特集:カメラ特集 Part 1

2018/05/16

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デジタル一眼レフカメラとミラーレスカメラ、買うならどっち!?

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What isデジタル一眼レフカメラ?

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レンズを通して入ってきた映像が鏡に映り、その映像はファインダーを通して見ることができる。シャッターボタンを押すと鏡が上がってシャッターが開き、フィルムに光が当たって写真が撮影されるのである。デジタル一眼レフカメラ(以下DSLR)の場合、フィルムの代わりにCCD(シーシーディー)イメージセンサーやCMOS(シーモス)イメージセンサーに光が当たる仕組みになっている。撮影する前に実際にレンズを通して入ってきた映像をファインダーで確認できるのがメリットである。

デジタル化されても機能はフィルム同様、ボディに収められており、デジタルセンサーやその他の電子部品、新しいデジタルフィルムメディア、液晶ディスプレイ(以下LCD)に必要な回路などの他にもミラー、ペンタプリズム、光学ファインダ、オートフォーカス動作のための位相差AF(オートフォーカス)など、残りの一眼レフ構成要素はほぼ変わらない。

一眼レフカメラは当初、フィルム用に開発されたということもあり、DSLRにはその仕組みならではのいくつかの限界がある。

1つ目はサイズと重さだ。反射システムにはミラーとプリズム両方にスペースが必要なので、ボディが幅広く、上部に突起がある。ビューファインダーにおいては、光軸とデジタルセンサーを全て同じ場所に固定する必要があるため、結果としてほとんどのDSLRは外観が似ている。大きさゆえに重量は重く、たとえボディの素材を軽くしても、付けるレンズとのバランスを考えると軽量化は難しいのである。また構造上、位相差AFが正確に動作するためには、反射鏡が完全な角度と距離に配置する必要があり、若干のずれでオートフォーカスの正確性が失われることも挙げられる。価格に関しても、ミラーメカニズムの組立作業は煩雑で製造コストが高い。また何かトラブルが生じた場合、製造業者はその複雑な構造の機器を修理しなければならず、それは非常に労働集約的な作業となるのである。

What isミラーレスカメラ?

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ミラーレスカメラは、一眼レフの構造と比較すると機構的には至ってシンプルである。レンズを通した像をイメージセンサーで受けて、それを電子ビューファインダー(以下EVF)もしくは背面の液晶モニターに表示させる。ミラーレスカメラの登場で、多くのメーカーがDSLRシステムは次世代の主役にはなりえないことを認識したと言えるかもしれない。
まず大きなメリットはそのサイズ。ミラー、ペンタプリズムが必要ないため、カメラボディーの小型化が可能になった。そして、オートフォーカスの性能と正確さも、すでにDSLRにかなり迫ってきている。

ミラーレスカメラの代表例である、スマートフォン(以下スマホ)に付属するカメラの携帯性、利便性は、撮影クオリティすら凌駕するという教訓を世に知らしめた。事実、多くの人がスマホでの撮影画質に満足しているため、コンパクトカメラの売り上げは大幅に減少したのである。そして、現在、世界中のスマホメーカーは、電話としての機能のみならず、カメラ性能の向上に力を注いでいる。つまり、電子機器の成功の伴の1つが小型軽量化にあり、薄型軽量テレビ、ノートパソコンからタブレットへの移行など、多くの他のガジェットでも同様の傾向が見られている。

価格については、ミラーレスカメラの製造コストはDSLRよりも安く、ミラーレスカメラの価格はDSLRの入門機種よりも価格抑えめだ。ただ、企業はオートフォーカス性能やEVFなどの技術を向上させるために多くの研究開発費を費やさなければならない他、比較的新しい機械のため、メーカーはマーケティング予算も多く確保しておく必要があるのである。

機能面については、コントラストの検出が既にある程度のレベルに達しているのに対し、連続オートフォーカスのパフォーマンスや被写体追跡機能はまだ弱い印象があるため、現在、ミラーレスカメラは野生動物の撮影やスポーツ写真にはほとんど使用されていない。しかし、ハイブリッドオートフォーカスシステムの登場とその継続的な発展に伴って、いずれ今より優れた連続オートフォーカス機能を備えたミラーレスカメラが登場するだろう。ミラーレスカメラがこの部門で出遅れている理由の1つが、ほとんどのミラーレスシステムが小さく、大型の望遠レンズを使うのに適していないためだ。メーカーがひとたびその開発に本腰を入れれば、その欠点を補ったモデルが開発されるのも時間の問題と言えるであろう。

ミラーレスカメラのもう1つの欠点にバッテリー寿命がある。LCDとEVFへの電力供給により、ほとんどのミラーレスカメラの撮影カット数は、バッテリー1度の充電あたり約300ショット程度で、800ショット以上撮影できるDSLRに比べると劣っている。通常のカメラの使用ではそれほど大きな問題にはならないかもしれないが、旅行する人などにとっては致命的な問題になるかもしれないのだ。それでもこの問題は、今後大幅に改善されるものと考えられる。バッテリーはより長寿命になり、高出力のLCDスクリーンは有機ELなど、効率的な代替技術が登場するに違いない。
DSLRを使用すると、光学ファインダにカメラがキャプチャするものが正確に表示される一方、ミラーレスカメラの場合は、画面上に画像のプレビューが表示される。DSLRの光学ファインダーは、TTL(Through‒The-Lens)と呼ばれ、自分が見ているものはレンズが見ているものに近い。ミラーレスカメラのビューファインダーは、レンズの視界を向けるミラーがないため、EVFと呼ばれている。

結局のところ、DSLR、ミラーレスカメラのどちらを使用するかという決断は、それぞれのスタイルとニーズによる。基本的な違いを踏まえつつ、画像の品質、撮影速度、耐久性などを加味して選んでみてはいかがだろうか。

[参考サイト]
techradar
www.techradar.com/news/photography-video-capture/cameras/mirrorless-vs-dslr-1304910

Photographylife 
https://photographylife.com/mirrorless-vs-dslr

Digital Camera World
www.digitalcameraworld.com/features/dslr-vs-mirrorless-cameras-how-do-they-compare

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