特集:カメラ特集 Part 3

2018/05/16

様々なシーンで撮影をLet’s Enjoy!

GoPro、Drone、Film photography

GoProと一緒にダイビング!

Pawenang, Indonesia5

ユーザーインタビュー
Kytus氏は、東アジア・東南アジア・オセアニアでダイビング経験のあるプロダイバーである。彼は沖縄ダイビングのオーナーでもあり、現在の活動拠点は沖縄本島だ。同氏の店は沖縄でも有名なダイビングショップで、島を訪れた外国人のためのイベントを提供している。

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Koh Tao, Thailand

沖縄の海は、世界第3位の美しさを誇る。「船から15メートルほどの深さで珊瑚礁を見ることができます。海の青の世界の中では、まるでドライバーたちが空を飛んでいるよう。」と同氏は語る。

同氏は、ほぼ毎日、様々なダイビングスポットを探索している。ダイビングまたはボートで与那国島、慶良間諸島、ルカン礁、米軍掃海艇駆逐艦エモンズ、恩納村、宮城海岸の珊瑚礁、真栄田岬などへ向かう。

ブランドの特徴 GoPro HERO5 ●カメラの設備と機能
Kytus氏は、ダイビングを行う際にいつも「GoPro HERO5」を持っている。長年に渡り、GoProは信じられないほどポピュラーになり、ダイバーたちに不可欠なものになった。ただ、ハウジングは追随していない。スキューバダイバーやフリーダイバーにGoProへの理解を深めてもらうには、これらが極めて重要になる。

GoPro Hero 5

2016年9月に新商品「HERO5 Black」と「HERO5 Session」が登場した。最大深水10メートルの防水構造で、最大30fpsの4Kビデオ録画と、最大120fpsの1080pのビデオ録画、映像は自動的にクラウドにアップロードすることができる。

カメラを水中に入れる前に、白いゴム製のガスケットに汚れや破片がないことを確認する必要がある。カメラを完全に密閉させるには、フレームの上に黒い留め具を固定する前に、ハウジングのバックドアを押し込む。もし海で使用する場合は、安全にカメラを取り外し、ハウジングを清潔な水で洗うことをおすすめする。

色々な方式でカメラを設置し、海底下のものを瞬間で撮る。トレイ/アームセットアップ・ハンドル・照明・ウェットレンズ・ポールカム・マスクマウント・ハウジングマウント・トリガーグリップ・スピアガンマウントなどのあらゆるアクセサリーにより、ダイバーたちは海底の景色を捉え、オンラインで共有することができる。

カメラトレイ/アームは、シングル/ダブルハンドルを含むGoProの水中ユーザー用に様々なオプションがある。頑丈なポリカーボネートをブレンドして加工されたトレイは、ほとんどの金属オプションよりも軽く、快適なシリコングリップを備えている。ハンドルは、ライトを直接取り付けるための1インチのボールを備えたものもある。

照明は、水柱で失われた色や細部を取り戻すのに役立つ。スムーズなビデオを撮影するには、ハンドル付きのトレイを用意することが大切だが、連続照明オプションを付けることもできる。連続照明は、静止画や水中写真を撮影するためにも効果的に使用できる。照明は様々な出力とサイズで提供されている。

「Fantasea」と「Ikelite」は共に水中照明の素晴らしいブランドだ。「Fantasea Radiant 1600-Lumen」というビデオライトは、GoProビデオライトとダイブ/フォースライトの役割を果たしている。それはフルパワーで110度のビーム角と50分の燃焼時間を特長としている。「Ikelite Vega」は、GoProをプライマリビデオ/スチルカメラとして使用するために特別に設計された。2200ルーメンをスリムな形に収めて、GoProの映像に色やディテールが入るようになっている。

ウェットレンズは、50度以上の大きな視野のおかげで、GoProの人気が高まった。これはワイドなアングルを撮影するのに最適だが、マクロな被写体に理想的とは言えない。GoProでマクロをキャプチャするための提案がいくつかある。

