佐敦・油麻地特集 Part 1

2018/09/13

九龍島にある繁華街の一つ「彌敦道(ネイサンロード)」から路地裏に入るとローカル色満載の風情を満喫することができる。今回は佐敦(ジョーダン)から油麻地(ヤウマーテイ)にかけて路地裏を走る代表的なストリート、玉器市場(ジェードマーケット)、PPW編集部がセレクトしたおススメスポット16を大公開!

 

 

お守り、ギフト、お土産に最適
翡翠市場の魅力

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ジェード・マーケットとは

翡翠市場(ジェードマーケット)の入り口は広東道(カントンストリート)と佐敦道(ジョーダンストリート)の交差点にある。初めて訪れた人は、マーケットの地図の隣にある翡翠石の大きさや、市場内で両側からかかる呼び込みの声の賑やかさに驚くかもしれない。

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市場を歩く際に気をつけて欲しい点がある。それは店員が言ってくるままの値段で商品を購入しないこと。なぜなら交渉次第では半額程度にまで値下げすることができるからだ。もし予算に合わなくても、大抵は他店で同様の商品を見つけることができる上に交渉も上手くいくことがあるので、1店舗だけで決める必要はない。市場で手に入るのは最高品質のジュエリーではないが、手頃なギフトやお土産を買うのにはぴったりだ。大抵の店が午後5時には閉店するので、午後までの訪問をお勧めする。もしあなたが翡翠好きならこの市場はまさに天国のような場所。市場内には約400のブースが有り、様々な種類の翡翠のペンダントや指輪などのジュエリーが販売されている。

この翡翠市場は1960年代、特に旅行者には人気スポットで九龍(カウルーン)地区のテーマショッピングエリアの一端だったが、その人気は1997年以降低下気味である。

ディーラーとして知られるチェンさんは、30年前にこの商売を始めた。当時、この市場では地元の客に高品質の翡翠を販売していたそうだが、近年そのような販売手法は大手の宝石商へと変わってきている。現在、チェンさんは、HKD15程度の携帯電話に付ける小さな玉のお守りのようなものを主に販売している。

 

翡翠の歴史と基礎知識

翡翠の中で最も高価で需要があるのはジェダイト(本翡翠/硬玉)であり、ビルマ産やインペリアル・ジェードと呼ばれる深いエメラルドグリーン、チャイニーズ・ジェードなどが有名だ。多くがミャンマー(旧ビルマ)産だが、中にはグアテマラやメキシコ、ロシア産もある。翡翠は多くの場所で採れるが、一般的であまり価値の高くないグレーや灰色がかった緑、ラベンダー色などのものは一部の天然石同様、中国文化において幸運の象徴だ。母親が息子に家宝として翡翠のジュエリーを贈り、幸せを願うという話を聞いたことがある人も多いだろう。一般的に息子が結婚した際は、その妻にジュエリーが引き継がれる。

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世界の翡翠のうち75%は、ブリティッシュ・コロンビアで採掘されるネフライト(軟玉)だが、同様のものは台湾やアメリカでも採れ、オーストラリアでも少量が採掘される。

一般的に中国では、翡翠は健康と長寿を象徴する。漢王朝時代、裕福な中国の貴族たちが亡くなると、金糸で結ばれた、何百もの小さな翡翠のタイルをあしらった翡翠の服を着て埋葬された。それは権力と経済力の証であるとともに、物理的な腐敗からの保護という意味合いもあった。

では実際、翡翠を入手する際に品質をどのように見極めれば良いのだろうか。PPW編集部は翡翠に詳しいドリスさんに詳しく話を伺った。

私たちが呼ぶ翡翠には、ネフライト(軟玉)とジェダイト(本翡翠/硬玉)の2種類がある。ネフライトは何世紀にも渡って中国で珍重されてきたが、ジェダイトがミャンマーから最初に輸入されたのは18世紀になってからのことだ。ジェダイトは希少性、価格ともに高く、4つのグレードにカテゴライズされる。

グレードA:物理的または化学的に処理されていない、最も純粋な形態の翡翠

グレードB:色、透明度を向上させるために漂白され、硬さとしては少し脆い翡翠

グレードC:人工的な染料を注入したグレードの低い翡翠

グレードD:ガラスやプラスチックでできた翡翠を模造した石

High quality clear jade(軟玉)

石にはそれぞれの個性があり、価値の見極め方は科学というより芸術の分野であることもあり、良い翡翠を選ぶのは簡単なことではないかもしれない。石の化学的構成や化学的に処理されているかどうか、また本物であるかどうかを鑑定するラボラトリーはあるが、翡翠の客観的価値を決める指標のようなものは存在しない。

色は最初にバイヤーが見るポイントだ。まず価値があるとされるのは緑色であり、明るいエメラルドの色合いは昔から価値が高いが、青からラベンダー、氷のような白まで、翡翠の色は実に様々である。近年はそういった色の翡翠の価格は上がりつつある。

またバイヤーはサイズや形、透明性、質感、石の仕上がりもチェックし、条件の揃ったものが高品質と認められる。上質な翡翠はまるで、光る雲を切り取ったかのように美しい。

翡翠を手に取ってみると、ひんやりとしてなめらかで、まるで石鹸を持っているように感じるだろう。これが本物の翡翠なら、温かくなるまでに時間がかかる。同じ形やサイズのものがあってどれが本物の翡翠か確かめたい場合、これは非常に役立つ方法なので覚えておくといいかもしれない。

石のグラム数は、スプリングスケールの上のハンドルを持ち上げて測る。重さはグラムに基づく尺度を使うのに大切な要素であり、強さにあたるじん性(靭性)も計測される。

ドリスさんが言うには、例えば翡翠のバングルは、高品質の翡翠でしか作ることができないため、投資として購入する人も多いのだそう。ただし品質が良ければ価格も高くなるのは他の宝石と変わらないので、購入の際は慎重な検討が必要だ。

 

 


翡翠市場(ジェードマーケット)
住所:Junction of Kansu St. and Battery St., Yau Ma Tei

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