中環でオープン20年の私房菜「四川菜大平伙」

2016/06/07
水煮魚

辛いけど箸がすすむ水煮魚

酸辣粉

酸味と辛さのバランスが絶妙な酸辣粉

香港を代表する食文化のひとつ、「私房菜(プライベートキッチン)」。2000年頃から始まったと言われている私房菜は有名シェフが引退後、自宅に気心知れた友人を招いて食事会をしていたのが始まりと言われている。今では数多くある私房菜の中でも、香港で最初にオープンしたと言われている中環(セントラル)にある老舗の四川料理の私房菜をご存知だろうか。もともとは四川出身のオーナー夫婦の主人で有名な中国画の画家が自信の作品を披露するパーティーの際に、おもてなしとして彼の奥さんがゲストに得意の四川料理を振舞っていた。そのうち、その奥さんの料理が口コミで評判になり周りの声に応えて小さなレストランとなったのが始まりだといわれている。当時は予約が4週間待ちもざらな人気店で多くの著名人も通い詰めたという人気店だったという。

そんな同店の店内には現在でも元オーナー主人の素晴らしい作品が展示されている。食事と絵画を楽しめるようにと控えめにしたライティングが空間をオシャレに演出している。現在は元オーナーは引退して四川に戻ってしまったそうだが、現在のオーナーがその歴史ある本場の四川料理の味を引き継いでいてリピーターが耐えない人気店だ。

メニューはコースのみで、ランチ5コースHKD120、ディナー10コースHKD380。中環と言う土地柄、高そうなイメージだがとても良心的な価格なのもこの店の魅力。さっそくその料理のいくつかを紹介しよう。定番人気メニューの「口水鶏」(よだれ鶏)は香辛料や薬味がたっぷりで辛さが食欲を刺激する。バラ肉などさまざまな部位の牛肉を2時間以上煮込み唐辛子で味付けした「牛肉の唐辛子煮」は、肉はとろけるようにい柔らかく、異なった唐辛子の辛さと肉の甘みが絶妙なバランスを生み出している。酸味と辛さが交互に舌を攻めてくる「酸辣ジェリーヌードル」は癖になる味。唐辛子たっぷりで見た目もビックリするほど真っ赤な「水煮魚」は、山椒、胡椒、唐辛子など数種の辛さが舌を刺激しながらも、まろやかな甘さも感じる深い味。味も辛さも伝統的な四川料理そのまま。辛いのが好きな人にたまらないだろう。辛さは調節可能なので、辛さに自信がない人でも安心だ。

さっそく、アートと本格四川料理を堪能しに足を運んでみては。

よだれ鶏

骨なしで食べやすいよだれ鶏

Sichuan Cusine Da Pin Huo四川菜大平伙
住所:L/G Hilltop Plaza, 49 Hollywood Rd., Central
電話:(852)2559-1317
時間:
ランチ 12:30~14:30
ディナー(1st セッション) 6:30~9:00, (2nd セッション) 9:00~11:30

四川菜大平伙

洗練されたインテリアでアートが光る空間

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