「デザインとマーケティングと香港の話をします」最終回:デザインは問題解決の手段

2018/07/11

■デザインには何ができるのか

デザインとは見栄えを良くするだけの作業という固定観念があります。しかし、昔からデザインは解決策を提示するための方法論でした。
問題に取り組む時、どう解決するかだけを考える。しかし、仕事を終えた時、その解決策が美しくなかったら、どこかに間違いがある。”建築家フラーの言葉です。スティーブ・ジョブスは、もっとはっきりとデザインとは「問題を解決する」ことだと言っています。
皆さんのビジネスは今、どのような問題を抱えていますか?誰もが昔からの問題を解決したい、新システムを取り入れたい、進化について行かなければ等々、様々な問題に直面しているのではないでしょうか?

 

 

■ゾウの話=問題なのはわかっているけど・・・

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先ず、今そこにある問題をどうにかしましょう。オフィスにはいつも大きなゾウが居座っています。明らかに問題だ、とわかっていてもどう追い出したらいいのか?その問題とは、ビジネスモデルかもしれません。マーケティングの方法かもしれず、人事の話かもしれません。誰もがゾウを見て見ない振りをしていませんか?

 

 

 

 

■サルの話=変化を阻むもの

今日、誰もが”変わることが必要だ”と考えています。個人も組織も変わらなければ、と思っています。ところが、どんな組織にとっても”変わる”のは簡単なことではありません。何故でしょう?新しい事にトライする時はいつも、変化を嫌う人々と、変化したい人々の間で摩擦が起きて、上手く行きません。そして変わらない習性は伝染します。
Print5匹のサルの実験の話です。サル達の部屋には美味しそうなバナナを乗せた梯子があります。競って取りに行きますが、もう一歩の所で電流が流れる仕組みです。無念!全員あきらめます。次にサルを1匹づつ入れ替えてみます。新入りのサルはバナナを取ろうとしますが、何度か失敗の後に先輩同様、あきらめます。新しいサルが入る度に同じ事が繰り返されます。試しに電流を止めても、どのサルもバナナを取りに行きません。全てのサルが入れ替わった頃にはバナナなど、存在しない事になってしまいます。

 

 

■カエルの話=飛び越されていく私達

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深圳には行きましたか?カエル跳び型発展の様子を学べます。中国やインドでは生活に、仕事にどんどんイノベーションが取り入れられています。スパコン上位500の内、200が中国製です。AI、データで他の国を圧倒しつつあります。DJI、テンセント、芝麻信用などの躍進の衝撃でTIME誌などは”中国が勝った”(China Won)という特集を組みました。
あちこちで変化が加速しています。流通に中抜けが起きたり、新たな仲介が現れたり、競合との共創が増え、別の業界からの参入が起こる、といったことが当たり前になってきました。
AIは破壊者か創造者か?というのは「既知の未知」です。“明日は今日の延長線上にはない”のと思えます。更には、既に起こっているかどうかも知らない「未知の未知」が将来の世界を形作っているのかもしれません。

 

 

■問題解決=絡まった糸を丁寧にほぐしていく作業

こうした状況で、力強く進んで行くための処方箋とは、変わり続けることしかないのだと思います。積極的に問題に向き合い、改善していくこと、が全てなのではないでしょうか。では、どうやって問題解決を進めて行くべきなのでしょう?TYAでスタートアップ企業やマーケティングの見直しに取りかかるブランド企業には次のような手順を踏むことをお勧めしています。

①マーケット・消費者・自社の現状を検証することで、問題を把握する。
②解決の為の仮説を立てる。(できれば複数)
③実験を行う。早く、安く、賢く失敗する。
④結果を検証して、軸足を変えるのか、現状のまま進めるのかを決断する。
 

その上で、組織として次のように変わっていきたいところです。先ずゾウを追い出す。即ち、長年の問題を解決する。更にサル達を盛り上げて、敢えてバナナを獲りに行く文化を育む。どう時に先行するカエルの姿を捉える。変化のトレンドをとらえ、戦略を立てる。

一度、棚卸しのような感覚で始められてはいかがでしょう。その際に、デザインという方法論を試してみようとお考えであれば、ぜひともパートナーとしてお手伝いをさせていただければ幸いです。(了)

 

※TYAは今年、創立20周年を迎えました。ありがとうございます。これからも皆様のマーケティングパートナーとして精進していく所存です。

 


植木 伸彦氏

植木 伸彦氏
1995年、黎明期の上海で日系企業のマーケティング立ち上げを手伝う。1998年にTYA(HK)LTD設立。戦略クリエイティブを核に大手家電、化粧品、食品会社などのブランディング、プロモーション、コミュニケーションプランに携わる。

 

 

 

 


 

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