Cool Activity特集 PartⅠ 夏だ!海だ!西貢だ!

2020/09/16

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香港といえば、高層ビルが建ち並び、きらめく夜景が眩しい、近代的な都市というイメージが強い。だが、しかし、地図を真上から見下ろすと、ぐるりと海に囲まれ、香港全土の約60%を山地が占めている。
中でも、新界(ニューテリトリー)の東側に位置する「西貢(サイクン)」は、そのほとんどを広大な自然公園「西貢郊野公園(西貢カントリーパーク)」が占め、周辺にユネスコ認定グローバルジオパーク「香港地質公園(以下、香港ジオパーク)」を有する、香港きっての大自然エリアで、「香港の裏庭」と呼ばれている。
豊富なハイキングトレイル、透明度の高い数々のビーチ、美味しくて新鮮なシーフード、おしゃれなカフェ…多岐にわたる魅力が老若男女を惹きつけ、週末には、家族連れやカップル、友人同士の集まりで大いに賑わう。そんな多くの人を魅了する西貢に、「納涼」という目線で迫ってみた!

 

 

1. サンパン舟に乗って、大自然の中をショートトリップ!香港ジオパーク巡り

香港ジオパークとは?

DSC04818 「ジオパーク」とは、地球科学的な価値を持つ遺産を保全し、教育やツーリズムに活用しながら、持続可能な開発を進める地域認定プログラムのこと。地球や大地を意味する「ジオ(Geo)」と、公園を意味する「パーク(Park)」を組み合わせた言葉で、日本では、そのまま「ジオパーク」の語を用いると共に、解説の際には「大地の公園」という表現を用いている。一方、香港では、「地質公園」という表現を使う。

 「香港ジオパーク」は、2009年11月に「香港国家地質公園(香港ナショナルジオパーク)」としてオープン。その後、2011年9月にユネスコ認定グローバルジオパークネットワークに加盟し、「香港世界地質公園(香港グローバルジオパーク)」と命名。更に、2015年に改名され、現在の正式名称は「香港連合国教科文組織世界地質公園(香港ユネスコグローバルジオパーク)」である。

 「香港ジオパーク」では、大昔の火山や岩石が、何億年もの長い時間をかけて形成してきた地形を知ることができる。更に、その流れを詳しく知りたい場合は、西貢海浜公園(西貢ウォーターフロントパーク)内にある、「火山探知館(火山ディスカバリーセンター)」に行くことをおすすめする。同センターが主催するガイドツアーなどもあるので、要チェック!

 

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* 堆積岩(たいせきがん)=水底や陸上において、岩石片、生物の遺骸やその破片、化学的沈殿物、火山放出物、また、それらの混合物などが堆積して生じた岩石の総称。

* 堆積岩(たいせきがん)=水底や陸上において、岩石片、生物の遺骸やその破片、化学的沈殿物、火山放出物、また、それらの混合物などが堆積して生じた岩石の総称。

 

火山探知館(火山ディスカバリーセンター)
住所:18 Wai Man Rd., Sai Kung
電話:(852)2394-1538
ウェブ:volcanodiscoverycentre.hk

 

 

サンパン舟って、な〜に?

DSC04879 「サンパン舟」とは、中国沿岸で用いられている小型の木造平底船のことで、中国語の「三板」に由来する。本来、陸と船、船と船との間の交通などに用いる小型船だが、ここ西貢では、もっぱら香港ジオパーク周遊ツアーのために使われている。

 西貢海傍広場(以下、西貢プロムナード)では、このようにパラソルを並べ、香港ジオパーク周遊ツアーの受付をしている。ルートや料金は各社によって様々だが、1時間弱のツアーで、チケット1枚HKD50程度が一般的。予約の必要はなく、当日、売り場でチケットを購入する。ツアーの詳細については、店頭の案内を見たり、売り場の人に聞いてみよう。とは言っても、広東語がメイン(簡単な英語が通じる場合もある)。また、ツアーにガイドはつかず、舟の運転手が簡単な説明をしてくれるのみ。

DSC04880 途中、離島に降ろしてくれるので、チケットを失くさないよう注意が必要(失くしたら、帰りの舟に乗れない可能性がある)!サンパン舟の上に旗が立っており、その旗の色や柄で自分たちの舟を見分ける。旗に猫が描かれている「猫記」、青い旗の「馬記(藍旗)」、赤い旗の「華記(紅旗)」など。

 

 

実際に乗ってみた!

