新界特集2・ローカル色あふれる荃湾(チュンワン)

2015/06/08

荃湾(チュンワン)荃湾 ローカル色あふれる新界西部の交通の要所

新界の西南に位置する荃湾(チュンワン)。香港の最高峰、大帽山の南に広がる街で、MTR荃湾駅の北側には、すぐ近くまで山が迫る。沿岸からは対岸に青衣(チンイー)の街が見える。荃湾には約200年前から、漢民族の子孫「客家」の村があったが、地下鉄の延伸工事に伴い村は取り壊された。荃湾駅から屯門(テュンムン)、元朗(ユンロン)方面へのバスが出ており交通の要所となっている。高層アパートが林立するが、ローカル色があふれる町である。

荃湾と元朗を結ぶ「元荃古道」
「元荃古道」は昔、元朗で取れた農産物を荃湾のマーケットまで運ぶルートとして使われていた山道で、その景観のよさから今でもハイキングコースとして多くのハイカー達に親しまれている。ハイキングコースはMTR荃湾西駅付近にあるため、まずは駅へ向かおう。荃湾海浜公園(Tsuen WanRiviera Park)、麗城花園(Belvedere Garden)を通り、寶豐路(Po Fung Road)を歩くと油柑頭村(Yau Kom Tau Village)に行き当たる。そこからさらに10分ほど歩くと見えてくるのが、元荃古道のスタートポイントだ。
ハイキングコースは始めの傾斜が比較的キツめだが、山道から見える景色は素晴らしいものがあるため、頑張って上っていこう。案内板に従って進んでいくと見晴らしスポット、石龍拱(Shek Lung Kung)に辿り着く。この石龍拱は地元香港ハイカー達にも人気の景観スポットで、九龍のSky100、荃湾西のニーナタワー、そして青衣島(Tsing Yi)が眼下に広がり、その景観は目を奪うこと間違いなし。遠くに見える青馬大橋(Tsing Ma Bridge)、汀九橋(TingKau Bridge)、昂船洲大橋(Stonecutters Bridge)も忘れずチェックしよう。
さらに進むと清快塘村(Tsing Fai Tong)と呼ばれる静かで鄙びた村里に出る。そこには年配のご夫婦が2組住んでいるのみだが、ハイカー達にとって重要な休憩スポットとなっている。そこからさらに45分程歩くと、グルメの街深井(Sham Tseng)に到着だ。
標高は474m、最初から最後まで歩いて6時間程度。日陰になる箇所は限られているので、ドリンクは忘れずに持っていこう。
荃湾と元朗を結ぶ「元荃古道」 絶景

見晴らしスポット石龍拱 夜景も素晴らしい


住んでる人に訊いてみよう荃湾の「住み心地
荃湾在住歴4年 前田全弘さん交通も便利。バランスよく住み良いエリア 荃湾在住歴4年 前田全弘さん(40歳 レストランPasta Inn 経営)

以前は香港島に住んでいましたが、次男の誕生後、成長とともに手狭になってきたため、MTR沿線で4人暮らしでも十分な広さ、居住費も無理をせず支払えることを条件に部屋を探した結果、荃湾に辿り着きました。
荃湾の周りには24時間営業の茶餐廳も多く深夜でも外食に困りませんし、荃湾西駅の周辺には日系スーパーの「AEON」及び「一田」があり日本食材等の入手にも困りません。交通の便も良く、マンション下のバスターミナルからは香港空港行き直通バスと皇崗口岸行き直通バス出ているので、日本への帰省や中国出張時に便利です。
特に不便というわけではありませんが、荃湾駅周辺と荃湾の中心に当たる衆安街に人が多く、歩いているだけで人酔いしそうになります(笑)。また、お店やレストランでは英語がほぼ通じないため、意志疎通には苦労しますね。
お気に入りの場所は、荃湾駅からミニバスで15分ぐらいで行ける「深井(サムジェン)」です。深井はガチョウ料理で有名なエリアで、都会から離れているので、落ち着いて食事が出来る場所です。私は「深井裕記大飯店」がお薦めです。また、荃湾の北部には自然豊かな城門水塘郊野公園、大帽山郊野公園があり、荃湾駅からバスもしくはミニバスで15分程で行けます。両郊野公園には、ハイキングコースで有名なマクリホーストレイル(麥理浩徑)7段と8段があり、香港とは思えない大自然の中を大都会を見下ろしながらハイキング出来ます。
少し足を延ばせば大自然の素晴らしい景色に出逢うことが出来、外食及びショッピングに便利な荃湾エリアは、休日を過ごし方にも多種多様な選択肢があり、とても住み良いエリアだと思います。

Pasta Inn
住所:G/F.,301 Queen’s Rd. West,Sai Ying Pun
電話:(852)9385-9884
時間:月~日 11:30~20:00
ウェブ:http://www.pastainnhk.com

荃湾行くなら寄ってみよう、食べてみよう!

