マリリンのぶらグル巡り Vol.135

2020/04/22

maririn

マリリン
話題のお店を中心にローカル店など数多くのお店を食べ歩きながら、
趣味のヨガやハイキングも楽しむ香港在住歴11年の日本人女性ライター。

 

香港初!ありそうでなかった。
インド料理とフランス料理の融合!「PONDI」

オーナーの3人 左からTaran氏、Camille氏、George氏

オーナーの3人
左からTaran氏、Camille氏、George氏

 

まろやかな味と塩気が絶妙な「Gougeres」

まろやかな味と塩気が絶妙な「Gougeres」

 香港には、フレンチレストランやインド料理のお店は数多くある。しかし、この2つを足して2で割った様なフュージョン料理はこれまで香港にはなかったであろう。香港だけではなく世界中を見てもそこまで多くないのでは。

 インドの北部の街ポンディチェリはその昔フランス領であった。夏の休暇でこの土地を訪れていたオーナーのCamille氏・Taran氏そしてGeroge氏は街を散策しながら様々なお店で料理を楽しみながら廻るうちに、まだ手つかずの新しい料理を発掘する可能性がある事に気づいたそうだ。例えば、フレンチのブイヤベースに少量のウコンとココナッツミルク、そしてカレー粉を加えることで辛さが苦手なフランス人でも楽しめるマイルドな味に。近年数多くの料理を融合したフュージョン料理が注目を集めているが、インディアンとフレンチを融合させるというアイディアはこれまでに数少なく、後押しする人も少なかった。

チャツネとの相性が絶妙な 「The butter chicken liver terrine」

チャツネとの相性が絶妙な
「The butter chicken liver terrine」

 そんな中、アイディアと料理の可能性に火が着いた3人がトリオを組んで、香港で初めてインディアンとフレンチを融合したレストラン「PONDI」を西營盤(サイインプン)にオープンした。モダンインド料理店「Black Salt」の元オーナーシェフのTaran氏、モダンフレンチレストランバーのオーナーCamille氏とGeorge氏が組んでいるだけあって期待度大だ。

 店自体はこじんまりとしているがお洒落でスタイリッシュな店内。2階建てで1階は20人までのダイニング。オープンキッチンとなっておりシェフとの距離が近いのも魅力。2階は個室、誕生日パーティーやイベントなどでの利用が可能だ。また、天気の良い日にはテラス席もおススメ。

香り良く味わい深い 「Baby calamari stuffed with pancetta」

香り良く味わい深い
「Baby calamari stuffed with pancetta」

 同店のメニューは、シェアして食べることがおススメで、2人ならば4~5皿を勧める。さっそく料理をいくつか紹介しよう。まずは「Gougeres」。ゴートチーズを滑らかになるまで泡立て、カレーに使用するアンチョビのサンバルを合わせて。口にいれた瞬間はフレンチで、後からアジアな味が追いかけてくる。チキンレバーのテリーヌ「The butter chicken liver terrine」は、インド料理の代表的なソースであるチャツネを思わせてくれる赤唐辛子と少し苦味のあるピーマン、そしてきゅうりとレモンのコンフィと一緒に。パンチェッタと豚の挽き肉をイカに詰めてアサリと一緒に琥珀色のダシで煮込んだ「The calamari」は、ココナッツオイルを加えて香り豊かに仕上げている。

 食事のお供にはワインはもちろんのこと、シェリー酒も同店ではおススメ。シェリー酒はスペイン料理に、シャンパンはフレンチに、という固定概念を破って様々な料理やドリンクの融合を楽しんで欲しい。

おススメのシェリー酒の数々

おススメのシェリー酒の数々

 さあ、さっそく今注目のお店へ足を運んでみよう。

 


PONDI
住所:14 Fuk Sau Lane, Sai Ying Pun
電話:(852)6556-4253
時間:月~土 18:00~23:00
フェイスブック:pondihk

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