特集:春だ!長洲に渡ろう!3

2017/04/03

春だ!長洲に渡ろう!

海賊に会いに舟で行く
張保仔(チョンボウヂャイ)の「財宝隠し場所」のその先に…
長州

長洲埠頭周辺の賑わいを離れ、長洲西堤道を港に沿って南へ歩けば、実にのどか。長洲の南西の端「西湾(サイワン)」までは、学校や余裕のありそうな住宅が点在するのみで、ジョギングやそぞろ歩きに打って付けの道だ。ぶらぶら歩いても20分ほど…。が、しかし、ここは敢えてフネで行きたい!中環、香港仔往きのフェリー埠頭の隣の、いかにもローカルな桟橋から西湾までサンパン(香港のエンジン付き小舟)が出ているのだ。ちなみにこの桟橋からは、大嶼山の芝麻湾、梅窩、二浪湾を結
ぶ渡し船もある。

長州
さて、サンパン便に時刻表などない。来れば乗る、来なければ待つ、という流儀だ。待つとは言ってもサンパンはここと西湾を往復しているので、港を眺めながら待てばほどなくやって来る。西湾までの運賃はHKD5、と「香港街道地方指南」には出ていたが、乗客3人のこの便では一人HKD10だった。5人くらい揃うとHKD5になるらしい。乗り込むとすぐに出発。「避風塘」の内なので波はない。香港仔で乗るサンパン便と違ってごちゃごちゃ感はないが、堤防にさえぎられて景色を見通すことはできない。と、ほどなく西湾が見えてくる。埠頭の背後の低い丘の裏側に、目的地「張保仔洞」があるはずだ。サンパンの舳先に仁王立ちで「鎮守の森」のようにこんもりとした丘を見つめる。これから海賊に会いに行くのだ。

長州
西湾の桟橋からすぐに丘をのぼる。やっぱりどことなく日本の神社に続く道に雰囲気が似ている。気のせいか…。張保仔洞の前に天后廟に寄る。やはり「海を望む処に天后廟あり」だ。目の前に長洲西側の海がひろがる。天気が良ければ夕日が美しいことだろう。香港内のあちこちにある天后廟も元はみなこんな立地であったはずなのだ。

-DSCN7952  長州
お目当ての張保仔洞へは岩の間を縫う細く迷路のような径を行く。香港を根城にした清朝時代の大海賊、張保仔が財宝を隠した洞窟だということだが、船を数百艘、手下を数千人擁したというう大海賊にしてはいささかセコ過ぎる「お宝の隠し場所」ではないか(笑)。しかしこの風化した巨岩を巡る迷路は、眼下の海とのコントラストが美しく、楽しい。張保仔洞から戻る径から「五行石」へと向かう径へ。

長州 こちらはさらに細く険しく、岩の下をくぐり、刃物で切ったような割れた岩の間を抜け、文字通り人ひとり通るのがやっとの「迷路」がつづく。大人ですらワクワクしてしまうこの径を抜けると、突然海に出る。きれいに整備された遊歩道を行くと、波によって丸みを帯びた岩の舞台と美しい小さな入り江が、まるで天然のプールのように小ぢんまりと美しい景色を作っている。その先にの岬の上に乗っかっているのが「五行石」だ。海は穏やかで、波静か。俳句のひとつも出てきそうなのんびりとした気分になる。(出ませんけど。笑)俳句よりここでおにぎりを食べたくなってしまう風景、と言った方が分かりやすいかもしれない。なんだか海賊・張保仔のことも忘れてしまって、すっかり静かな海の虜になってしまった。

国際交流を深めながら香港でビーチクリーンアップ!The First Penguins

周囲を海に囲まれた香港。美しい海岸線やビーチも数多いが、約700万人以上が暮す香港の生活ゴミ、あるいは中国から漂着するゴミも多い。海流や風によって「こんな所にまで」と思わされるほど、人の少ないビーチや海岸にまでゴミが打ち寄せられていることも。せっかくの開放的なリゾート気分が台無し、という経験をお持ちの方も多いのでは。海のゴミは見た目でだけでなく、ウミガメやイルカ、サメや水鳥など海洋生物や鳥類の誤食問題が深刻化しており、また、人の目につきにくい「マイクロプラスチック」と呼ばれる微小なゴミが自然環境に与える影響も大きい。近年ゴミの分別など、環境問題にようやく取り組み始めた香港ではあるが、まだまだ一般市民のエコ意識は高いとは言えない。

長州長州
そんな香港でビーチクリーンアップ活動をしているグループがある。昨年夏に活動を始めた「The First Penguins」は、これまで定期的に香港島の石澳(セックオー)や沙湾(サンディベイ)、ランタオ島の大浪湾(タイロンワン)、南丫島の索罟湾(ソッグーワン)など、香港内のビーチで清掃活動とともに、日本からのクリーンアップツアーの受け入れなどを行っている。日本、香港、中国、フランス、台湾など参加者の国籍も様々で国際的な交流を行いつつビーチクリーンアップ活
動を展開している。
今年2月には長洲島のメインビーチ・東湾でのビーチクリーンアップには日本からの視察者も含め、約20人が参加した。大きなゴミは少ないものの小さなプラスチックや発泡スチロール片が多く参加者は黙々とこれらを回収し、かなりの成果を挙げた。また、この日は「バレンタインデー」のイベントと絡め、参加者全員でチョコレートの交換をするなど、ビーチクリーンアップと同時に参加者同士、和やかに交流も行われた。このようにThe First Penguinsでは単に清掃活動だけでなく、毎回テーマを設けたイベントを用意しており、誰もが気軽に楽しみながら参加できるよう工夫している。
環境問題への取り組みは政府、行政単位での本腰を入れた抜本的対策不可欠だが、その力は小さくとも「まずは行動!」と立ち上がる「The First Penguins」や他の多くのビーチクリーンアップ団体の活動が、一般市民の環境保全意識を高め定着していくことに大きく寄与していることは間違いない。
The First Penguinsの次回の活動は4月9日(日)、ラマ島の索罟湾(ソッグーワン)で行われる(現地集合予定)。「香港の海をこれ以上汚したくない」という方は気軽に参加してみてはいかがだろう。また、6月29日から7月1日までの3日間は日本からのクリーンアップツアーグループとともに活動が予定されている。詳細はいずれも下記ウェブサイトで。

