特集: 資産運用の基礎知識 1

2017/01/17

資産運用

もう怖くない!
イチからわかる、資産運用の基礎知識

香港は世界有数の国際金融都市であり、アメリカのヘリテージ財団より発表されている国別経済自由度指数※で、21年連続一位を獲得している。また、香港はオフショア金融センターを持つ地域である。オフショアとは、外国の投資家や資産管理を積極的に受け入れるために、金融面や税制面に対する合法的優遇処置のある特別特区を設けている国や地域のこと。別名でタックスヘイブン(租税回避地)と呼ばれている。香港は日本よりも自由に金融商品を購入でき、資産運用が活発におこなえる都市となる。老後の資金や子供の学費等、今後のライフスタイルを考えると、資産運用に興味があるが、リスクを伴うことはしたくない。そんな人に、資産運用についての基礎知識を、編集部が解説しよう。

※この調査は178の国と地域を対象とした調査で、ビジネス・貿易・財政・通貨・投資・金融・労働の自由度、財産権の確保、汚職の少なさ、政府支出の10項目100点満点で採点され、総合得点の平均点で順位を算出される。

 

資産運用を知る前に押さえておきたい
金融・経済用語の基礎知識

まずは準備運動として、金融・経済のことを勉強しよう。よく耳にする、金融・経済用語を解説する。

【用語①】「 デフレ・インフレ」の違いとは

デフレ(デフレーション)とは、モノの価値がお金の価値より下がる状態のこと。株や不動産の価値も同様に下落する傾向がある。デフレの問題は、モノが売れなくなるので、販売店は価格を下げる。そうすると利益が出なくなり経営が悪化するきっかけとなる。店舗や企業の経営が圧迫されることで、雇用問題や経費削減による収入が不安定となり、生活が厳しくなる。デフレ下での投資はオススメできない。一方インフレ(インフレーション)とは、モノの価値がお金の価値より高くなる状態の事。

通貨の供給量が多い、もしくは少ないことが原因でインフレとなる。お金の価値が下がったとき、すでに所有しているモノの価値は上がるので、不動産や株式の価値は上がる。また、お金の価値が急激に暴落して、モノの価格が上がることをハイパーインフレと呼ぶ。

 

【用語②】「 為替レート(外国為替相場)」とは

為替レートとは、国境を越えて、異なる通貨間を交換する際に関わる、通貨の交換比率のこと。商品の輸出入、外国証券や海外不動産への投資、企業の海外進出など、国際的な取引の多くは外国為替を利用して金銭の受け払いが行われている。私たちの日常生活では、香港ドルを日本円に換金する時に関係する。かつて、円とドル(米国)の間では、比率が変わらない固定相場の時代があったが、現在は変動相場となっている。

 

【用語③】「 円安・円高」の違いとは

円安とは、ドル・ユーロなどの諸外国通貨に対して、円の価値が低くなることを言う。例えば、1ドル=100円だったのが、120円になったとき、円安ドル高という表現になる。

メリットは輸出が有利に働くということである。また、香港ドルから日本円に換える場合により多く換金することができる。

一方、円高とは、ドルなどの多国籍通貨に対して円の価値が高くなることを言う。メリットは円安の逆で輸入が有利となる。香港ドルから日本円に換える場合は、換金率は低くなる。

 

 

4つのポイントで解説 資産運用の基礎知識

次はいよいよ、資産運用とは何なのか、損をしないためにはどのようにしたらいいのかなど、資産運用について解説する。

ポイント1 「資産運用と投資」の違いを明確にする

「資産運用」と「投資」を同じ意味合いで使っている人もいるが、実は大きく違う。資産運用とは、今ある資産を長期的に、目的とする水準まで安全に殖やしていく行為のこと。そのため、資産運用で重要なのは目先の個別の銘柄が儲かった、損したというようなことでなく、全体で見た時にどうなっているのかが大事になる。一方、投資とは今はない資産をつくる目的で、リスクのある投資をおこなうこと。また、投資は短期投資と長期投資の二つの種類に分けることができる。例えば、株式が投資を例に考えると、短期投資は株価の値動きを活用して売買をした利益で儲け、一方、長期投資とは企業の成長と共に資産を殖やしていくものになる。

★図解1参照

資産運用

ポイント2 自分の投資ルールを設定す

資産運用は安全に資産を殖やしていくものだが、損失が伴うこともある。その為、自分の投資ルールを設定しておく必要がある。例えば、初心者は「利益確定※1は10%上昇した際、損切り※2は5%下落した際」、中上級者は「利益確定は20%上昇したとき、損切りは10%下落した際」など決めておくと、のめり込み損害を増やさないリスク回避につながる。

※1 利益確定:株式や為替などの含み益を決済して現金化すること。
※2 損切り:取引で損を覚悟で見切り売りすること。

 

ポイント3 資産運用の利益の上げ方を知

資産運用で利益を上げる方法は「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」の2つがある。「インカムゲイン」とは資産を保有することで、安定的に定期的に得られる利益のこと。例えば、預貯金や債券や株式の配当金、家賃収入になる。資産を保有しているだけで利益が得られるが、利益は小さい。一方、「キャピタルゲイン」とは、資産の売買をすることによって、その売却差益を利益として受け取ること。例えば、株式や不動産の売利益となる。売買のタイミングで、大きな利益を得られることができる。

★図解2参照

資産運用

ポイント4 「リターンとリスク」を知

「リターン」とは、資産運用や投資した際に得られる収益のこと、「リスク」とは「結果が不確実であること」を意味する。香港で購入できる金融商品は主に保険、株式投資、投資信託、FX投資となる。リターンとリスクは商品の特徴によってそれぞれ違い、その中で最もリスクが高いのは右記の図からもわかるように、FX投資となる。基本的にリスク回避のために、分散して運用していく必要がある。また、リスクを回避するには、資金を一つの金融商品にまとめて投資せず、分散することと、変動リスクの小さい商品を長期に渡り保有することが大事となる。

★図解3参照

資産運用

 

香港で資産運用をするメリットを知ろう

香港は世界有数の国際金融都市だけあって、日本よりも資産運用するメリットが高い。その理由を紹介しよう。

ポイント1 「資産運用と投資」の違いを明確にする

日本の税法では、日本を出国し「非居住民」とみなされると、不動産化体株式といった特殊な場合を除いて、その実現した株式譲渡益については、課税されない。居住地国ではその国の税率で課税されることになっているが、香港はキャピタルゲインは非課税となるため、非課税で株式譲渡益を得ることができる。日本では20%のキャピタルゲイン税がかかる。

 

ポイント2 インカムゲイン課税がない

香港で資産運用する最大のメリット(日本への帰国後は国外資産の投資・配当利益が課税対象となるので注意)。配当収益が全て非課税。日本では、インカムゲイン税(配当・利子税)として20%課税される。

 

ポイント3 法人税・所得税率が格段に低い

日本の法人税は23.4%(平成28年度税制改正)、個人の所得税は45%(最高税率)に対し、香港は法人税(事業所得税)16.5%、個人の所得税(給与所得税)17%(最高税率)と低い固定税率で、追加税がない分、手にするお金が多くなる。

 

ポイント4 手数料が安い

日本では、仕入れ先の証券会社とその商品を販売する郵便局や銀行、証券会社は別であることが多く、それぞれ手数料を上乗せされるため、手数料が双方からかかる。香港では、海外からの仕入れにかからないため、その分安くなり、メリット3と同様、手にするお金が多くなる。

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