資産運用・投資特集 Part 1

2018/11/21

香港で投資、資産運用を始めよう!

CFP財務プランナーKelvin氏に訊いた、低リスクでの資産運用

 

仕事をしてお金を稼ぎ貯金するだけでは、突然の支出や将来の人生設計に余裕を持った対応ができない。お金を賢く管理し、資産運用について知っておくことが、健全な家計づくりの第一歩だ。

急速に発展する東アジアの中心に位置し、珠江デルタに隣接する香港は、アジアの人材・物資・資本、そして情報が集まる世界都市だ。戦後の海外資本の流入は国際金融センターとしての香港の地位を確立させ、交通物流インフラの整備にも貢献した。香港が国際金融センターに成長した要因には、他にも自由で開放的な金融政策、高度に国際化された銀行システム、低率な税制、整備された金融インフラ・法体系、安定的な政治・社会環境等が挙げられる。外国の投資家にとって、香港は非常に魅力的な場所だ。

今回、資産運用を始めようと考える方々に向け18年にわたり香港で保険に携わり、LOMA生命保険内務経営協会と世界が認めるプロフェッショナルファイナンシャルプランナーの証であるCFP(Certified Financial Planner)の財務プランナー資格を保有するKelvin Lee氏に投資初心者からベテランまで、全ての方に役立つアドバイスを訊いた。

 

Kelvin Lee

Kelvin Leeさん
日本に3年間留学した経験を生かし、保険業界で18年間勤務するベテラン。LOMA生命保険内務経営協会と世界が認めるプロフェッショナルFPの証であるCFP(Certified Financial Planner)の財務プランナーの資格を持つ。保険、投資、退職プランなどの幅広い分野を網羅した、クライアントの財務アレンジメントの開発またはアドバイスを提供している。

 

 

PPW:資産運用について、そもそもの定義を教えて下さい。

Kelvinさん:資産運用とは、個人投資家の状況や目的に応じ、株式、保険、債券、不動産、現金などさまざまな種類の資産へ投資をし、リターンを得ようとする行動を指します。金融商品の中には「元本を保障するが、リターンの少ないもの」、「元本を保証しない一方、リターンの大きいもの」があり、各商品の特徴を把握して最適なポートフォリオを構築することが重要です。

 

PPW:特に日本人にとって、資産運用が必要な理由はなんでしょうか。

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Kelvinさん:バブル期の1980年代後半には株価が上昇し、89年12月の日経平均株価では史上最高値の38957円を記録。しかし90年をピークに不動産価格、株価ともに一気に下落に転換、バブルが崩壊しました。このバブル崩壊により、1973年12月から続いていた安定成長期は終わりを迎え、失われた20年と呼ばれる低成長、デフレの時代に突入することになります。

国際的な政治経済の動き、各種リスクの影響を受け、日本は再びインフレ局面に入ったと考えています。というのは、一つに2020年のオリンピック開催に向けて、東京をはじめとする首都圏地域でマンションの価格が上昇傾向にある事。

次に、世界的にエネルギー価格が上昇している事です。日本はエネルギーを輸入に依存していることはご存知の通りですが、エネルギーの自給率は低く、エネルギー価格上昇により輸入コストも上昇しています。エネルギーや原材料費の増加は企業の利益を減少させる一因となります。その分消費者に回る給与は横ばいなので、最終的に消費者にインフレの影響が及ぶこととなります。物価が高くなりますので、現在に比べ1年後の1万円の価値は減少します。つまり、同じ1万円で購入できる量が減ります。

したがって、日本人は資産運用をする必要があるのです。インフレ率以上のリターンを狙うウェルスマネジメント商品に投資するだけでなく、通貨にも投資するなど、様々な商品を選択することです。例えば、香港では、米ドルに投資し、円レートの急激な上昇または下落を避けるなど。

注意すべき点は、日本在住の日本人は、香港では銀行ファンドの商品のみしか購入できず、保険会社のファンドやその他の商品を購入することは不可能です。しかし、香港在住の日本人は保険会社のファンドや投資商品を購入することができます。

 

 

PPW:香港における資産運用のメリットは?

Kelvinさん:一つは税率が低いこと。もう一つは、プロの助けを借りやすいという事です。香港はシンプルでクリアな税制を追求しており、世界でも有数の低税率地域の一つです。すべての金融所得は日本と異なり非課税となっており、その他の税率もゼロもしくは低額に抑えられています。また、資産運用においてリスクを最小化し、リターンを最大化するためにはファイナンシャルランナーが必要です。ファイナンシャルプランナーは、運用計画の策定に始まり、中小企業や機関の個人、家族、金融機関に対する包括的な財務相談サービスを提供することができるのですが、香港でのファイナンシャルプランナーの相談料は基本的に無料となっています。なぜかというと、投資商品を購入したときに受け取る手数料が報酬となるためです。米国では相談料が必要となるのですが、香港は、ファイナンシャルプランナーへの相談料は無料です。

 

PPW:資産運用を始める前に準備や考慮すべき点はありますか?

