特集:沙田地区をゆく 3

2017/03/13

城門河畔を自分の足で歩いてみよう!

城門河畔

7,500平方メートルの広さを誇る館内で
香港の文化をじっくりゆったり学ぶ
香港文化博物館

香港文化博物館 香港文化博物館

沙田の中心を流れる城門河のすぐそばに建つ香港文化博物館。オープンは2000年と比較的新しい。四合院と呼ばれる中国の伝統的な建築様式によって建てられた建物の中では、その名の通り、広東オペラや中国様式の美術品など、特に香港の文化について掘り下げて紹介している6つの常設展示エリアの他、注目度の高い企画展を随時開催。現在は日本人にも馴染みの深い香港が生んだ映画スター、ブルースリーの企画展「武_藝_人生─李小龍」が2018年7月まで開催中で、これだけ見るのでもかなり価値のある内容となっている。グランドフロアにある明るく穏やかな雰囲気のカフェではランチや休憩ができ、大人から子供まで一日中楽しむことができる博物館だ。

住所:1 Man Lam Rd., Sha Tin, New Territories
電話:(852)2180-8188
時間:10:00~18:00(月・水・金土)  10:00~19:00(日・祝)※木曜休館(祝日を除く)
料金:大人:HKD10   学生・シニア・障がい者:HKD5  ※水曜日は入場無料
ウェブ:www.heritagemuseum.gov.hk

 

信仰深い香港の人達の駆け込み寺?
幸運をもたらす風車で運気アップ
車公廟

車公廟 車公廟

モンゴルの侵攻を受けた際、この地に流れ着いたと言われている南宋の将軍「車公(チェーコン)」が祀られている寺院。当時このエリアで起きていた暴動や天災、疫病を治めたという彼の功績から、幸をもたらす寺院として九龍の黄大仙と並び常に多くの人が参拝に訪れる。300年以上前に建てられた本殿は香港の二級歴史建築物に指定されているが、現在目にすることができる本殿は老朽化に伴い1994年に改築されたものだ。本堂内にある車公像の脇にある風車は、回すことにより「運を好転させる」と言われており、訪れる多くの人が幸せを願いこの風車を時計回りにゆっくりと回している姿に、改めて香港人の信仰の深さが伺える。尚、お土産にはこの風車のミニチュア版も売っている。購入して家中に幸運の気を流してみてはいかが。

車公廟 車公廟

住所:Che Kung Miu Rd., Tai Wai, New Territories
電話:(852)2697-2660

 

毎年恒例の歴史ある伝統行事
端午の節句は熱気であふれる!
ドラゴンボートレース

ドラゴンボート ドラゴンボート

旧暦の端午節(端午の節句)、ヴィクトリアハーバー、赤柱(スタンレー)、屯門(テュンムン)、長洲(チョンヂャウ)など、香港各地で毎年ドラゴンボートレースが開催される。沙田の城門河もその大きな開催ポイントのひとつだ。

ドラゴンボート(龍舟)の歴史は古い。紀元前3世紀、つまり今から約2,300年前、中国の春秋戦国時代に楚(そ)の国で活躍した政治家、そして詩人でもあった屈原(くつげん)は正義感が強く人々から慕われていた。しかし陰謀によって失脚し国を追われた屈原は、故国の行く末に失望し川に身を投げてしまう。彼を愛した民衆は悲しみ、せめて彼の遺体が魚に食べられないようにと、船の櫂で水面を叩き、太鼓を打って魚を追い払い、代わりに魚の餌となる粽(ちまき)を川に投げ入れたことが今日の端午節の風習の起源といわれている。

今年の旧暦端午節は5月30日。沙田では城門河にかかる翠榕橋から沙燕橋の間で400mと600mのレースが行われる。伝統的な風習としてだけではなく、今や国際的な競技として人気を集めるドラゴンボート。白熱のレースを生で観戦しに出かけてみてはいかがだろう。ドラゴンボート