 PPW編集部が申し込んだのは、「華記(紅旗)」の「西貢~半月湾~橋咀洲」のツアーだ。運転手のおばちゃんに真っ先に言われたのは、「チケットの写真を撮っておくように!」という言葉。語気は強いけれど、心優しいおばちゃん(笑) このあたりでは、とても有名な方のよう。

DSC04792 説明は広東語のみなので、少々理解に苦しむ場面もあったが、香港ジオパークの歴史というよりも、「この岩はモンキーに見えるよ!」「この岩は象の鼻に見えるよ!」(実は、れっきとした「象鼻洞」という名前が付けられている)といったエンターテインメント的な内容が多かったので、地質や歴史のお話をじっくり聞きたいという希望がなければ、広東語がわからなくても問題はなさそう。途中、「半月湾(正式名称:廈門湾)」と呼ばれる、橋咀洲内のビーチに立ち寄った。同乗していたお兄さんたちはこちらで降りていきました~。どうやらここで釣りを楽しむ様子。ビーチでは、海水浴を楽しむ人もチラホラ。私たちは、引き続きサンパン舟に乗ったまま、同じく橋咀洲内にある別の埠頭「橋咀洲碼頭」へ向かった。ここで、一旦下船。

DSC04810 「橋咀洲(シャープアイランド)」は、西貢市から南東部約2kmに位置する離島。1億4千年程前の火山噴火によって形成された複雑な地形をしている。特筆すべきは、橋咀洲碼頭から真っ直ぐビーチを抜けた先に広がる、自然の橋「橋咀洲地質歩道(通称:トロンボ)」。約250mの砂洲で、隣の小島「橋頭」まで繋がっている。干潮時のみ水上に現れる姿は、まるでモーセの海割りのよう。潮が満ちてくると渡ることができなくなってしまうため、満潮の時刻を把握しておく必要がある。今回は、舟のおばちゃんが「15:00には橋がなくなってしまう」と教えてくれた。季節などによっても異なるので、事前に調べておこう!日差しを遮るものはないが、風が吹くと涼しささえ感じるほど、とても気持ちのよい場所。視界にめいっぱい広がる海は、中心地とは比べ物にならないほど澄んでいて、シュノーケリングを楽しむ人たちもいるほど!しばし散策をし、迎えにきてくれたサンパン舟に乗って、再び西貢に戻りました~。

 果てしなく長い時間をかけて、自然が創り出した芸術的な地形への感動と、その見渡す限りの大自然の中を舟に乗って進んでいく気持ちよさは、忙しない日々でパンパンになった頭の中をクリアにしてくれる。HKD50で、大充実の内容です!もし英語や日本語でのガイド、離島ハイキングのアテンドなどをご希望の場合は、現地オプショナルツアーか、「火山ディスカバリーセンター」主催のツアーへの申込みをおすすめする。

 

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2. 西貢で楽しめるマリンアクティビティのエトセトラ

「香港じゃないみたい…」思わずこう呟いてしまうほど、綺麗な海が一面に広がる西貢。海水浴や日光浴もいいけれど、西貢に来たらぜひ体験したいのが、マリンアクティビティ! 子どもから大人まで、そして、初心者から熟練者まで、誰もが楽しめるアクティビティが多数用意されている。道具を持っていなくても、その場でレンタル可能なので、ぜひ気軽にチャレンジしてみよう。

 

スピードボート / ウェイクボード

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 エンジン付きの高速ボートに乗って、海を移動。それだけでももちろん楽しいけれど、なんと言ってもスピードボートの醍醐味は「ウェイクボード」。スピードボートに繋いだロープに引かれる力で水上を滑走することができる。全身で風を感じながら走る爽快感がたまらない。

 

ウィンドサーフボード

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 ヨットとサーフィンを融合させたスポーツ。西貢の賑やかな中心街から少し離れた、沙下海灘(Sai Sha Beach)でよく見かける。

 

サップボード

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 水上スポーツの新定番「サップボード」。別名「スタンドアップパドルボード」。その名のとおり、ボードの上に立ってパドルを漕ぎ、水面を移動するアクティビティ。サップボードを使った水上ヨガのクラスなどもある。

 

カヤック

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 足を前方に投げ出すようにして座り、ダブルブレードパドルで漕ぐクローズドデッキのカヌー。一人乗りと二人乗りがあり、初心者向けに少人数のクラスなども用意されている。自分のペースで進むことができるところと、手頃なレンタル料で人気が高い。

 

 

主なレンタル先のご紹介

創興水上活動中心(創興水上スポーツセンター)
場所:West Sea Cofferdam, High Island Reservoir, Sai Kung
電話:(852)2792-6810
ウェブ:www.lcsd.gov.hk/en/watersport/index/inde_chong.html

