アジアで働く・生活する・暮らす ~中国編~

2018/08/22

中国・広州在住24年!
イデアプログラムで企業研修、管理コンサル、人材育成を手掛ける伊東かつみさん

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広州で暮らすことになったきっかけ

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私の場合は、中国というより広東省の文化に惹かれてこちらに移り住んだという感じです。90年代初頭に香港映画や広東文化に憧れて香港へ留学してその後、深圳大学と中山大学で学びました。日本に住んでいた頃、香港映画が流行した時期があり、実家のある横浜でも昔から広東省の文化に触れる機会もありましたし、文化や広東語を学びたいと思い、香港に語学留学しました。

 

 

 

広州でやっていること

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中山大留学終了後、日系企業で営業・通訳・工場管理業務を経て「イデアプログラム」を立ち上げました。企業のご要望に応じて、ローカル幹部育成・QCC・報連相・語学特訓・日本人管理者の向け研修などを行い、現在では資格を取って日中職員の心理カウンセリングも実施しています。長年企業内のスタッフに問題の見つけ方や分析解決の仕方を指導しているとその成長にとてもやりがいを感じます。また、どの企業にも同様な問題が存在するので相手をリスペクトするコミュニケーション方法のバリエーションを更新しています。

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広州の良い点

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中国人は時代の変化への対応がとても早いと感じます。WeChatや支付宝でのキャッシュレス化の速度などからも分かるように、グローバルな意識を持った人材も豊富で、日本式の企業管理への関心も高いです。特に広東省の日本企業の従業員の意識や能力は企業の発展とともに向上してきています。広州は外省人、有色人種、学歴に関係なく人材を包み込む包容力を持った都市ですので、誰でも成功するチャンスがある街ですね。2千年という歴史の中で都市文化を形成しているので、広州人は仕事のし方も比較的日本人に似ていて受けい入れられ易いと感じます。あまり個人に干渉せず、できないことは引き受けないなど着実な仕事を好みます。

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広州の悪い点

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MOBIKEなどの最新の自転車サービスの浸透には寛容な反面、壊れた自転車が町のあちこちに放置されているような状況をみると日本との意識の違いに驚かされます(笑)

 

 

 

 

 

これからの広州について

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基本的に広東人は着実性を好みます。「不動産バブルがそろそろ弾けるのではないか?」などと世間では囁かれていますが、まだまだこれからも発展していくと思っています。非常事態が起きた際も広東人はとても冷静です。例えば、SARSが流行した時、パニックになるのではなく日々の生活の中で培ってきた食文化や漢方医学を理解し、実践しながら冷静な対応をしていました。元々、人にしても文化にしても度量が大きいということもあると思います。外国からの文化を受け入れてうまく融合してきた歴史もあります。それを中央からの指示でやるのではなく、広州人自らがミックスして創りあげてきたからです。

 

 

広州で暮らすことを検討している人へ

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今の中国は、70・80年代に生まれた世代と90年代の世代とが社会を形成しています。企業での教育というものを真摯に受け止めて努力してきた前者と独創的で基礎能力の高い後者の違いをしっかりと意識して仕事や生活をしていけば、まだまだ可能性がある地域だと考えています。地元の方と友達になって食文化を学び、病気の予防、治療に役立てて欲しいですね。私自身も身体の状態を理解し「食べてはいけないものは何なのか」を判断し、実践することで多くの慢性病を完治させました。王老吉の凉茶文化も元々は広州が起源なのです。40年前の浅草にタイムスリップしたような西関地区にも訪れてみて下さい!懐かしい気分になれます!

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