旧正月(春節)特集1・1年の吉凶を占う

2015/01/20

クリスマス、お正月、バレンタインと続き、中国・香港の最大イベントと言えば、そう、旧正月!
日本のお正月とは大きく異なる香港・広州の旧正月文化をのぞいてみよう!

■初詣に行くなら・・・

香港にもその年の幸運や健康を願う初詣の風習はあり、旧正月の寺院には多くの人が押し寄せる。日本占領時代のわずか数年だけはヴィクトリアピーク中腹に神社があったそうだが、現在ここ香港で日本式の初詣ができる場所はない。旧正月に香港式初詣を体験してみてはいかが?

初詣には、占いで有名な黄大仙やシャーティン(沙田)にある車公廟などが人気だが、特に本殿に風車が飾られている車公廟は参拝方法が独特だ。本尊前で線香をお供えしたら、幸運を招く太鼓を叩いて車公に願い事を伝え、金色の風車を回す。目安は時計回りに3回。欲張って回し過ぎると逆に運気が逃げてしまうそう。最後に再度願い事を伝えて、必ず叶えてくれるよう念押しする。車公廟に限らず紙で出来た風車は寺院の周りでよく売られているが、これには良い方向へ運気の流れを変えるという意味があるそう。その年の幸運を祈って買っていく参拝客も多い。ちなみに旧正月3日目の21日は毎年恒例の旧正月レースが行われるため、沙田競馬場からほど近い車公廟には神頼みに訪れる競馬ファンも押し寄せる。有名な寺院は例年どこも参拝客でごった返すので、混雑を避けたい人は小さな寺院を狙おう。

■大人もにっこり「お年玉」

香港では「利是(ライシー)」、中国では「紅包(ホンバウ)」と呼ばれる旧正月のお年玉。一般的には年齢に関わらず既婚者が未婚者に配るのが決まりだが、日ごろの感謝の気持ちを込めて会社の部下やマンションの管理人、よく行くレストランのウェイターなどへも贈られる。その関係性によっても金額はまちまちだが、挨拶を交わす程度の人ならHKD20ほどでOK。ばったり未婚の知り合いに出会った時のためにお年玉袋をバッグに入れて持ち歩いている人も多い。なかには長年務める部下へHKD1,000もあげたという人や、部下がたくさんいるので100袋以上配るという人も。

■新年の挨拶に手ぶらはNG!

香港では拝年(バイニン)と呼ばれる新年の挨拶まわりをする人が多いが、この拝年には手土産が欠かせない。ただし手土産と言っても高価なものである必要はなく、チョコレートやビスケットなど簡単なお菓子で問題ない。この時期になると大半のスーパーでは、買ったお菓子を縁起の良い赤色の包み紙で包装してくれる特設コーナーが設けられている。ちなみに自分で包装する場合、白色は避けよう。白は縁起の悪い色とされている。

■旧正月のタブー

旧正月には、やってはいけないことがある。1つは掃除。ホコリと一緒に幸運も掃きだしてしまうそうだ。またお金が貯まらなくなるので買い物もしてはいけない。と、ここまではまだ守れそうだが、なかなか受け入れがたいものもある。運を洗い流してしまうので洗髪はダメだし、髭剃りや包丁など刃物を使うのも幸運の糸を切ってしまうのでNG…。3日間となるとなかなか難しい気もするが、ほかにも本当に守っているの!?と笑ってしまうような面倒くさいことが多い。

花市(ファーシー)

花市(ファーシー)

縁起のよい花を飾って運気アップ!
旧正月前の数日間(予定)

旧正月前になると色とりどりの花が並ぶ花市が立ち、家や会社に飾る縁起のよい花を求めて多くの人が訪れる。特に大晦日に当たる夜は、家族で花市に出かけたり、年越しを花市で過ごす人も多く明け方まで賑わう。香港内のさまざまな場所で開催されるが、その中でもコーズウェイベイ(銅鑼湾)にあるビクトリアパークが最大規模といわれ、その他モンコック(旺角)の花墟公園も有名だ。

定番の植物は、キンカン(金桔)であり街中あちらこちらに飾られる。桔は広東語でガッと読み、吉(ガッ)と同じ発音なのでめでたいとされ、大きな実がたくさんなっているものを「大吉(ダイガッ)」といい縁起が良いという。キンカンの木に利是(ライシー)を入れる赤い袋を飾る光景もおなじみだ。また正月しかあまり見ることのない植物として、ツノナス(五代同堂または黄金果)がある。花も葉もなく枝に黄色い果実がなっているだけの不思議な植物だが、実に5つの突起があり家族が集まる姿に見立て、子孫繁栄の象徴といわれる。

そのほか水仙、牡丹は、繁栄をもたらし、桃は、恋愛運を高めるといわれている。また、葉のついたミカンは人間関係が長続きすることや「実りの多い」結婚生活を約束してくれるとされ、縁起をかつぎ買い求める人々が多い。さらに花市では、正月の飾りモノや雑貨などのショップもあり、家族みんなで楽しめる。

場所:ビクトリア公園(コーズウェイベイ)、ファーフィ公園(モンコック)等
入場料:無料

黄大仙で各国の「羊年」を占う!