亞郭水上活動中心(Ah Kwok Water Sport Center)
場所:Sai Sha Beach, Sha Ha, Sai Kung
電話:(852)9170-7513
フェイスブック:Ah Kwok Water Sport Center 亞郭水上活動中心

Blue Sky Sports Club
場所:Sha Ha Rd., Sai Kung
電話:(852)2791-0806
ウェブ:www.bluesky-sc.com

 

 

3. ここで涼もう!西貢のおすすめスポット5選

ハイキング、海水浴、マリンアクティビティ…めいっぱい体を動かすのもいいけれど、西貢の魅力はそれだけじゃない!代々このエリアに住む現地人に加えて、ここ最近、自然を好む外国人などの間でも人気が爆発しており、それに伴って、おしゃれなカフェが続々とオープンしている!冷たいスイーツやドリンクを片手に、ビーチを眺めながら、おしゃべりしたり、ぼーーーっとするのも西貢の楽しみの1つ。

 

Thai Dao(泰道)

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 西貢の中心街から西貢プロムナードを東へ進み、徒歩約15分ほどの距離にある沙下海灘(Sai Sha Beach)。その目の前にあるのが、タイレストラン「Thai Dao(泰道)」だ。おすすめは、「Slush(スラッシュ)」という、かき氷のような飲み物。テラス席でビーチを眺めながら飲むスラッシュは至福の1杯。

 

住所:G/F., 9 Sha Ha Village, Tai Mong Tsai Rd., Sai Kung
電話:(852)2792-4990
フェイスブック:泰道 Thai Dao - 西貢泰國特色餐廳
インスタグラム:@thaidao.saikung

 

 

hushush ice cream . coffee

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 恵民路(Wai Man Rd.)と福民路(Fuk Man Rd.)の交差点から、更に1本先に入った名もなき路地に、こんな可愛いカフェがあったとは!10席ほどしかない、こぢんまりとした店内だが、内装、器、食材、その全てにこだわりが感じられる。猛暑が続く夏には、ぜひ同店でしか味わうことのできないホームメイドアイスクリームを。

 

住所:Shop 33, Ko Fu Bldg., 58-72 Fuk Man Rd., Sai Kung
フェイスブック:hushush ice cream . coffee
インスタグラム:@hushush_hk

 

 

Little Cove Espresso

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 とにかくいつも人で賑わっているのが、海鮮街(シーフードストリート)の少し手前にある、おしゃれなカフェ「Little Cove Espresso」。ベジタリアン、ヴィーガン、グルテンフリー、シュガーフリーなど、様々な食の志向に対応したメニューがある。「Studio Adjective」という、デザイン会社が内装を手掛けており、白と木目を基調とした店内は爽やか。ここに身を置くだけで涼しい気分になれる。

 

住所:Shop 33, Ko Fu Bldg., 58-72 Fuk Man Rd., Sai Kung
電話:(852)9572-8560
フェイスブック:Little Cove Espresso
インスタグラム:@littlecove.espresso

 

 

The Dutch – Cheese and more

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 オランダチーズの専門店。これでもか!というほど、いろんな種類のチーズをテイスティングさせてくれる。店内に2つだけテーブル席があり、お気に入りのチーズがあれば、その場でドリンクと共にオーダーすることも可能。暑い夏には、冷えた白ワインとチーズの組み合わせが最高(グラスドリンク1杯+チーズ1種類HKD100~)。

 

住所:19 Hoi Pong St., Sai Kung
電話:(852)2792-6179
ウェブ:thedutch.hk

 

 

満記甜品

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 街のそこかしこで見かける「満記甜品(Honeymoon Dessert)」も、実は、西貢発祥。年季の入った外観に、その歴史が伺える。「どこで食べても同じ」なんて言うなかれ。発祥の地で食べる香港スイーツは一味違う?!

 

住所:G/F., 10 C,D Po Tung Rd., Sai Kung
電話:(852)2792-4991
ウェブ:www.honeymoon-dessert.com

 

 

西貢へのアクセス

油麻地、旺角、彩虹、坑口、観塘碼頭など香港の各所からバスやミニバスが出ています。

PPW編集部は、今回、MTR油麻地A2出口から徒歩約3分の場所にある、ショッピングモール「家楽坊(GalaPlace)」目の前から赤色のミニバスに乗りました。

西貢のバスターミナルまでは約30分の道のり(片道HKD18)。

 

 

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