新しい事を始めた人、始めた事特集 Part 4

2018/06/26

松浦先生Main Photo

新しい事を始めた人
松浦康裕さん

始めた事
スマホカバーの「 Palmo (パルモ)」を世に生み出す

 

 

PPW:松浦さんの中国に来る前の経歴を教えてください。

 

松浦:まず、大学を卒業してから直ぐに英語とデザインを学びにニューヨークへ留学をしました。そこでインターネットに出会ったのですが、当時まだ日本ではネット環境が全くと言っていいほど普及しておらず、「インターネット?!」と首を傾げる人の方が多い状態でした。それに比べて、同時期のニューヨークでは既にどんどんネットが普及してきていたのです。そこで、「これは、大変だ!いつか日本もネット時代に突入するぞ!学校なんて通っている場合ではない!」と学校を退学して、日本へ帰国し1999年に友人達3人とWEB制作会社を起業しました。幸運にもその頃はネットバブルが日本で丁度始まった時期だったのです。それから会社を大きくする為に突っ走った約20年の間に、バングラデシュでオフショア開発の事業を立ち上げたり、他国に投資をしたりと色々とビジネスを仕掛けてきました。

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N.Y.留学時代の寮での写真と表紙を飾った大学のパンフレット

N.Y.留学時代の寮での写真と表紙を飾った大学のパンフレット

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PPW:中国に来た理由は?

松浦:会社の規模をどんどん大きくしてきたのですが、それと同時に、何と言うか【好きだからこの仕事をしている】という根本的なものを忘れだした自分に気が付いたんです。それが分かってからは「方向転換が必要だ。」と想う様になり、会社規模を大きくしたり、売上を重視するのでなくて、【もっとワクワクすることを追求する事】に徹しようと考えるようになりました。そんな時です。2011年に東日本大震災が起こります。その時に「俺は今まで逃げていた。誰しも、人はいつか死ぬ。今、目の前にある日常が永遠に続くわけではなく、いつの日か突然終わってしまうかもしれない。」と感じました。ならば、自分は一体何をしたいのかと自問自答して出てきた答えが【21世紀の超大国となる中国で挑戦してみたい】という事でした。そこからすぐさま、WEB制作会社を後輩や仲間に託し、社長の私ひとりが単身で中国へ来ることを決意したのです。まずは、ビジネスのインフラ、法律が整っている香港にすぐに拠点を移しました。そこから中国本土に入って五感を使い観て、聞いて、感じて、自分の可能性を確かめる作業を始めました。その時に少しずつ言語を学び、文化に触れ、地元の人と交流するようになると、何となくぼんやりとですが、新たな事業の幻影が見えてきたのです。

 

PPW:それが松浦さんの開発したスマホカバー【Palmo(パルモ)】だったんですね?

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松浦:記述の通り、深圳を自分自身の五感で感じている時に、色々な経験や見聞を自身に与えました。日本料理屋を4店舗経営してタイミングを見計らってバイアウトしたり、製造業の土地である広東省で活躍する日本人、中国人の話しを聞いたり。そこで、香港を拠点にして、日本と中国本土を繫いでモノ創りをしようという考えに至りました。もちろん、日本だけでなく世界へも販売していく。その際に必ず今まで培ってきたITの力を使う。これは新しいモノ創りの形だと考えます。これだけネットが普及し、グローバルな世の中になったので、個人や中小企業が少ない資本でモノを作って世界へ売り出せる時代になったのだと思います。そして私が使いたいモノを作って売る。それが【Palmo(パルモ)】だったんです。私自身iPhoneのヘビーユーザーなのですが、当時から使いやすい納得のいくiPhoneケースがありませんでした。

 

 

PPW:パルモはカバーがX状になっていて、その隙間に指を入れて使うので片手で楽々操作でき、使いやすいですよね。 手との密着間もまたすごい。手から落ちる気がしません。

松浦:カバーはシリコン製で出来ており、締め付け感もない為、長時間持っても疲れません。また、通常は携帯電話を落とすと四隅に傷が付きやすくなりますが、シリコン製なので落としてもしっかりカバーしてくれます。

