香港競馬特集2・香港の競馬場

2015/02/24

摩天楼の光に包まれながら香港競馬とともに進化。ハッピーバレー競馬場

ハッピーバレー競馬場コース

1846年に開設され、香港競馬とともに約170年近い歴史を刻んできたハッピーバレー競馬場。何度かのリニューアルを経て、近代的な施設へと進化を遂げてきた。1957年に建設された7階建てのスタンドの収容人数は現在5万5千人。1995年にダートコースは世界に通用する芝コースへと生まれ変わった。芝コースは1周1417m、最後の直線距離は312m。幅は30mに拡張され、国際レースにも対応可能となった。競技場内には、芝のサッカーグランドやラグビーコート、1周1059mのジョギングコースがあり、市民にも開放されている。ここでは主にナイトレースが開催されている。競馬場を囲む摩天楼のきらめく光とともに白熱したレースを楽しむことができるため、その雰囲気を味わいにくるファンも多い。

夜のハッピーバレー競馬場

[ハッピーバレー競馬場]
芝コース:1周1417m、ホームストレッチ(最後の直線距離)312m、幅30.5m
収容人数:5万5000人(スタンド)
主なレース:ジャニュアリーC、ハッピーバレートロフィー、ハッピーバレーヴァーズ、1010 Million Challenge、インターナショナルジョッキーズチャンピオンシップ
アクセス:MTRコーズウェイベイ(銅鑼湾)駅A出口より徒歩10~15分。トラムやバスでも行ける。

世界に先駆けて最新設備を導入
華やかな国際レースの開催で脚光

沙田競馬場

沙田競馬場コース

沙田競馬場は、国際レースが開催できる競馬場として1978年に完成した。1988年には香港初の国際レース「香港招待カップ」が開催された。2003年に、世界最長となる三菱電機製大型スクリーンが設置され、ギネスブックに登録されている。また2004年に世界初となる開閉式屋根が導入された。コースは外側に芝コース(1周1899 m)、内側にダートコース(1周1555m)、その内側には調教用のダートコースが設置されている。芝コースの最後の直線距離は430m。2つの8階建てのスタンドを備え、競技場全体で約10万人を収容可。なお、2008年の北京オリンピックでは、ここの隣接地に設けられた会場で馬術競技が行われた。現在沙田競馬場では、主に週末にレースが開催され、香港競馬の拠点となっている。

沙田競馬場

[沙田競馬場]
芝コース:1周1899m、ホームストレッチ(最後の直線距離)430m、幅30.5m
ダートコース:1周1555m、ホームストレッチ(最後の直線距離)365m、幅22.8m
収容人数:約7万人(スタンド)、約10万人(競馬場全体)
主なレース:香港インターナショナルレース、クイーンエリザベス2世カップ、香港ダービーなど
アクセス:MTRレースコース(馬場)駅より徒歩。レース開催日は、各地からバスやミニバスが運行される。

目の前に馬が駆け抜ける様は迫力満点

香港ジョッキークラブ創立130周年記念イベント馬と人が織りなすスペタクルショー「CAVALIA」も開催

スペタクルショー「CAVALIA」

今年創立130周年を迎えた香港ジョッキークラブ(HKJC)では、様々な記念イベントが予定されている。その中でもハイライトとなるのが、乗馬とアクロバット、ダンスなどをミックスしたパフォーマンスで知られる「CAVALIA」を招いて行うショーだ。ショーはセントラル(中環)のハーバーフロントに設置した大テントで3月31日より始まる。また、イースターホリディには、沙田競馬場内のレースコースやPenfold Parkで、ポニーの乗馬や乗馬ショーなど、家族で楽しめる企画が盛りだくさんのフェスティバルを開催する。競馬のぬいぐるみやオクトパスカードなど、130周年の記念グッズもお見逃しなく。イベント等の詳細についてはHKJCの130周年記念サイトで確認を!

The Hong Kong Jockey Club Celebrating the Club’s 130th Anniversary
ウェブ:http://130.hkjc.com/en/index.aspx

貴重な写真やアイテムとともに香港競馬と
香港ジョッキークラブの活動を紹介

香港競馬博物館(The Hong Kong Racing Museum)

香港競馬博物館(The Hong Kong Racing Museum)      名馬「禄怡」の骨格標本

ハッピーバレー競馬場内にある香港競馬博物館では、香港競馬の歴史ともに1世紀以上にも及ぶ香港ジョッキークラブ(HKJC)の慈善事業を紹介している。競馬に関する展示では19~20世紀の貴重な写真のほか、華やかなレースプログラムやクラッシックな馬券発券機などのアイテムが飾られており、当時の雰囲気を伝えている。香港で初の三冠王に輝いた名馬「翠河」の剥製や、香港馬王を3回獲得した名馬「禄怡」の骨格標本も展示されている。博物館は1996年の開設以来、36万人以上の香港市民と観光客が訪れているという。フリーのガイド・ツアーもあり、先着順で対応してくれる。ギフトショップも併設。博物館の窓から競馬場の様子を見ることができる。

香港競馬博物館(The Hong Kong Racing Museum)入り口

香港競馬博物館(The Hong Kong Racing Museum)
住所:2/F., Happy Valley Stand, Happy Valley Racecourse
時間:月~日 12:00~19:00 / ナイトレース日 12:00~21:00
電話:(852)2966-8065
ファクス:(852)2966-7057
メール:museum@hkjc.org.hk
ウェブ:http://entertainment.hkjc.com/entertainment/english/racing-museum

 

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