Kelvinさん:まず、お客様の資産と今後の計画に関する徹底的な分析が必要です。例えば、流動資産はどれくらいか。子供は何人か。住宅ローンや、その他の融資の有無。月の家計費はどのくらいなのか。これらの情報に基づき、投資の期間、目標額を定め、最適な運用計画を作っていきます。

例えば「退職後、お金の心配をせずに生活し、子・孫の世代に確実に受け渡すこと」という運用目的があるのでしたら、投資は長期である必要があるでしょうし、安定してリターンを生むことが重視されます。具体的に投資する期間の長さが決めれば、次に退職時に貰える年金額が分かり、平均余命を参考にしながら生存期間を見積もれます。そして、投資ポートフォリオの期待収益率が計算できます。投資商品の期待収益率が2〜3%を超える場合、インフレ率に耐えることが可能です。

 

PPW:他に資産運用に関してアドバイスはありますでしょうか。

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Kelvinさん:株式・債券・外国為替・デリバティブ・不動産・芸術品・保険など、非常に多くの投資チャネルが香港にあります。そこでいかにポートフォリオを組み、リスクを最小化するか。これが非常に重要です。ここに500万ドルの現金資産を保有していると仮定して、デリバティブに400万ドルを投資することは非常にリスクが高い投資行為ですから、何か他の商品にも投資しリスクを小さくすることが重要です。

一方で、長生きすること自体が金融においてはリスクでもあります。香港、日本共に長寿大国ですから、生命保険に投資することもお勧めします。平均余命90年の時代、65歳で退職し、65歳から90歳まで25年生きると仮定すると、十分な資産、そして健康な身体を持っていない場合、非常に困難な老後を迎えてしまうでしょう。

さらに中年の人々は緊急時の課題に直面しなければなりません。近年、がんに罹患する年齢が若返りする傾向が明らかになり、多くの人々が肺がんに40歳代で罹患しています。初期に適切な処置をするとほとんど治癒できますが、過去10年間の統計を見ると、最も一般的な治療法でも、1年間で費用は50〜60万香港ドルに上っています。一般家庭にとっては非常に大きな負担です。

人間の平均余命が長くなる一方で病気の発生率は若返りの傾向にあるため、退職後の医療費と生活費を計画することが必要なのです。

 

PPW:低所得の世帯は、どのように資産運用をするべきでしょうか。

Kelvinさん:安定したリターンという特徴を持つ、生命や医療機能が組み合わされた生命保険商品に投資するのが良いでしょう。

最近私の周りで、65歳を過ぎると購入が可能になる金融商品が話題に上がります。それは香港政府が発売する金融商品なのですが、HKD100万を一括で支払うと、生涯ずっと月々約HKD5千8百振り込まれる商品なのです。これは65歳になった時に今からいくら投資していけば良いのかの大きな目安になるかと思います。もしもあなたがこの香港政府の金融商品を65歳になった時に購入したいのであれば、香港のMPFや現在の資産が将来いくらになるのか計算確認し、老後資金に足りない分があれば香港で購入可能な金融商品や伝統的な生命保険商品を購入する事によって穴埋めすることをお勧めします。もちろん、日々の生活はこの香港政府の商品だけではまかないきれません。あなたの将来に掛かる金額をトータルで考える必要があると思います。そのための将来への投資は早ければ早いほど良いです。

 

PPW:生命保険商品への投資を推奨するのはなぜですか?

Kelvinさん:退職する際に大きな経済変動、例えばリーマン・ショックや国際貿易戦争のようなレベルのものがある場合、株式、デリバティブ、ファンドなどは大きな影響を受け、リスクが高いからです。生命保険商品に投資する事で、退職リスク、投資リスク、インフレリスク、通貨ヘッジリスクを軽減することができます。

 

PPW:PPWの読者に、さまざまな金融商品の特徴について教えてもらえますか?

Kelvinさん:伝統的な保険は、保険会社が資金運用を決定することが特徴です。リスクを負うのは保険会社、顧客は毎年、投資収益率を知るためにレポートを受け取ります。

債券ファンドの収益率は低いですが、その分リスクも低いことが特徴です。

エクイティファンドの主な目的は、資産の大きな増加です。大きなリターンを期待できますが、その分リスクも大きいです。

 

PPW:ファイナンシャルプランナーはどのように選べば良いでしょうか。

Kelvinさん:投資、保険、税金、不動産、資本業務など、幅広い知識と経験を持つ人が理想的なファイナンシャルプランナーです。具体的にはCFP(公認ファイナンシャルプランナー)の国際認証資格を持つ人を選ぶことです。投資プログラムを修正しつつ、お客様の刻々と変化する金融ニーズを満たすため実用的な金融ソリューションを顧客に提供し、金融商品および関連法令をマスターするファイナンシャルプランナーが必要です。

人生にとって、「資産をどう増やすか」は重要な課題です。どれくらいの費用がかかるか?元手は?投資ツールと投資機会の適切な選択、そしてこれらは事前の計画および徹底的に実施する必要があります。このインタビューで読者の皆様が資産運用をより理解する事を祈っています。

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Kelvin Lee (Prudential)
住所:9/F., Prudential Tower, The Gateway, Harbour City, 21 Canton Rd., TST
番号:(852)9199-9777 (日本語可)
メール:[email protected][email protected]
ウェブ:www.prudential.com.hk

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