Diving Okinawa
フェイスブック:okidives

フィルムフォトグラファーリーン・ルイの世界

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若くして自分の世界観を確立したフィルムフォトグラファー、リーン・ルイさんのような存在はとても新鮮だ。今回は彼女の人生、インスピレーション、撮影ツール、アドバイス等にフォーカスしたインタビューをお届けします。

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PPW(以下P):インタビューをお受けいただきありがとうございます。まず自己紹介をお願いします。
ルイさん(以下L):私は19歳の香港人女性です。大学2年生で、ユニークなことにフリーランスの写真家でもあります。

P:どのように写真への興味を持たれたのですか?
L:小学3年生だった頃、母と一緒にコンパクトカメラで写真を撮り始めました。幼い頃から芸術や自然の美しさに対して敏感な感性を持っていたので、カメラを使って記録することにしたのです。

P:あなたにとって写真とは何ですか?
L:私にとって、写真は自分の見解の一部です。かなり引っ込み思案な性格なので、写真は私の内面を表現し、時にそれは感情的なものになります。人々は私の写真を見て自分なりに解釈しますが、写真は私自身を守るための、ある種保護的なカラーリングとなるのです。

P:デジタルからフィルムへ移行した経緯について教えてください。
L:中学時代からデジタル一眼レフカメラを使っていましたが、半年前にフィルムカメラに変えました。フィルムカメラは素晴らしい色とトーンを表現できます。フィルムはデジタルのようにプレビューを見ることはできない分、コストもかかります。フィルム1本毎撮影できる枚数が限られているため、自ずと同じような写真を何枚も撮らなくなります。撮影の際はどう撮るかを慎重にプランニング、構成しなければなりません。自分が思ったとおりの露光と構図ができたらシャッターを切ります。撮影シーンとカメラに向き合い、時間を過ごすのです。

P:注目している写真家はいますか?
L:川島小鳥さんです。大阪を旅したとき、ほっぺの赤い女の子を撮影した彼の写真集「未来ちゃん」を知りました。ソフトウェアでは表現できない色合いがあることを実感し、それからフィルムでの撮影を始めました。私の写真人生におけるターニングポイントです。

P:どんなカメラを使っていますか?また理由も教えてください。
L:ミノルタのX-7ASLRという機種を使っています。理由は、価格が手頃だったので。ISO感度はフィルムによります。そのため、カメラよりフィルムにコストをかけたいと思っています。

P:ご自身でお気に入りの作品はありますか?
L:日本で購入したボトルと植物を撮影したものです。私はそこに死んだ命と生きた生命を盛り込みたいのです。日本の「侘び寂び」のようなイメージですね。光は彼らを繋ぐ存在です。

P:フィルムカメラに挑戦する人に何かアドバイスをいただけますか?
L:絞り、シャッタースピード、ISO感度といったルールは気にせず、より多くの写真を撮ったり観たりするとよいと思います。技術にこだわらず、ぜひ次の1枚にまた新たな自分を見つけるような意識で臨んでください。

Lean Lui(リーン・ルイ) 
インスタグラム:@leanlui

ドローンカメラマンヴァルン・ソータさんへのインタビュー

ヴァルン・ソータさんは、インスタグラム(@vnthota)で多くのフォロワーを有するドローンカメラマンだ。彼はドローンを使用し、空中から街の景色を撮る。今回はドローンを使用するに至ったきっかけと、どうやってカメラマンになったのかについて、お話を伺った。

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PPW(以下P):インタビューをお受けいただきありがとうございます。まず自己紹介をお願いします。
ソータさん(以下T):私はインド出身で、マカオで育ちました。実は、現在の仕事は、フルタイムのUXデザイナー※です。

P:撮影に興味を持ったきっかけは何ですか?
T:私は2012年にインスタグラム(撮影)を始めました。「Intameet Hong Kong」というインスタグループに入り、そこで同じく撮影に興味のある人たちに出会いました。撮影を通じて、色々な友達ができました。また、今住んでいる街や、訪れる国のことを知ることもできました。

