VR特集 ~VRって、何?!~ Part 2

2019/08/21

IT先進国中国の中でもトップクラスの研究開発を手掛ける【PolyGo】
最新のVR技術によってももたらされる生活の一端を紹介!

 

 2011年に設立されたGuangzhou  PolyGoは、電力業界および関連分野におけるVR、AR(拡張現実)、3Dシミュレーション、3Dビジュアライゼーション管理、マスタースレーブ式ロボットアプリケーションを専門とするハイテク企業。同社のモットーは「プロフェッショナル、卓越性」。この信念の基に、究極のシミュレーション体験を提供している。全体的なソリューション計画、ソフトウェアコンテンツの開発、システムとプラットフォームの構築、ハードウェア設計デザイン、運用保守のトレーニング、運用管理サービスなどを含めて中国全土のみならず全世界のあらゆ企業に高品質のビジュアルデザインとインテリジェントなVR/ARワンストップソリューションを展開している。
 安全で安定したシステムと強力な電力の専門家、ハイテクリソースの背景によって同社は、国内外の最先端技術を取り入れ、「VR+パワートレーニング」・「VR+安全教育」といった研究を開始し、IT先進国となった中国の中でもトップクラスの結果を収めてきた。現在、同社に関連する研究結果は各分野で徐々に育まれ応用されている。約10年の研究開発とその蓄積の末、PolyGoは、プロフェッショナルでカスタマイズされたプランを提供しており、その業界ソリューションは、政府からエネルギー・電力・通信・防災・医療・教育・交通などインフラを中心に各分野に及ぶ。これらVR技術の研究開発は人々の生活に多大な貢献をしており、私たちの生活に密接に関連する。今回は同社が展開する不動産、自動車、医療サービスを紹介していこう。

 

【不動産VR】

 不動産VRとは、WEB上で360度建物の外観、内観、周辺環境をバーチャルリアリティで見回せるサービス。PolyGoでは、CGを駆使して何もないところに、建物を創ることが可能。これまでのように1枚の図面で建物を内覧するのではなくボタン一つで全体の内装やスタイルを変更することができ、装飾品のDIYも自由にできることも特徴の一つだ。また、近辺の道路や施設は、360度カメラで撮影するため、あたかもそこに存在しているようなイメージを作ることができる。この技術によって一般住宅の他に開発道路、造成工事前の土地でも完成工事後の宅地を創る事が可能となる。
 また同社独自の天候変化予測システムを通じて、部屋の高さ、スペース、ライティング、昼と夜の変化を見ながらそれぞれの環境と四季の変化に適した情報が選択され、「仮想テーブル」を使った周囲の交通ルート、学校、ショッピングモール、銀行、スーパーマーケットなどのコミュニティ施設の没入型体験によって顧客はより正確な不動産情報を得ることができる。

 

【VR自動車】

 この分野に関してPolyGoが提案するのは、VR技術による「0距離体験」の新車購入サービス。同社独自の720度視覚システムで、内装および外装を自在に操り、車のエクステリアデザインのDIYによって、文字通りの「マイカー」を創ることが可能となるのだ。もちろん内部設計から部品まで、車体の内部構造をはっきりと見ることができるため試運転の際にも様々な道路状況をシミュレートし、DIYしたマイカーのモデルをより深く理解できるようにしている。

 また、PolyGoは自動車教学にも力を入れており、車体製造の作業シーンとメンテナンストレーニングプロセスを高度に復元することで学生に効率的でより実践的な知識を提供することが可能となる。

 

【VR医療】

 VR技術が浸透していく中で全世界的にみても医療分野への応用に大きな関心をもつことはほぼ疑う余地がないだろう。この業界では、医療そのものは勿論のこと、保健資源、医療教育、人材資源の供給が不足しており、それに対してVR技術の医療へのニーズが高まり続けている。PolyGoは、2014年にVR医療シミュレーションを開始。VR技術を使用して、HIV感染と予防をシミュレートし医療関連の知識を蓄積してきた。
 また、VR手術にも力を入れており、現在開発されているVR腹腔鏡手術では、バーチャルシーンの中で手術台の上の患者が腹腔鏡手術のためにハンドルを通してメスを操作することができる。医師がいない場合でも仮想手術を行うことができ、学生自らが問題解決を行う。これこそが本物のVR教育であると言えよう。現在、伝統的な教育方法では、時間、空間、人的資源、費用の面から見ても医療教育のニーズを満たすことができなくなっており、教育資源は非常に欠けている。この状況下で、VR医療教育は現代医学技術向上のための促進剤となる。
 このようにPolyGoは、社会に幸福をもたらすため、先端技術を応用して様々な取り組みを行っている。VRによる「完璧な仮想世界」が現実を変える日はそう遠くはない。


 