Penguine

The First Penguins
ウェブ:http://thefirstpenguins.org/
メール:[email protected]
フェイスブック:The First Penguins

 

南丫島より地元系。長洲を食べ歩こう!

長洲フェリー埠頭から東湾を繋ぐ、島の目抜き通り・東湾路では何かしら「食べ歩き」している人たちが目につく。というより、ほとんどの人が串を手に口を動かしていると言ってもいいほどだ。そう、長洲は小食(スナック)天国なのだ!また、埠頭から港沿いに北へ歩けば海鮮料理店がずらり。夕方からは煌煌と明かりが灯り活況を呈する。逆に南側の街市方向へ行けば、これまた大排當(ダイパイドン)が賑やか。さらに路地を曲がれば本格ピザの店が!と、こぢんまりとした長洲は、地元グルメアイランドでもあったのだ!

いつも行列ができる人気店

甘永泰魚蛋長州 数多くある魚蛋(フィッシュボール)店の中でも、多くの著名人も訪れるという、長洲では最も人気のある店。エビ、イカ、魚、豚、肉など種類も
豊富で、オーダーが入ってから揚げてくれるのでアツアツを食べることができる。オススメは、ベーシックなフィッシュボールと他の店ではお目にかかれないサーモンチーズボール。一口かじると中からとろーりチーズがあふれ出る。テイクアウトもできるので長洲の土産にするのにも良いのでは。

甘永泰魚蛋

住所:G/F, 106 San Hing St., Cheung Chau
時間:7:00~17:00

 

ぶらぶら食べの楽しさは島ならでは

多多美食

長州 香港の昔ながらのおやつの雞蛋仔(香港版ベビーカステラ)、キャラクターの形に焼いたワッフルをはじめ、串に刺したポテトチップス、餅菓子などを販売しており、特に若者に人気の「多多美食」。地元っ子には、オイスターにたっぷりのチーズを乗せてグリルした「チーズオイスター」が大人気。これからの季節は、長洲の散策の合間に、冷たいドリンクとおやつをあれこれと食べ歩いてみるのも良いのでは。

多多美食

住所:G/F, 81 San Hing Praya St., Cheung Chau
時間:6:00~22:00
電話:(852)2981-2818

 

海沿いテーブル席でお腹いっぱい
新金湖海鮮酒家

長州 -IMG_20170325_185109 フェリーを降りて左側に歩くと数多くの海鮮レストランが立ち並んでいる。その通りの最後に店を構える「新金湖海鮮酒家」はその中でも人気が高い。生け簀に入った新鮮なシーフードを良心価格で楽しむ事ができる。オススメは、ビールと相性抜群のイカフライ、プリプリのマテ貝の上にたっぷりのニンニクが乗ったマテ貝の炒めもの、そして日本ではなかなか食べられないシャコの素揚げなど。海鮮料理は大勢で色々な種類をシェアするのが楽しいが、2~3人用セットなどもあるので、少人数で行っても気軽に入れる。メニューに石斑(セッパン)や巨大シャコ、ロブスターなど高級なものは含まれていないが、これも“地元感”があって逆に落ち着ける。セットにビールを数本頼んでも一人HKD200で十分おつりが来る。

新金湖海鮮酒家
住所:9A G/F Pak She Praya Rd., Cheung Chau
時間:10:30~22:30
電話:(852)2981-0606

 

ライブ演奏を聴きながら、ゆったりと
The Pink Pig

長州 長洲でも数少ないカジュアルなレストランバー。昼間はコーヒーにスイーツ、そして夕方からは、種類豊富なクラフトビールが味わえる店だ。週末にらりと長洲を訪れて、ハイキングや島を散策した後に立ち寄るのに最適。定期的にジャズの生演奏も行っていて街中の喧騒から離れてゆっくりとした時間を過ごせる。オススメは、香港クラフトビールの「Gweilo Beer」や「Lion RockBeer」。

The Pink Pig

住所:G/F., 11 Kin San Lane, Cheung Chau
時間:火~日 12:30~19:00
電話:(852)5180-0692

本格ピザを思い思いに楽しめる
Fresh Basil Pizzeria

長州 店内はテーブル3席、外に5席程のこぢんまりしたかわいいらしい店で本格的なおいしいピザを提供している。生地はやや薄めでしっかりサクサク、具だくさんで味のバランスも絶妙だ。チーズたっぷりなのも人気の秘密。店内で冷えたビールやワインと一緒にピザを楽しむのも良し、テイクアウトして海を眺めながらビーチで、または、島を散歩して景色の綺麗な場所で食べるのも良し。思い思いの楽しみ方ができる。

Fresh Basil Pizzeria

住所:G/F, 19 Tai Hing Tai Rd., Cheung Chau
時間:火~金  ランチ12:00~15:00 ディナー 17:00~22:00
電話:(852)9864 9197

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