P:どうしてドローンを使い始めたのですか?
T:ドローンは見たことのない新しい視点をくれました。香港の風景やこの世界を別の角度で写しています。

P:機種を教えてください。
T:DJI Mavic Proを使っています。このドローンは小型で強力です。

P:一番お気に入りの写真はどちらでしょうか?
T:これは、去年私が撮った一番お気に入りの写真です。私は曇り空と、灰色をした雲間から金色の光が差し込んでいる、この写真のような日光が好きです。昨年あたりから、このような雰囲気の写真が好みです。

P:ドローン初心者にアドバイスはありますか?
T:そうですね、まずは、撮影の基本のルール(三分割法、リーディング・ライン、構図等)を理解すること。次に、とにかく試し、経験を積むこと。様々なアングルやスタイルを試し、自分のカラーを見つけていくことだと思います。そして、学びをやめないこと。新しい方法を見つけ出したり、色々な人と交流し、その相手からどんどん学んでいきましょう。

※UXデザイナー・・・ユーザーの行動を導き、ユーザーがやりたいことを「楽しく、心地よく」実現するためにサービスや製品を設計する人のこと(UEはUser Experienceの略で、製品やサービスを使用することで得られる体験を指す)

Varun Thota(ヴァルン・ソータ)
インスタグラム:@vnthota
ウェブ:www.varunthota.com

香港在住カメラマンに取材!

謎多き写真家、レイ・ライの素顔
香港で最も有名なカメラマンの1人、レイ・ライ氏。もし名前を聞いたことがなくても、彼の作品を目にしたことがあるという人は多いだろう。ポートレート、ファッション、美容、広告、雑誌、ライフスタイル…彼の手掛ける作品は多岐に渡り、現在においてもポートレートやファッション雑誌の仕事は好調だ。受賞歴も多数あり、自らプロジェクトを立ち上げ活動をする他、香港、深圳、北京、デンマークでのグループエキシビションにも参加している。今回はそんな彼の人生にクローズアップし、インスピレーション、カメラ、アドバイスを含む、独占インタビューに成功!

パーソナルライフ

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PPW編集部:今までの人生について教えてください。どのような経緯で撮影を始めたのですか?
レイ・ライ氏(以下、ライ氏):私は香港生まれで、正式に写真の教育を受けたことはありません。觀塘(クントン)にある香港専業教育学院で、デジタルメディアの高等課程を修了しました。写真のキャリアを積む前は、ポストプロダクションでフィルムを現像する仕事をしていましたが、撮影が好きだったので不本意なものでした。そこで商業スタジオにアプローチし、フォトグラファーとして仕事を始めたのです。

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PPW編集部:写真との関係について教えてください。
ライ氏:興味を持ったのは1999年です。DWINGSHYAの作品に魅力を感じ、撮影を始めました。物覚えのよくない私にとって、写真はその人の歴史を記録するメディアのようなものです。また、写真はリアルな自然やアートの創作に、ロマンティックな一面をもたらします。

PPW編集部:創作活動に対するインスピレーションはどのように得ていますか?
ライ氏:周囲の世界に目を凝らすこと。周囲にある目を惹くものの他、ドラマや良質なアートも創作意欲を与えてくれます。

PPW編集部:マイルストーンとなったような出来事はありますか?
ライ氏:ハイキングに夢中になったことは大きいですね。山を歩くと、岩や木、木の葉、水といった自然の要素との繋がりを感じることができます。そうして得たインスピレーションを形にしたのが「HONG KONG SUMMER ROAD TRIP:INTO THE WILD」で、私の写真人生における重要な経過点と言えるでしょう。時に私を驚かせ、多くのインスピレーションを与えてくれる自然は、私の作品における主要なエレメントとなっています。

PPW編集部:モチベーションを保ち、写真に対する情熱を絶やさないためにしていることはありますか?
ライ氏:写真は私の人生の一部なので、情熱を失うことはありません。インスピレーションの素となっているものの1つが、旅でしょうか。例えば日本を訪れ、地域の生活や芸術を学んだりすることは、モチベーションを保つ源となっています。