唯一雲貴川風味
濃厚なスープにマッチするさっぱりとした麺
中国雲南省発祥の雲南米線。米をベースにした歯ごたえのある麺とシンプルな塩味のスープが特徴で、その人気は留まるところを知らない。その中で荃湾は最初に雲南米線が流行し出した地区として、今でも激戦区の1つに数えられている。多くのレストランが軒を連ねる中、「唯一雲貴川風味」は荃湾でもっとも古い雲南米線の歴史を持つ人気店。常に行列が出来るほどの盛況ぶりで、多くの人が求めるのは力強く濃厚なスープ。オススメはピリ辛味噌味のミンチ肉が米線と絶妙に絡み合った「辛味噌豚肉麺(炸醬腩肉酸辣米線)」だ。
辛味噌豚肉麺(炸醬腩肉酸辣米線) 唯一雲貴川風味
住所:G/F.,14 Sze Pei Square,
Tsuen Wan
平均価格:約HKD50

BEANSBEANS
お洒落カフェで抹茶はいかが?
特に香港の若者に人気があり、時間帯によっては長い行列ができる「BEANS」。MTR荃湾駅にほど近い場所に位置し、今どきの清潔感のあるオシャレな店内では、クレームブリュレやティラミスなどが味わえる。中でも抹茶ラテ、抹茶プリンなど世界中でブームの「抹茶」を用いたデザートが人気。そのほか、パスタ、リゾットなどのランチメニューも豊富で、朝から夜まで客足が絶えない。
コーヒーに描くラテアートも人気で、可愛いイラストにほっと一息心が和む。
住所:G/F.,99 Hoi Pa St.,Tsuen Wan
電話:(852)5537-7465
時間:月~日11:00~23:30

猫の茶房猫の茶房
パワフルな香港に癒しの時間を
昨年10月、荃湾にオープンした猫カフェ「貓の茶房」は、清潔感のある店内で安心して利用できる。ソファやテーブルの周りでは、さまざまな種類の猫たちが自由に動きまわり、客は猫とたわむれながら飲食が楽しめる。皿やグラスには猫が描かれ、まさに猫づくしの店内。
最初の1時間は、ドリンク1杯込みでHKD60、その後は1時間HKD30ずつ料金がかかる仕組みだ。猫が大好きだけど家では猫が飼えない、忙しい毎日に猫の癒しが必要、という方はぜひ足を運んでみて。
住所:1/F.,45 Tai Ho Rd.,Tsuen Wan
電話:(852)2149-6261
時間:月~日13:30~23:00
フェイスブック:貓之茶房


裕記大飯店前田さんオススメの深井 裕記大飯店

大人気の深井名物料理をお見逃しなく
深井というと「ガチョウ料理」と香港人の多くが口を揃えるほど、街の中心にはガチョウ専門店が多く、このガチョウ料理を味わうためだけに深井に足を運ぶ人も少なくない。本通りから外れた路地に入るとインタビューをさせていただいた前田さんおススメの「裕記大飯店」がある。「燒鵝(ガチョウのロースト)」が定番のメニューだが、パリパリに焼かれた皮の食感とジューシーな肉が人気の秘密だ。添えられたプラムソースをつけていただくとジュワーと口のなかで広がる肉汁と絡み合い、奥深い味が味わえる。
2人用から楽しめるセットメニューのほか、「燒鵝」は1/4サイズから丸々1羽まで様々なサイズでオーダーが可能。ぜひ名物料理を味わってみて。
裕記大飯店 Yue Kee Restaurant
住所:G/F.,9 Sham Hong Rd.,Sham Tseng
電話:(852)2491-0105
時間:月~日 11:00~23:30

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