串場と酒処　秀殿

MTR銅鑼湾駅F出口を出てすぐ左に見えるジャーディン・バザール（渣甸街）。様々なジャンルの飲食店が並ぶこの道を3分ほど歩くと、左手に注意しないと見落としてしまいそうな、富盛商業ビルの入り口がある。まさに隠れ家的なここの3階に、今年7月31日にリニューアルオープンしたばかりの「秀殿」。

のれんをくぐり、まだ新しい上品な木の扉を引くと、棚にズラリと並んだ焼酎が目に飛び込んでくる。店内は、カウンター10席と、テーブル席が2つ（3名席が2つ）のこぢんまりとした造りだ。お店を切り盛りするのはシェフの鈴木喜陽さんを含め、日本人スタッフ3名。鈴木さんは大阪出身で、日本でもシェフとして活躍していた。

串揚と焼酎が自慢の同店は、19：00～翌朝4：30まで営業（平日）しており、残業で夜遅くなってしまったときでも気軽に入店できるのも魅力だ。開店と同時に来るお客さんもいれば、3時くらいから入店し閉店までゆっくりするお客さんもいるとのこと。深夜も営業している飲食店が意外に少ない香港では貴重な存在だ。

椎茸、ペコロス、もち、海老、和牛ヒレ、ささみわさび等豊富なラインナップの串揚は1本HKD20～楽しめる。事前に予約をすれば、メニューには無いおまかせ串揚コースも提供してくれる。コースは450HKD～。

また、焼酎は50種類以上、梅酒は10種類以上取り揃えており、その種類の豊富さに驚かされる。香港でこれほど焼酎が揃っている店は珍しいのではないだろうか。もちろんお酒に合う一品料理・大皿料理も用意している。「お酒に詳しい人もそうでない人も大歓迎です。」とオーナーの小川さん。「こんなのが飲みたいとか、おすすめの飲み方を教えてほしい、と言ってもらえれば、喜んでぴったりのお酒をご提供します。」とのこと。ちなみに、ここ秀殿の焼酎グラスは有田焼。料理が出来上がるのを待っている間に有田焼を眺めながら会話に花を咲かせるのも良いだろう。深夜まで時間を気にせず静かに飲める「隠れ家」で、秋の夜長をゆっくり愉しんでみては。

秀殿
住所：Flat D, 3/F., Prosperous Commercial Bldg., 54 Jardine’s Bazaar, CWB
電話：＋852-2504-1511
時間：火～土　19：00～28：30(ラストオーダー27：30)、 日曜　18：30～26：00(ラストオーダー25：30)　定休日：月曜日