クールジャパン特集3・日系で働く香港人座談会

2014/02/10

外国人の目を通してみる日本

Aさん 20代男性。
日系旅行会社勤務。香港の大学で日本語を勉強。1年間日本に留学。
Bさん 20代男性。
香港アパレル系勤務。日本支店あり。日本語は香港で1年間勉強。
Cさん 30代男性。
日系大手メーカー勤務。日本語は中国で勉強。日本語での職歴は約10年。
Dさん 20代女性。
日系大手メーカー勤務。日本語は香港で勉強後、日本に留学。
Eさん 20代女性。
日系大手メーカー勤務。香港で6年間日本語を勉強。

日本の会社は“ホウレンソウ”?

皆の意見が飛び交う■編集部:本日はお忙しい中、お集りいただき、ありがとうございます。さっそくですが、みなさんはなぜ日本の企業で働こうと思われたのか、お聞かせください。
Aさん:私は日本語を勉強しているので、日本企業でも外資系でも、やっぱり日本語が使える場所で働きたいと思いました。
Cさん:もともと日本語を利用して仕事をするつもりはなかったんですが、せっかく勉強したので、やはり活かした方がいいかなと。
Bさん:香港のローカルの会社にいましたが、もっと日本語使う仕事をしたいと思ったので。

■編集部:やはり日本語スキルを活かしたい、ということですね。日本の漫画とかテレビドラマなどがきっかけで、日本語の勉強を始める人は多いですよね。
Cさん:そうですね。みんなそう言ってますよ。最初は日本の漫画が面白くて。
Eさん:私は日本の食べ物が大好きです。

■編集部:例えばどういう物が好きですか?
Eさん:寿司とか刺身とかあと、お茶の文化が好きです。抹茶が好きです。中国のほうより日本が好きです。

編集部:日本の会社で働いてみて、ローカルの会社との違いはどのあたりに感じますか。
Dさん:私は大学卒業をして今の会社の入ったので、ローカルの会社との違いはよく分からないんですけど、うちの会社だと朝の運動がありますね。体操とか、首の運動とか。一同:わぁ~。

■編集部:どう感じますか?
Dさん:健康的だと思います。ローカルの会社ではおそらくないと思いますね。

■編集部:朝礼がある会社も多いですね。
Aさん:ほぼ90%の会社はあるでしょうね。
Cさん:朝礼、晩礼。私達の会社は朝礼の他に晩礼もあります。しんどい。厳しいです。報告・連絡・相談。ホウレンソウ会社。
一同:あ~、はいはい。
Cさん:日本人はよくホウレンソウを言いますね。小さいことでも毎日業務報告しなければならないので少しめんどくさいですが、
(笑)確かに報告しなければならない時もあります。
Eさん:ミーティングが多いですね。毎週一回、ミーティング。

Dさん:少ない方ですよ(笑)

Eさん:でも、このミーティングの準備が一日かかります。あとは、
多分一日中ミーティングしています。
■編集部:そのミーティングがあるから、仕事がスムーズに進むとか、今週の目標を立て易いとかありませんか?
Eさん:目標が高いですね。私は無理と思っても毎回チェックがあるので、原因を調べて努力しています。
Dさん:私は翻訳するときに困ったことを思い出します。うちの部長さんは言葉遣いも結構優しいんですが、そのまま訳せば、部下
が「これは命令じゃないんだ」と勘違いしてしまうので、私が翻訳するときは、たとえ部長さんが「したほうがいいですよ」と言って
も、必ず広東語では「必ずしてください」と訳しますね。
Aさん:それは私も結構感じます。日本の支店さんとのやり取りの中で、「なんとかしてくれないか」というような。本当にできない時
は「できない」と言うと、「Cさんは厳しいね」と日本人の同僚に言われました。でも「やってみます」と言うと、「まだ希望があるんだ」
と誤解されて、また後で問題が起こる。

■編集部:なるほど。角がたたない表現というのは日本的な付き
合い文化のひとつだとは思うんですが…。
Cさん:いいことも沢山ありますよ。仕事のやり方とか考え方とか。問題があっても、原因を探して対策を講じ、対応方法見つけます
ね。そういう面は香港人より厳しいかもしれないですね。できない事の口実を探すより、対策を見つける仕事のやり方はいいと思い
ます。あと、私の友達が働く日本のあるメーカーでは、入社時に「作っているその商品とは何なのか?なぜ存在するのか?構造は
どうなっているのか?」等、徹底的に教育を受けます。商品の本質を理解して仕事をするいう考えはとても大事なことだと思います。
Aさん:私は日本人のいいところといえば、「おもてなし」を思い出したんですけど。例えばお客さまの要求に対して、1つの答えだけ
でなく、必ず満足していただけるレベルの代案は3つくらい考える。私はまだそこまでのおもてなしの勉強してないですけど。

なくしたカメラが返ってきた!