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PPW:開発までに苦労された事を教えてください。

松浦:中国語が全く話せず、中国流のビジネスや文化も知らず、頼れる人脈もなかっただけでなく、何よりもモノ創りの経験がなかった為、全てに時間を要し、開発には3年掛かりました。また、一番初めに委託した日本人、その次に委託した中国人ともに、中を相当抜かれたりと、いろんな理由で上手く行きませんでした。これだけで、2年の歳月が過ぎてしまいます。それから今の信頼できるラインに出会う事ができ、そこから1年で販売することができました。中国では特に鍵となるパートナーとの信頼がいかに大事なことかが身を持って大変良く分かりました。

 

PPW:発売開始後、約半年で経済産業省のグッドデザイン賞を受賞されましたね。

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松浦:ビジネスで出した結果として、心からの喜びと幸せの涙を流したのは、23歳からビジネスをしてきて初めての事でした。2015年1月に販売をスタートして、同年9月に経済産業省が主宰するグッドデザイン賞を受賞し、2016年には米軍のミリタリー規格に合格、2017年には世界のデザイン賞の最高峰であるドイツのレッドドット賞のアワードを受賞、現在まで累計で40万個以上を売り上げました。また、パルモが身体や健康に良い製品だという事を証明する為に、専修大学スポーツ研究所所長の佐藤雅幸教授のご協力により、様々な実験をしました。他のケースと比較すると、パルモを使用した場合は、指の温度が上がりにくいという事が分かり、それが身体へのストレス軽減に役立ち、その効能として、【スマホ症候群】と言われるテキスト・ネック、親指の腱鞘炎、小指の変形などの予防に有効であるというい実験結果を得る事ができたのです。パルモが出来るまで、色々とご協力を頂いた方、パルモが完成してから販売しヒット商品となるまでにご協力を頂いた方々全てに感謝の念が尽きません。

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PPW:今後の展開を教えてください。

松浦:まず、パルモに関しては、日本国内の売上を伸ばす事はもちろん、アメリカやヨーロッパ5ヵ国での販売にも力を入れると同時に、その他の国でも現地の代理店となってくださる企業があれば、積極的に多国展開を行いたいと考えております。また、プロダクトの第二弾として発売をした世界最軽量の折り畳み式モバイルスタンド【フォルタブル】も第2モデル目を発表し、従来のノートパソコンへの対応に加え、スマートホン、タブレットにも対応する仕上がりとなり、こちらの普及にも尽力していきたいです。

PPW:ありがとうございました。今後のご活躍をお祈り申し上げます。

 

 


松浦康裕さんプロフィール
ECBB株式会社代表取締役社長。1973年生まれ、東京都出身。大学を卒業後に米国へ留学。1999年に帰国後、ネットソリューションおよびマーケティングの会社を起業。ビジネスと投資のフィールドをカンボジア、バングラディッシュ、アメリカなどに拡大し、 現在は香港をベースに中国製造からのITを駆使したマーケティングで、世界各国に展開中。2011年に香港にて法人設立後にiPhoneケースPalmo(パル モ)を商品開発し、同年に「2015年度グッドデザ イン賞」を受賞する。

 

 

アンケートに答えて、抽選で合計12名様に「片手でラクラク、いつも安定、安全、安心」のPalmoiPhoneケース(対応機種は8/7)が当たります!(応募締切2018年7月末日)

募集要項
Q1. (他媒体も含めて)頻繁に利用している紙媒体を最大2つ教えてください。
Q2. (Q1で答えた媒体)のメリットを教えてください。
Q3. 香港情報を収集するツールとして頻繁に利用しているウェブメディアを最大2つ教えてください。
Q4. (Q3で答えたウェブメディアの)メリットを教えてください。
Q5. 数年後も紙媒体で情報収集を行っていると思いますか?
Q6. (Q5での回答に対して)どうしてそう思いますか?

応募方法
アンケートにもれなくお答えいただき、基本情報(氏名、性別、年齢、住所、電話番号、メールアドレス)を添えて[email protected]までメールをお送りください。

応募要項
・応募は一世帯につき、1回限りとさせていただきます
・当選者にはメールにてご連絡いたします
・香港在住の方を対象とさせていただきます
・応募受付および当選確認に関するお問い合わせは受け付けておりません
・当選者は責任を持ってプレゼントを受け取る義務を有します
・個人情報は同意なしに業務委託先以外の第三者に開示・提供することはありません
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