尖沙咀(チムサーチョイ)居酒屋「白木屋」あぐー豚を提供

2014/04/07

貴重な日本在来種「あぐー豚」普通の豚との違いをぜひ味わってみて

あぐー豚

豚料理現存する日本の貴重な在来食用豚「あぐー豚」は、体質強健、資性温和で粗食にも耐え得るが、その一方で産子数が少なく発育速度も遅いという難点を持つ。そのため他の外来種におされ、一時は30頭にまで頭数が激減、絶滅の危機に瀕した。しかしこの美味しさを絶やしてはいけないと沖縄の酪農家が立ち上がり、今では約800頭にまで回復。貴重な日本在来種という希少性から高級ブランド豚として日本全国に知られるまでになった。そして昨年からはここ香港でも味わえるようになったのだ。

このあぐー豚の輸出販売に力を入れているのは、沖縄県が立ち上げた「沖縄県食肉輸出促進協議会」。2012年11月に設立され、現在6社が加盟している。沖縄豚の国外への販売拡大を行っており、地理的な理由と輸出許可等の取得のし易さから、香港へ進出する運びとなった。

 

つくね香港であぐー豚を食べられるのは、チムサーチョイ(尖沙咀)にある居酒屋「白木屋」。香港の飲食店で、最初にあぐー豚の取扱いを始めた店だ。もともと日本の店舗では黒豚を使った料理を提供していたが、香港でその代わりとなる美味しい豚肉を探していたところ、同協議会のあぐー豚に辿り着いたという。同店では「沖縄あぐー豚炭火焼」「岩手南部鶏と沖縄あぐー豚の極上つくね卵黄添え」そして「自家製炙り沖縄あぐー豚チャーシュー」の、3つの美味しさを楽しむことができる。

 

あぐー豚と普通の豚との違いは、一口噛んだだけでお判りいただけるはず。その美味しさの秘密は、旨みたっぷりの「あぶら」。あぐー豚の脂身には旨み成分である「グルタミン酸」が他種の2~2.5倍も含まれている。しかもコレステロールは半分以下というから驚きだ。さらにこの脂身は臭みもほとんどなく、融点が低いので口の中であっという間に溶けて旨みが広がる。「香港の方たちは脂身を敬遠する傾向にありますが、一度食べ

チャーシューていただければその美味しさが分かるはず。ぜひ試してほしいですね。」と店長の佐藤さん。

日本でも、沖縄料理店にでも行かない限りあまりお目にかかれないあぐー豚。香港でいただけるようになったこの貴重な機会に、ぜひ味わってみてはいかが。

 

 

 

白木屋白木屋尖沙咀店

住所:6/F., 1 Knutsford Terrace, TST
電話:(852)2264-8688
営業時間:11:30~16:00 18:00~24:00(日~木)
11:30~16:00 18:00~26:00(金・土・祝祭日の前日)ウェブ:http://www.shirokiya.com.hk

6月下旬、
銅鑼湾店オープン
(予定)

Pocket
LINEで送る