編集部:仕事以外の面ではどうですか?
Bさん:私にとってやはり、日本の観光。例えば北海道とか京都とかも美しくて。北海道に2回行った事がありますし、この前2ヶ月く
らい東京に出張しました。日本の同僚は親切だと思います。よく「一緒にラーメン食べに行きましょう」と誘ってくれました。
Dさん:私は東京に留学しましたが、日本で一番好きだったことは、おそらく花火大会!
Bさん:隅田川の花火大会とか?
Dさん:行きました。
Bさん:僕も行きたいんです。

■編集部:香港の花火もにぎやかですね。
Dさん:囲気が違いますね。何が違うか言えないんですけども、なんとなく。みんな浴衣を着ているし、なんだろー。香港と違って、
1つずつ丁寧に打上げる日本のスタイルの方が私は好きです。
Cさん:うらやましいなぁ。私は日本に行ったことありません。

編集部:行くとしたらどこに行ってみたいですか?
Cさん:京都ですね。お寺とか。
Bさん:京都の哲学の道って桜がキレイですよね。あと、金閣寺とか銀閣寺とか。

編集部:日本のお土産買ってくるとしたら?
Aさん:風邪薬ですね。あとは、私が日本行ったら必ず母が「久光買ってきて」と。日本のサロンパス。東京バナナも買いますね。

Bさん:北海道なら白い恋人。六花亭のチョコレートも。京都なら八橋です。
Dさん:わらびもち。
Cさん:お菓子以外のなら、たこ焼き。大阪のお土産で一度食べたことありますが、おいしいですね。屋台で焼いてるところが見たい!

男性の意見も編集部:ぜひ大阪で焼きたてを食べてみてください。ところで、日本のサッカーとかスポーツはどうですか?
Aさん:Jリーグはよくテレビ見てました。
Bさん:私は野球。甲子園へ行きましたが、楽しかったですね。みんなバルーンを飛ばして。
Aさん:ダイエーホークスとか。(現在はソフトバンクホークス)
Dさん:スポーツではありませんが、私はディズニーランド。香港にもありますけど、全然違いますね。留学をしてたときは毎年行きました。ダッフィーちゃん大好きです♥
Bさん:実は、私は、ディズニーシーに行ったんですが、カメラを無くして困っていた時、ある日本人が「あなたのカメラはこれですか」と親切に届けてくれました。たぶん、香港ではなくなっちゃう。
Aさん:香港だけではなく、他の国でも。

編集部:それはよかったですね。日本人としても嬉しいです。
Aさん:確かに、旅行に行って道に迷った時、誰かががすぐ声かけてくれる。東京より大阪の方が多いかもしれません。

■編集部:大阪といえば、先ほどたこ焼きの話が出ましたが、皆さん日本食はお好きですか?
Dさん:はい。日本食は同僚とよく食べに行きます。居酒屋っぽいようなところでモツ煮込みとか。でも、お酒は飲みません。
Aさん:香港人だとお酒がなくても盛り上がる。
Bさん:東京出張のとき、日本の同僚に毎晩「飲みに行く?」と誘われました。たまにはいいですけど、毎日だときついですね。
Cさん:私は日本人の同僚と一緒に酒飲みとか、食事一緒に行くとかあまり好きじゃないですね。仕事の話ばかりですから。

大切なのは“やりがい”

■編集部:そうですか、飲んでても仕事の話になりますか…。そんな日本企業ですが、今後も働きたいと思いますか?
Aさん:私は日本企業とか香港企業とかあまり関係ないですね。自分に合う企業を見つけて仕事をしたい。やりがいの問題ですね。
Bさん:どちらでもいいです。今は何も考えていません。
Eさん:私もどちらでもいいです。
Dさん:私は今後も引き続き日系の会社で働きたいですね。
Cさん:10年くらい通訳担当してますから、もう日本語忘れないでしょう。ですから私も日本の会社にはこだわりません。

■編集部:けっこうみなさんドライですね。きっかけは、漫画や日本食から興味を持って学んだ日本語のスキルを活かしたいということだったかも知れませんが、仕事となるとそれほど甘くないということでしょうか。
一同:そうですね。
■編集部:なるほど、日本人としても勉強になりました。本日はありがとうございました。

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