コーヒー特集 Part 3

2019/05/08

「UCC COFFEE SHOP CO., (HK) LTD.」
General Manager・黒田伊織氏に聞く!
コーヒー業界の流れと、香港独特のコーヒー文化

世界的なコーヒー業界の流れは、今、「サードウェーブ」に突入しています。つまり、第3の波が訪れているということです。過去にあった2つの波についてお話すると、「ファーストウェーブ(第1の波)」では、生産や流通が発達し、大量生産・大量消費が可能になりました。安価で手に入るようになったため、コーヒーの人気が高まりましたが、まだまだ品質が低かったのが、この時代です。その後、「スターバックスコーヒー」や「タリーズコーヒー」のような、いわゆる、シアトル系コーヒーチェーンの台頭により、「セカンドウェーブ(第2の波)」に突入します。豆の産地にこだわった、高品質のコーヒーが主流となり、カフェラテなどのカスタマイズコーヒーの人気にも火がつきました。一種のファッションアイコンとなり、バリスタに憧れる若者が増えたのもこの時期からです。

2~3年前から「サードウェーブ」に入り、消費者が、コーヒーに更なる価値を求めるようになりました。産地から一歩踏み込んだ、作り手の顔まで見える豆を選ぶようになったり、一杯一杯丁寧に抽出したコーヒーを飲むようになっています。

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業界的には上記のような流れを辿っていますが、香港のコーヒー市場の動向に関していうと、少々遅れているような気がします。日本の少し後を追っているように感じますね。理由は、やはり茶餐廳(チャーチャンテン)文化に起因しているところが大きいです。香港では、昔からお茶を飲む習慣はありましたが、コーヒーを飲む習慣はほとんどありませんでした。しかも、ブラックコーヒーとなると、皆無に近かったと聞いています。香港でコーヒーといえば、ミルク&シュガーたっぷりか、紅茶と一緒に混ぜた鴛鴦茶(ユンヨンチャ)だけ。今でもこの傾向は根強く残っています。こういった香港独特のコーヒー文化は、確実に減っていくと思いますが、完全になくなってしまうことはないと思います。というのも、今後、香港は超高齢化社会になっていきます。これからも、ご高齢の方々の中では茶餐廳が中心ですね。

しかし、同時に、若者を中心にサードウェーブは始まっており、高品質のコーヒーを提供するスタンドなども増えてきています。最近では、コーヒーを農場単位で考える、「シングルオリジン」という言葉もよく耳にするようになりました。これまでは、コーヒー豆を語る上で重要視されていたのは、ブラジルなどの国名、もしくは、ブルーマウンテンなどの地域名でしたが、近頃では、その中のどの農園なのかというところまで気にする人が増えてきています。

今後は、もっともっとオリジナリティが突き進んでいくと思います。どの農園から豆を仕入れるかはもちろん、抽出方法などに工夫が加えられていくのではないでしょうか。すでにかなり究極のところまで行きついている感覚なので、これからどんな新しいコーヒーの形態が登場するのか楽しみでもありますね。

 

 

UCC COFFEE SHOP CO., (HK) LTD.について

「UCC上島珈琲株式会社」は、1933年「上島忠雄商店」として創業。1951年に「上島珈琲株式会社」を設立。その後、商号変更・事業分割などにより、「UCC上島珈琲株式会社」となった。世界中に幅広く展開しており、アジアでは、9ヵ国と地域(シンガポール・フィリピン・中国・香港・台湾・韓国・タイ・インドネシア・ベトナム)でコーヒーショップ事業や、家庭用並びに業務用チャネルを対象としたコーヒー事業を展開している。UCCとして香港で事業を始めたのは1985年。主に外食事業を行ない、「UCC COFFEE SHOP」などのレストランやカフェを10店舗運営。日本では、軽食をメインとした喫茶店が中心だが、香港では、本格的なレストランメニューも提供している。

 

 


UCC COFFEE SHOP CO., (HK) LTD.
住所:Flat D, 4/F., Block 1, Camelpaint Bldg., 62 Hoi Yuen Rd., Kwun Tong
電話:(852)2573-2763
ウェブ:www.ucc.com.hk

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