PPW編集部:ご自身で気に入っている作品はありますか?
ライ氏:作品とセットで撮影の際の経験を覚えていますから、難しい質問ですね。最近では、香港の旧正月大晦日の花市の様子を撮影しました。花市や天后節、Poon Choiと呼ばれる香港・新界に伝わる伝統料理等、中国古来の伝統的なお祝いの習慣が大好きです。なので、金柑のオレンジ色も写真に収めました。そして、その瞬間の喜ばしい出来事や体験を記憶するのです。あの日もいい1日だったというふうに。

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撮影機材
PPW編集部:デジタル一眼レフカメラ(以下、DSLR)とミラーレスカメラ、どちらが好きですか?
ライ氏:大きなDSLRに代わり、持ち運びやすいミラーレスカメラや携帯カメラが新たな選択肢になってきていますね。ミラーレスカメラはレンズも選べますし、露出も調整できる。そして、ファインダーを覗くこともできるので、出番は多くなってきています。しかし、私の作品には様々なレンズを使うことができる高機能のカメラも必要です。作品によっては高いイメージ品質を実現し、扱いやすいDSLRを使うこともあります。

PPW編集部:ミラーレスカメラの存在は、将来、DSLRに取って代わると思いますか?
ライ氏:そうですね、カメラ産業はデジタルカメラの小型化で大きく前進しています。センサーテクノロジーが進化するにつれ、DSLRの必要性は失われてきました。ミラーレスカメラは成熟しつつあり、レンズの性能も上がってきていますから、携帯性の高いミラーレスカメラでもDSLRと同等の機能性を果たせるようになってきていると思います。また、ミラーレスカメラは反射板がないことにより小型かつ軽量なので、撮影する側にとっても扱いやすいですね。

PPW編集部:カメラとフォトショップ、最終的なイメージとしてどちらを大切にされていますか?
ライ氏:両方とも大切です。写真は私の考えや感情を表現するための媒体ですから、ファインダー越しに見たものを記録するだけでなく、よりクリエイティブな視点に自分を置き、心の目を通してイメージを再生産するような気持ちで撮るようにしています。数年前までは暗室を使うのが常でしたが、現在はそれに代わり、フォトショップが確実なツールとして機能していますね。私たちに独自の創作を可能にしてくれる存在です。

PPW編集部:最後に、これから写真を始めようとしている人たちへアドバイスをお願いします。
ライ氏:友達、すれ違う人々、自然や景色等、とにかくたくさんの写真を撮ってください。

弊社からのインタビューに快く応じてくださったレイ・ライさん、ありがとうございました!

RraayLai(レイ・ライ)
インスタグラム:@rraaylai
ウェブ:www.RRAAYLAI.com

香港と日本で長年活躍する日本人カメラマン・高鳥兼吉

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「STUDIO‒V TAKA WORK SHOP CO.,LTD.」のスタジオで、代表・高鳥兼吉氏にお話を伺った。気さくで、猫が大好きというお人柄からは想像できないほど、写真業界で厳しい荒波を掻い潜り、外国人でありながらここ香港で長年活躍されている。それは、中国返還前の1993年からというから驚きだ!今回、そんな高鳥氏のカメラマンになるまで、そして、これからのことについて迫った。

パーソナルライフ
PPW編集部:カメラマンとしての経歴を聞かせてください。
高鳥兼吉氏(以下、高鳥氏):高校生の頃にデザイン会社でアルバイトを始めました。そこで、当時カメラマンとして活躍されていた故・早崎治氏に出会ったのがきっかけで、カメラにのめり込み始めました。怖いもの知らずだった私は、彼のような大御所カメラマンの前で、ワンピースのルフィばりに「プロカメラマンに俺はなる!」的な発言をしちゃってですね、後に徹底的にいじめられました(笑)

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その後、中野にある「東京写真大学(現・東京工芸大学)」を受験します。ただ、面接の際、他の学生が制服を着てきているのに、私は毛皮のコートにロンドンブーツで…まんまと不合格になりました。私も当時は相当とがっていたものですから(笑)

そこで、御茶ノ水にある写真専門学校に入学しました。しかし、アルバイトでそれなりに経験を積んできた私にとって、そこでの授業はつまらない。度々抜け出しては、女の子をモデルにスタジオで撮影をする日々を送り、21歳で中退を決意します。

