子育て・教育特集 番外編その1

2020/03/11

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2020年3月第2週発行号(No.731)の「子育て&教育特集」の中で開催した、
香港で子育てをするママたちの座談会。
おかげさまで大好評!実は、この座談会には番外編がある(全3回)。

番外編第1弾は、子育て中の皆さんが今最も気になっているであろう、
新型肺炎コロナウイルスに対する各学校の対策。

 

星:日本人学校はオンライン授業はありません。学校のウェブサイトに学年別に課題が出されているので、家でその課題を行ない、ウェブサイトを通して提出します。学校で習っていないところも課題として出てくるので大変ですね。今年度から「インターネット環境の強化」を計画に盛り込んでいて、まさにその計画を試行しようとしてた矢先に、今回の休校措置になってしまったようです。次回、万が一、このような事態が起きたときには、オンライン授業なども可能になっていると期待しています。今回は、一時帰国して日本の学校へ体験入学させている家庭が多かったですね。

西澤:そうなんですね。うちはバーチャルラーニングが始まって2ヵ月ほど経ち、双方試行錯誤しながら段々と状況が改善されていますが、なかなかベストな方法は見つけられずにいますね。長男は様々なツールを利用して、オンラインクラスと1人で取り組む課題と、まぁまぁバランスがとれたかんじで何とかやっています。体育は、行なったエクササイズのビデオを先生に送ったりしていますよ(笑) 一方で、次男はまだパソコン操作に十分慣れているとはいえないので、課題提出やプリントアウトなど、何かと親のサポートが必須です。先生とライブでコミュニケーションをとれるクラスは1日1~2コマ程度で、基本的には課題を1人で淡々とこなすというものなので、息子にとってタイムマネージメントが難しいと感じます。
 先生やクラスメイト含めインタラクティブな環境があって初めて子どもの興味が湧き、そこで生まれることもあるので、ただパソコンに向かって黙々と課題をこなすのは仕方ないとはいえ、なかなかモチベーションが上がりませんね。3ヵ月は長い…幸い私の自宅勤務が可能なので、励ましながら、お互いちょっとストレスを溜めながら(笑)、何とかやっているという状態です。

永井:上の子たちが通う小学校は、2日に1回学校専用のアプリ内で宿題が出るんです。宿題の提出も、先生のチェックも全てアプリ内で完結します。

一同:一番進んでる~!

永井:それぞれがラップトップやタブレットを使って宿題を進めています。ただ、実際、なかなか進まないですよ。大体いつも16:00くらいまでかかり、パパが怒って「今からP.E(.体育)の授業です」って言って、全員を外に出て走らせるという流れです(笑)

一同:(笑)

西澤:最初は学習面の心配ばかりしていましたが、どんどん疲弊してきた彼らを見ていて、休み時間に友達と体を動かして遊んだり、笑ったり、そういうものが奪われた生活はかなり辛いんだということに気づきました。学業だけでない、学校生活の大切さを、今回のことで親も子も痛感させられたよい機会にはなりましたよね。

星:そう、子どもたちもこの環境でなかなかやる気が出ない。

一同:うちもP.E.やってます(笑)

永井:子どもたちが、食べることにしか楽しみを見出せなくなってしまう。朝起きて「ママ、朝ごはんは何?」、食べ終わったら「ランチは何?」。どんどん太る一方ですよ(涙)

星:学校によっては、毎日オンライン授業をしているところもあると聞きます。朝決まった時間に一斉にログインして、そこで先生が授業をする。クラスメイトと意見の交換もできる。

永井:zoom(セミナーやミーティングをオンラインで開催するために開発されたアプリ)なんかもあるから、できなくはないと思う。

星:時々、親が画面に映ってしまって、「○○くんのママが映った~」みたいに全員が盛り上がることもあるみたい(笑) オンラインでP.E.の授業をやったりもするみたいですね。だから、オンライン授業でも楽しくやってくれているところはあるんですよね。

永井:それだと友達と繋がってることが感じられますよね。

西澤:そう、ビデオを通じてでも友達に会えると少し笑顔が見えますよね。香港は悪天候や、最近ではデモなどで止むを得ない休校措置が取られることがありましたが、今後自宅学習で対応可能だと教えてくれたのも今回の学びかもしれませんね。

 

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