いスープで白身魚と季節の野菜を煮込んだ料理だ。激辛料理と言われているが、辛さの中にも甘さが感じられて、とても味わい深い。辛さのレベルは調節可能なので辛さが苦手な人も安心だ。もちろん四川料理で定番の、山椒と唐辛子の香り豊かなウマ辛「麻婆豆腐」も同店の人気のメニューだ。
料理のお供には辛さを和らげてくれるソフトドリンクやカクテルを。おすすめは、ライチジュースとヤクルトとソーダ―をミックスした「四川クーラー」や、唐辛子味のテキーラに新鮮なザクロとラズベリージュースをミックスした「レッド・ドラゴン」。カクテルなら、爽やかな口当たりの「バジル・ドリーム」やキュウリ味のジンにトニック水と新鮮なライムジュースをミックスした「Chilli」を。
さあ、さっそくお店自慢の激辛料理を楽しみに足を運んでみては。
House of Qi
住所:20/F & Rooftop, Prince Tower, 12A Peking Rd., TST
電話:(852)2799-8899
時間:ランチ 12:00~14:30 ディナー 18:00~23:00
ウェブ:www.qi-ninedragons.hk