その後も、写真のアルバイトはずっと続けており、22歳の頃、ついに師匠となる新正卓氏に出会います。それからの2年間、ものすごく厳しい環境でアシスタント生活を送りました。この時代は本当にきつくてですね、結局、事務所を飛び出してしまうんですね。

でも、食べていくことなんてできず…そこで、我が社の前身である大手広告制作会社・スタジオVのテストを受け、無事そちらの写真部に所属することができました。これまでモデル撮影がメインでしたが、こちらに勤めた25~29歳の時期に徹底的に商品写真の技術を身につけました。

その後、F8という撮影プロダクションに移り、33歳で香港に移るまでの4年間、再びモデル撮影を行います。この時期、写真業界は本当にバブリーで、今では考えられないような経験もたくさんさせてもらいましたね。

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PPW編集部:その後、どのようなきっかけで香港に移り住むことになったのですか?
高鳥氏:F8で働いている私の元に、前勤務先であるスタジオVから「香港に行かないか?」という打診があったんです。蓋を開けてみれば、駐在ではなく現地採用で、かなーーーり大変でした。

37歳のとき、香港が中国に返還された1997年から雲行きが怪しくなり、2003年のSARSの被害を受け、翌年2004年に撤退したこのスタジオVを私が買い上げるかたちとなりました。当時からのお客様もいらっしゃるので、今でも会社名の前にスタジオVの名前を入れ、ロゴもそのまま使用しています。

PPW編集部:どのような撮影が多いのでしょうか?
高鳥氏:香港のローカルと日系企業の広告写真の撮影がメインです。人物も商品も、料理写真も撮りますね。更に、今は日本からの仕事も増えていて、定期的に帰国しています。

PPW編集部:香港におけるカメラマンとしての職業について聞かせてください。
高鳥氏:先程もお話した通り、1997年を境に香港の写真業界も大きく変わりました。それまでは規模がすごく大きかったんです。更にSARSの被害で翌年はどん底。その2004年に底をついて、今は落ち着いているかんじですかね。我々の撮影料金は決して安いとは言えませんが、選んでもらっているのはレタッチ込みでの技術を提供しているからだと思います。

撮影機材
PW編集部:Nikonのカメラを選んだのはなぜですか?
高鳥氏:正直、機材にこだわりはなくて、若い頃から使っているというのが一番の理由です。NikonD1が発売された1999年当時、100万円以下でプロ用デジタル一眼レフカメラを購入できるというのは珍しいことで、みんながこぞって買いました。本当にすごい勢いだったんです。その流れも大きいですね。

今は、高度なレタッチの技術が求められるので、カメラよりもコンピューターのウェイトが大きくなっています。ご覧いただいたらわかる通り、Macにはかなりこだわっています。
PW編集部:最後に、高鳥さんにとってカメラとは何ですか?
高鳥氏:高校生の頃からこの業界にいるので、もうそのまま人生だと思っています。ただ、これまでは修業と根性論の世界。職人であり商売だったので、どうしても自分の中でカメラは苦しいものという認識がありました。

でも、今は誰でも気軽に写真を撮ることができ、全員がアーティスト。今まで(写真に対して)こうあるべきと思っていたことが、意外と大したことないんだなと思えてきました。これからは自分が楽しく嬉しい、そんなカメラとの関わり方をしていきたいですね。JK並みに(笑)

関わり方の違いはあれど、これからもずっとカメラをやっていきたいと思うのは、やっぱり私にとってカメラ=人生だからだと思います。私にはバンドや歌もあるけれど、あれはカバーだからちょっと違う…カメラは本当の意味での自己表現。まぁ、それしか知らないっていうのもありますけど(笑)

インタビューに快く応じてくださった高鳥兼吉さん。ありがとうございました!

STUDIO-V
TAKA WORK SHOP CO., LTD
住所:4/F., Unit 10, Chai Wan Industrial City Phase 2,70 Wing Tai Rd., Chai Wan
電話:(852)2889-1033

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