秘密のバー“スピークイージー” 「Dr. Fern ’s Gin Parlour」が仲間入り

2017/05/31

スピークイージートという言葉をご存じだろうか。1920年代の禁酒法下のアメリカで生まれたアルコール密入所のことで簡単に言えば“隠れ家バー”もしくは秘密のバーともいう。

bar

オシ ャレなバー

    その当時は、「法律の目をくぐって、飲んで、音楽を聴いて楽しもう」というのが目的だったが現在では、普通の人は知らない、特別感を感じられるということでニューヨーカーの間で人気。

bartender

ヘッドバーテンダーのGerry Olino さん

      そんなスピークイージーが近年、香港でも注目を集めている。ナイトライフが活状で様々な無国籍都市の香港には、独創的でおしゃれなお店が多い。特に中環(セントラル)エリアにはそんな独創的なお店を求めて多くの人が集まる。そんな中、急激に増えているのが外観が全く別業態なのに何の変哲のないドアをオープンすると実はバーという“スピークイージー”。もちろん現代のスピークイージーは合法でネットでも検索できるが、隠れ家的感はあっても誰でも気軽に入れる入れるアットホームなカジュアルさもあり、お客さんとバーテンダーの距離感もばっちりなのが魅力だ。

今回紹介するのは、中環のランドマークの地下に今年の年初にオープンしたお店。同店は、「Mrs.Pound」や「Foxglove」など香港でスピークイージーの先駆け的存在のスピークイージーのレストランバーやジャズバーをオープンした飲食グループの新店。場所は、ランドマークタクシー乗り場横の入り口から入り階段を下りたルイヴィトンのお店の前。シンプルな入り口には「Dr. Fernʼs Gin Parlour」と書かれている二つのただ何の変哲もないクリニックのドア。こんなところに?いつも前を通っているのに全く気付かなかったという人も多いだろう。知らなければそこがバーとは全く気付かないのも当然だ。2つのドアの一つはただのカモフラージュで遊び心を演出している。

Herbal Remedy

ハーブ、ビタミンC、Aたっぷりのカクテル「Herbal Remedy」

gin &tonic

トールグラスに注がれたオレンジピールを添えたジントニック

同店は、名前にある通りジンをメインにしたバーで250以上のジンを取り揃えている。コンセプトは、クリニック。医師であり植物学者であるドクターFern氏が様々なジンを調合して患者を診察するというテーマ。スタッフはみんな白衣を着衣しメニューには、症状別に処方箋に見立てたユニークなカクテルの名前が並び、お客を楽しませてくれる。ジンは、ストレートやロックで飲むも良し、シンプルなジントニックも良し。ぜひトライしよう。また、店オススメのジンを選んでバーテンダーにその日の気分でカクテルを作ってもらう事もできる。ジン好きには一度は足を運んでほしい店だ。

Dr. Fernʼs Gin Parlour
住所:Shop B31A, First Basement Floor,Landmark Atrium, 15 Queenʼs Rd. Central, Central
電話:(852)2111-9449
時間:日~木 14:00~25:00、金~土 14:00~翌2:00
ウェブ:www.drfernshk.com

 

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