沙田龍舟競賽
期日:5月30日(火)
場所:翠榕橋~沙燕橋の間 MTR沙田駅A出口から徒歩約10分。
ウェブ:http://www.stsa.org.hk

 

緑に囲まれた小高い山の公園
貿易拠点の名残を残す古家にも注目
圓洲角公園

-DSCN7139 HK_Yuen_Chau_Kok_Park

MTR馬鞍山線第一城駅から歩いて数分、沙田路(Sha Tin Road)沿いにある「圓洲角公園」。今でこそ沙田エリアの街並を見渡せる緑あふれる市民の憩いの場となっているが、19世紀後半までは付近を流れる城門河周辺は沙田海の入り江で、同公園はその入り江に浮かぶ島であった。この島には17世紀の清の時代、広州省興寧郡の王一族によって王屋村と呼ばれる集落がつくられた。その後、この地はその立地を生かして19世紀には広東と九龍を結ぶ人や物資の主要な中継点となり、商人や旅行者のための取引所として利用されたという。現在は、当時の村の建物もほとんどが取り壊されているが、唯一、同公園内の「富豪花園」に、王家の子孫、王清偉により1911年頃に建てられたレンガづくりの家がそのままの形で展示されている。

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住所:Yuen Chau Kok Rd., Sha Tin, New Territories

 

沙田開発開始とともに完成した
本格的大型競馬場
沙田競馬場

沙田競馬場

沙田競馬場は、国際レースが開催可能な競馬場として1978年に完成した。1988年には香港初の国際レース「香港招待カップ」が開催された。2003年に、当時世界最長となる三菱電機製大型スクリーンが設置され、ギネスブックに認定されている。また2004年に世界初となる開閉式屋根が導入された。コースは外側に芝コース(1周1899m)、内側にダートコース(1周1555m)、その内側には調教用のダートコースが設置されている。芝コースの最後の直線距離は430m。2つの8階建てのスタンドを備え、競技場全体で約10万人を収容できる。なお、2008年の北京オリンピックでは、ここの隣接地に設けられた会場で馬術競技が行われた。現在沙田競馬場では、主に週末にレースが開催され、香港競馬の拠点となっている。

沙田競馬場

沙田競馬場
芝コース:1周1899m、ホームストレッチ(最後の直線距離)430m、幅30.5m
ダートコース:1周1555m、ホームストレッチ(最後の直線距離)365m、幅22.8m
収容人数:約7万人(スタンド)、約10万人(競馬場全体)
主なレース:香港インターナショナルレース、クイーンエリザベス2世カップ、香港ダービーなど
住所:Yuen Chau Kok Rd., Sha Tin, New Territories
アクセス:MTRレースコース(馬場)駅より徒歩。レース開催日は、各地からバスやミニバスが運行される。

 

 

香港大学と並ぶ名門
広々と恵まれた環境の学び舎
香港中文大学

香港中文大学

香港中文大学は、1963年に新亞書院、聯合書院、崇基書院が合併して設立され、1986年に逸夫書院が加わり、さらに規模が拡大した香港随一のマンモス大学。「中文」とは中国語の意味だけでなく、「中華文化」も意味しており、母国語での授業を取り入れている。学生は、各書院と学院に所属する英国式をとり、文学院(学部)、工商管理学院、教育学院、工程学院(工学部)、医学院、法学院、理学院および社会科学院の8学部、61学系を有する。また、本大学のビジネススクールはアジア最古の歴史を誇るMBAとして世界的に名高く、数多くの財界人を輩出している。

新界地区東部、沙田・馬料水の丘陵地帯に137.3ヘクタールの広大なキャンパスを有し、香港の大学では唯一、構内でスクールバスを運行している。校舎や学生寮の他に、図書館が6箇所、中国考古文物や古美術を収集した文物館があり、体育館、テニスコート、飛び込み台付きプールなど屋外の施設も充実している。

●設立:1963年
●在籍学生数:約18,000名

住所:Yuen Chau Kok Rd., Sha Tin, New Territories
ウェブ:www.cuhk.edu.hk

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