黄大仙

春節の参拝ならここ!と、「車公廟」と並んで香港人に絶大な人気を誇る「黄大仙」は、占い好きな香港人がこぞって訪れる「占いのメッカ」でもある。香港の数ある道教寺院の中でも「願い事が叶う」として知られ、また将来を予告する能力でも評判が高い。

そこでPPW編集部は、黄大仙で日本語堪能な2人の占い師を訪ね、羊年の香港、広東、世界、日本を占ってもらった。黄大仙には、現在161名の占い師がおり、程度の差こそあれそのうち40名ほどが日本語を話すことができるという。まずは、本殿脇に設置されている棒入りの筒を持ち、お告げを受けたい内容を心の中で祈りながら振る。そして落ちてきた1本、これがお告げの結果だ。この結果をもって脇の階段を下りていくと、占い師の店がずらりと並んでいる建物に入る。占い料金は平均でHKD30~50ほど。あまりお金をかけたくない人は日本のおみくじのようなピンクの紙(HKD3)が売っているので購入してもよいが、内容が中国の故事に基づいているので、それだけでは解りづらい。占い好きなら迷わず占い師の元へ行ってみよう!

占い好きな香港人がこぞって訪れる「占いのメッカ」

今回編集部は2人の占い師に香港と広東について占ってもらったところ、彼らの口からは同じような見解が。続いて世界を徐道真さん、日本を黎棟さんに占ってもらった。興味深い結果ではあるが、中国故事などを知っていればもっとおもしろいだろう。これをきっかけに勉強してみてはいかが。

黎棟さんに占ってもらった

【羊年の『香港』を占う】出たのは32番(中平)

香港は今年、分離するだろう。香港人は、故事で知られる蘇武のような厳しい環境に置かれる。香港の社会は、調和はせずにより多くの衝突が起こると思われる。さまざまな社会団体は簡単に衝突し、それがたくさん起こる年である。香港人がさらに一生懸命働いてチャレンジすることを恐れなければ、衝突はなくなる。年末にかけてよくなるだろう。

【羊年の『広東』を占う】出たのは92番(中吉)

孔子が成功を収めたという故事から、広東はすべてにおいて良く、さまざまな場面においてたくさんの改良と発展があるという。広東エリアに住む人々は、同じ考えを分かち合うことができる。経済状況もいい。社会生産性も成長するだろう。生活水準の向上、収入も増え、経済の成長がみられる。広東の雰囲気も喜びにつつまれ、それは発展に有利になるという。香港と広東を比べると、全てにおいて香港より良い。

【羊年の『世界』を占う】出たのは89番(下下)

故事の呉季子が徐君に剣を渡す約束が果たせなかったように、世界はうまくいかないだろう。全ての国には、さまざまな政策があり、同じ考えをシェアすることはできない。タイミングよくチャンスを掴むこともできない。それは世界中の発展を妨げることになるだろう。全ての人、全ての国がコミュニケーションをもっととるべきである。適切な時間に適切なことをしなければ、チャンスを逃すであろう。

【羊年の『日本』を占う】出たのは29番(中吉)

日本は幸運の年である!故事の張翰のように心配いらない人生を楽しむことができるだろう。経済も含め全ての場面において、日本はよい転換期となる。他の国との関係はよくなり、政治もより安定するだろう。社会は繁栄し、日本人も平和に生活ができ、仕事も楽しむことができるだろう。

徐道真 居士(占い師)

徐道真 居士(占い師)
命玄坊を開いて10年以上
香港日本人倶楽部 風水講師の経験を持つ
店番:154番
電話:(852)9779-6962
ウェブ:http://www.mingxuanfang.com
メール:[email protected]

黎棟 居士(占い師)

黎棟 居士(占い師)
麗慈堂を開いて20年以上
香港占い研究会のメンバー
店番:134番
電話:(852)2326-6297、(852)9716-1121

 

続きアイコン

Pocket
LINEで送る