バレンタイン特集1・香港のバレンタイン

2015/01/20

日本人の男性にとってはチョコを待つだけのバレンタインデーも、香港人男性には愛する人のために街中を駆け回らなければいけない大事な日。香港に住むカップルなら、香港流に女性へ花束を、日本流に男性へチョコレートを、それぞれ贈りあってみるなんていかが?

香港人にとってバレンタインはどんな日?

■香港人にとってバレンタインはどんな日?

中国・香港ではバレンタインデーは「情人節」と呼ばれる。情人は恋人を表し、この日のカップルたちは日本以上に盛り上がる。愛し合う男女にとっては誕生日や結婚記念日の次に大切な日とされ、結婚のプロポーズをする人も少なくない。

■相手がいない人はどう過ごす?

シングルの人にとってはかなり堪える1日となる香港のバレンタインデー。しかし恋人がいないからといって家に引きこもってばかりはいられない。シングルに向けたイベントも数多く行われており、この日に出会ってカップルになる人も。昨年のバレンタイン当日には、複合テーマパーク「オーシャンパーク」が政府の協力を得て、恋人を探す男女を世界中から募った香港初の大規模国際合コンイベントを開催した。

■日本とは違う香港のバレンタイン文化

日本では、女性が意中ではない会社の上司や学校の女友達にチョコレートを配る義理チョコ文化が定着しているが、香港では思いを寄せる本命にだけその気持ちを表す。しかも女性ではなく男性が花束などプレゼントを贈る。情熱的な愛の表現を求める香港女性に向けて、男性は花束をオフィスへ送ったり、会社の前で待ち伏せして渡したり、多くの人が行き交う道端で大声でプロポーズを試みたり、新聞に告白文を載せたり…と必死で駆け回る。

街中ではアクセサリーショップやファッションブランドがこぞってバレンタイン商戦を繰り広げ、花束だけでは満足しない女性たちのためにプレゼントを選ぶ男性やカップルで賑わう。プレゼントに数万円かけるのは当たり前。恋人のいる男性にとって2月は痛い出費の月となる。既婚者であってもそれは同じよう。会社帰りに奥さまへ花やプレゼントを買って帰るのだ。ちなみに日本のホワイトデーのように、プレゼントをくれた人へお返しをしなければいけないという風習はないので、ただただ男性が女性をもてなすイベントとなる。女性からプレゼントをすることもあるが、手作りケーキなどお金の掛からないものを贈ることが多い。

■忘れちゃいけないディナー

どのレストランもここぞとばかりに女性の気持ちを高める特別メニューを用意するが、もちろん価格も特別。また数週間前から予約しないと人気のレストランはすぐ埋まってしまう。今年のバレンタインデーは土曜日ということもあり、ディナー付きの宿泊プランがある高級ホテルを利用する人が多い。彼女と熱い夜を過ごすためには抜かりがあってはならないのだ。

■おすすめの過ごし方

テーマパークなどでも例年、バレンタインイベントが行われている。ディズニーランドではバレンタイン限定グッズが販売されるなどこの時しかお目に掛かれないものも。ショッピングモールの装飾もバレンタイン仕様となり、恋人たちを盛り上げてくれる。デコレーションを見て歩くだけでも楽しめるので、お金のないカップルにもおすすめ。また伝統的な愛の誓いをしたいなら、黄大仙寺院を訪れよう。中国の神話に登場する愛の神が祭られており、2人でお祈りすることで永遠に離れ離れにならないようにしてくれるそうだ。

花束を贈る!

香港のバレンタインに欠かせない花束。
贈る色や本数も間違えてはならない・・・

花束を贈る!

バレンタインの花束にはやはりバラが一般的で、この時期の花屋には様々な色のバラが並ぶが、日本と同様に色ごとに花言葉がある。定番の赤は「熱烈な愛」、ピンクは「永遠の愛」などとほとんどは良い意味だが、中には悪い意味を持つ色も。黄色は「嫉妬」や「誠意のないあなた」、紅白は「戦争」、黒は「恨み」などとなり、相手が花言葉を気にする人なら避けたほうがいいだろう。また贈る数にも意味がある。1本なら「あなただけを思っている」、3本は「愛してる」、9本は「いつも一緒にいよう」、10本は「パーフェクトなあなた」、99本は「永遠に」、100本は「100%の愛を」、108本は「結婚しよう」などとなる。15本は謝罪の意味があるので、もしバレンタイン直前に喧嘩してしまったりデートに遅刻してしまいそうな場合は、15本のバラを贈ると許してもらえるかも!?ただし、この時期の花束は通常の倍以上の値段になるので要注意。街市の花屋でもバラ1本がHKD80ほどになる。

 

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