上環のヴィーガンレストラン｢Grassroots Pantry｣で映画鑑賞会

2016/03/21

コーヒーリニューアルオープンのため、昨年末に西營盤（サイインプン）から上環（ションワン）に移転した話題のヴィーガンレストラン｢Grassroots Pantry｣。ヴィーガン料理と聞くと味が薄くて野菜ばかり、満足度に欠けると思っている人も多いだろう。しかし同店ではペニンシュラなどで修業を積んだ実力派シェフが、良質の食材を用いてそんなヴィーガン料理のイメージを一新する。斬新でユニーク、それでいて体にも地球にも優しい料理は健康志向の人達をはじめ、ヴィーガン（菜食主義者）達の人気も集めている。
そんな同店では「キッチンで料理を作ることの大切さ」を思い出させてくれるイベントを4月に開催する。ベストセラーフードエッセイ「人間は料理をする（原題：Cooked）」を元にした同名ドキュメンタリー映画を鑑賞しながら体に優しい軽食を食べながら、食事を作ることの大切さを共有しようというイベントだ。
イベントでは同ドキュメンタリー映画を3回に分けて鑑賞する。軽食にはライスコロッケ「アランチーニ」、「マッシュルーム・ポップコーン」、バーベキューソースで味付けされた「グラノーラ・クラスター」が用意され、さらに飲み放題のドリンクも提供される。鑑賞後には「Grassroots Pantry」のオーナーであるPeggy Chanが、映画を通して感じたことをディスカッション形式で共有する。3名参加でHKD650となるディスカウントパッケージもあるので、「食」に興味のある人達を誘って出かけてみるのもいいだろう。
普段は忙しくてなかなか「食」に目を向けられないという人も多いはず。日頃の生活スタイルを180度変える必要はない。まずは同ドキュメンタリー映画のメッセージである「愛する人のために料理する時間は、他者との繋がりを感じる充実した時間」の意味を、自分なりに考えてみてはいかがだろうか？

Grassroots Pantry
住所：108 Hollywood Rd., Sheung Wan
電話：(852)2878-3353
時間：7:00～23：00
ウェブ：http://www.grassrootspantry.com

＜マイケル・ポーラン「人間は料理をする」全3回スクリーニングイベント＞
映画の紹介：古来から料理を作ることによって進化を遂げ高度な社会と文明を築いてきた人類が、近年加工食品を購入し家庭で料理をする機会を逃していることに警鐘を鳴らしたフードドキュメンタリー。フードジャーナリストである著者が「火」「水」「空気」「土」というカテゴリーごとに、料理を取り巻く様々な国々の人々、家庭、受け継がれた料理法などを紹介し、「キッチンで料理を作る」ことの大切さを説く。