香港ならではのユニークな料理5選

2017/12/21

様々な国の文化の融合により、香港は食い道楽の国として名高い。食の選択肢に事欠かない香港では普段見過ごしてしまいがちだが、それらは他の国にはない真のオリジナルで、素晴らしい食文化を形成している。香港人の多くは休暇に他の国の料理をたらふく食べて帰って来てから、香港式フレンチトーストやミルクティーが恋しくなるものだ。今回は香港ネイティブが愛する香港料理と、その魅力をご紹介しよう。

Char siu

叉焼
空腹の時、焼味店の前に吊るしてある伹焼の前を通り過ぎるのは至難の技。この中華風ローストポークは主に肩肉を使い、蜂蜜や五香粉、紅腐乳、濃口醤油、海鮮醤、シェリー酒や酒などで味付けをすることで、ダークな赤い色とスモーキーな風味がつき、中はしっとりと仕上がっている。伹焼同様、焼味の代表格であるガチョウと、サクサクの皮が美味なアヒルのローストも是非試してみて。

瑞士雞翼

スイスチキンウィング
手羽先を醤油、砂糖、中国ワイン、スパイス等で作られたタレでマリネして作るこの料理。昔、西洋人がレストランで「甘い醤油の手羽料理」というメニューを目にし、英語に不慣れなウェイターに対してどのような料理であるか質問したところ、ウェイターは「Sweet Wing(甘い手羽)」と答えたが、西洋人に“Sweet”を“Swiss”と誤解されてしまい、以降”Swiss wing”の名前を使用するようになったというのがことの始まりとされているが、事実かどうかは定かでない。

Dim sum

点心
お茶と飲茶を思い切り食べる。これをせずして香港は語れない。点心を積んだカートから好きなものを選ぶ形式が古典的。熱々のまんじゅうにとろとろの豚肉あんが詰まった伹焼包や、甘辛く味付けされた鶏の足は人気のメニュー。鶏の足はしゃぶって食べるが、上手に食べられるようになるまでには少々時間が必要かもしれない。

Hong Kong milk tea

香港ミルクティー
この飲み物抜きに、香港の食文化を語ることはできないだろう。西洋諸国がアジアを席巻していた植民地時代、このユニークなハイブリッドドリンクが生まれた。イギリスの甘いミルクティーは、ローカル達の好みに沿ってより力強い風味に変貌を遂げ、濃く煮出したお茶にコンデンスミルク(当時生乳は手に入りづらかったため)を加え、リッチな味に仕立てている。現在でも製法にこだわる店にはそれぞれ、茶葉のブレンドや抽出温度や抽出方法、濾し方など独自のレシピがあるという。頂く際には砂糖をたっぷり加えて召し上がれ。

Wonton noodles

雲呑麺
雲呑麺自体は広東省の他の地域でも見られるが、香港スタイルのものには独特のルールがある。雲呑は豚肉などが入っているものもあるが、海老は必ず入らなくてはならない。またスープに入れられても伸びにくいよう、麺は細麺かつ卵っぽくないものを使い、全体のバランスをとるために、スープはあっさりとして繊細な味付けにする。仕上げに細かく切ったニラを散らすのもポイント。

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