VR-DOCTOR-190513VR技術医学応用
新しい境地を切り開く

VRのゲーム業界での活躍は、新たなエンターテインメントを多く提供していることは、よく知られているが、他にも医療や航空業界などの産業分野でも幅広く利用されている。

 医院管理局(HA)はVRを活用し、環境、時限、空間と資源の限りを破り、治療の効果をさらに躍進させた。
 現在、VR技術は主に患者のリハビリテーションに使われており、更には医療業者の研修にも用いられている。HAの社会リハビリテーションセンターの吳倩華博士は、VRを公立医療組織に導入し、既に2005年からVRを作業療法に応用しており、「VRは、没入型と非没入型と分けられています。リハビリテーションには患者さんの体の機能と関わって来るので、非没入型VRのトレーディングがよく行われます。そのトレーディングは、エスカレーターの速度、交通信号の時長など、日常生活と同じように設定しなければならないのです。治療センターで患者は、広くて安全な場所でリハビリテーションを行えます。また、没入型VRを使う場合は、患者の反応と動きを見て復元状況を判断できます。」と述べた。
 HAの社区リハビリテーションセンターは、2018年にVR模擬バイク操縦システムを3年かけて開発した。この機材はすべて本物のバイクの組み立て部品だとという。このシステムは非没入型で、モニター3つで様々なシーンを再現する。このトレーニングを遂行する患者には、下肢や軟部組織を負傷した人が多いとのこと。また、脳梗塞や首負傷した患者も含まれている。
 cs-04-01九龍医院は2018年10月からVR技術を研修医の実習に導入し、患者の安全をさらに保てるようになったとしている。これ迄の研修医たちは基本の内容説明を受講してから、採血の指導を受け、模擬器で練習を行っていたが、それによりマンパワー不足の問題に至っていたのだという。
 VR模擬技術の研修を受けた学生からは「血液型のマーチングは患者の身分確認から、採血、血液サンプルの配送、除菌までのステップは20個もあり、ひとつも逃がしてはならない為、非常に大変であったが、VR技術で繰り返し練習を行うと、その際の緊張感を減らすことができ、患者の安全も保てると思います。」とのコメントが返ってきた。将来、医師それぞれのスキルの可視化と医療業界の人材情報の流動化を実現できるかもしれない。
 そしてVR技術は将来どのように、香港の医療業界で花を咲かせるのか?
 実は現在外国には手術トレーニングや手術サポート、疾患体験の他に実際に治療(PTSD、うつ、各種恐怖症)や緩和ケア(幻肢痛、火傷などの症状の痛み、治療時の痛みに実用されている。これからどのように貢献できるか期待すべきだ。


 

VRが与える目への影響について

協力/松影眼鏡

 

●VRの種類と特徴(3DメガネとVRとの違い)
VRには大きく分けて2つの種類があります。

1つ目は「VRゴーグルやHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を使ったタイプ」
【特徴】顔を向ける方向の景色が見えるといったように、頭の動きに合わせて映像が変わるタイプです。視野が360°と広範囲。
【対象年齢】メーカー推奨年齢は13歳以上。

2つ目は「3Dメガネを着用するタイプ」
【特徴】遊園地の映画館型アトラクションに多く見られるタイプで、3Dメガネをかけることで立体的な映像を楽しめますが、VRゴーグルと違い頭の動きに伴って映像は変わりません。
【対象年齢】メーカー推奨年齢は7歳以上。

●VRの使用になぜ対象年齢があるのか?(大人と子供の影響度の違い)
 まず知っておいてもらいたいのは、子供の目(視力や目の機能)は年齢とともに発達していくということです。目が未発達の状態でVRなど飛び出し型の映像を見ることで目に大きな負担がかかる可能性があります。
目の機能が整った大人でも「めまい」「気分が悪くなる」などの乗り物酔いと同じ症状が出る場合もあります。但し大人はしばらく休めば回復するケースが多いですが、子供の場合、治るのに時間がかかったり、症状がひどく出るケースもあります。
 特に6歳以下の子供が3Dの立体画像を見たことで、目が内側による内斜視になったという症例も報告されていて、医学的に見ても目に大きく負担がかかるのだろうという見解が出ていることを見過ごすことはできません。
「目や脳が発達段階にある子供がVRを体験することで受ける負担は大人よりも高い」と言え、3Dメガネは7歳未満、VR映像は13歳未満の子供は避けてあげるのが良いです。

●遊園地のアトラクションは?
 遊園地にある3DやVRを使ったアトラクションも、3Dは6歳未満、VRは13歳未満の子供は避けた方がいいでしょう。大人用に設定されている3DメガネやHMDを装着しても、子供は大人が見るような立体的映像を見れない可能性が高く、目の負担だけが増すためデメリットしかないと言えます。

●家庭用VRは?
 子供向けとして開発されているVR機器は目の負担は少ないと言えますが、長時間使用したり、動きの激しい映像のものは、目の疲れも大きくなります。初めてVR機器を使用する場合、まずは5分程度見せて子供が疲れていないか様子を見てから使用してください。大丈夫そうであれば、親御さんが注意しながら1回15分程度を目安に、目を休ませながら使用するのが良いでしょう。もちろん切りの良いところで切り上げ、長時間使用しないようにしましょう。

●VRをプレイすること視力が回復する?
 ネット上で「VRゴーグルをほぼ毎日かけていたら視力がよくなった」「リラックスできる」という情報を見ることができます。
また、北京の研究機関、アドバンスド・イノベーションセンターが9~12歳の子供50人に実施した実験で、参加者のうち14%の視力に改善が見られたという研究結果が発表され、科学的な検証も存在していることから、VRと視力回復にはなんらかの相関関係があるのかもしれません。
しかしながら、VRの使用時間だけでなく、使用するデバイスやアプリ、他にも様々な条件によっては必ずしも同じ結果になるとは限りません。ある一定の条件が整った場合に、個人によっては「視力の改善」「目のリラックス」の効果が現れるのではないでしょうか。
VRと視力の関係はまだまだ研究段階で、確実に視力の回復につながるとは言えません。今後より長期的に検証する必要がありそうです。

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