大館特集 Part 3

2019/06/19

190129_tai_kwun_map大館を満喫しよう!見所を紹介

地下鉄中環駅D1出口から石畳を上るとすぐ「大館」に到着。

「大館」を運営する香港ジョッキークラブでは、中区警察署建築群の保存活用企画として、その慈善信託基金で非営利会社「Jockey Club CPS Limited」を創立した。活用化した史跡で開催するガイドツアーや蔵品展示などの運営を行い、香港と海外の芸術団体とも手を組んで現代芸術関連イベントに力を入れている。

中区警察署建築群は、中区警察署、中央裁判士署、ビクトリア刑務所の3つから構成されている。広さ約1.36万メートルの「大館」内は、史跡、室外用地など16スポットが存在する。その中でも、賽馬会芸方(美術館)と賽馬会立方(綜芸館)は新たに設立された。

この企画を担当した香港ジョッキークラブの張亮氏は「心血を注いだ」と当時を振り返り、史跡の修復と管理にあたり、「安全性を保つこと」「建造物の復元する上で本来の姿を保つこと」「現代の建築との融合で活力を与えること」の3点に尽力したという。

その中でも注目したい12スポットを見ていこう。

D Hall01 D倉

D倉は1862年に作られ、建築群の中でも一番長い歴史を持つ。「放射式」デザインと呼ばれ、西棟の一階には煉瓦アーチドームがあり、洗練された空間となっている。復元工事を担当するチームは、ドームの構造について調査を行った際、本来の骨組みの耐久性が不足している為、特殊な工事により耐久性を補強し、破壊のリスクを回避した。

D倉は長年刑務所と囚人用の病院として使われた為、歩いてみると当時の雰囲気を残しつつ、その移り変わりが実感できるだろう。

 

DSCF1404E Hall02 赤煉瓦壁

「大館」周辺の建築は主に赤煉瓦で構築される。復元工事では約150万枚の煉瓦をそのまま残すことができた。復元を担当したチームは、当時から中区警察署建築群に煉瓦を提供していたイギリスの工場を見つけ、40,000枚の煉瓦を再度輸入した。それにより古い建築と都会感溢れる街との融合が楽しめる。

 

 

DSCF1387Aluminium Brick Facade03 新しい建物の耐火煉瓦壁

新たに設立された建物「賽馬会芸方」と「賽馬会立方」は、ジャック・ヘルツォーク氏とピエール・ド・ムーロン氏によりデザインされた作品で、車輪に用いられる合金リム58,170個をリサイクルし、8,310個の耐火煉瓦を生産した。その煉瓦は刑務所を造った際に使用された煉瓦と同一のサイズで作られた。耐火煉瓦にはたくさんの穴が開いており、日差しによって様々な変化が起こる為、朝、昼、夕でも違った味わいを楽しめる。

 

 

04 隠れ壁画

当時、監獄長が滞在していたであろうビルでは大型壁画2つが発見され、その前身は教会であると推測された。ビクトリア刑務所の壁の工事で塗装を剥がそうとする際、隠されていた壁画を発見したという。香港大学の鑑定結果によると刑務所に配置された教会だった。担当チームはその壁画を再現することを決定し、赤と青を基調として、紋柄を加えて再現作業を行った。

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