PPWビジネス通信×アナシスVol 6人事労務のアナシスによる誌上相談会「初めての海外赴任ですが、異文化マネジメントに戸惑っています。」

2018/05/24

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PPW:4月に香港・華南に赴任してきました。やや戸惑っています。香港人、中国人は何を考えているのでしょう。

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黒崎氏

戸惑いは普通です。そもそも違う国です。「中国人とは」などと大上段から話すとステレオタイプで考える事になりがちなのでそれも注意が必要です。それでも違うところは最初から違うと認識しているだけでも、ストレスを溜めないコツになるでしょう。

一番違うと思われるのは、職務と責任の考え方です。日本は与えられた職務そのものがはっきりしていないケースが多いなかで、言われたこと以上をすることをあたりまえ、「責任」と捉える傾向があります。一方当地を含む海外では、職務記述書(JD)に書いてあることが責任範囲です(JDの無い会社も多いです)。言われたことをやり遂げていれば本来は褒められこそすれ咎められないはずですが、日本人からは「言われたことしかしない」と言われがちです。この職務と責任の考えの違いは組織文化によっても違ってきますが、新規赴任の方は最初に気をつけるべき視点の違いでしょう。言われたこと以上をやってもらうには工夫が必要になります。

もっと身近な違いを見ますと、例えば会議の運営があります。遅刻にもうるさい日本では時間通りに始め、結論をもって終わりたい方が多いのではと思います。ところがなかなか始まらない。中国では紛糾してくると、主題から外れていって終わらなくなることもあります。香港ではそもそも発言が少なく冷めていて、内職をやっている人さえも出現するなど、その参加意欲を言及される方も多いようです。日本人は開始時間にはうるさいが、終了時間にはだらしないと言われていることにも注意してください。

外線電話の対応なども、日本的にはストレスが溜まることの一つです。3度鳴るうちに取れない企業がかなり多い。直通電話とその留守電が増えたことも理由の一つかもしれませんし、そもそも日本のビジネスマナーを教えていない企業もあります。そのマナーの必要性の有無も納得できる理由が必要でしょう。業務中のチャットの多さにも驚かれるかも知れません。業務でも使われ始めていますので、一律禁止というよりも、セキュリティを含め利用方法の見直しが求められています。

時間の考え方でも戸惑います。始業5分前には準備完了するのが当たり前という日本的マネジメントと、それならば始業時刻を5分前からとすべきだという当地。考え方の相違ですが、こんなところまでストレスを溜めると仕事になりません。終業時刻30分前から帰る準備を始める部下にあきれるケースもあります。仕事そのものが暇なのか、アサインミスかもしれません。残業を沢山している会社と社員がいる一方で、全くしない人と組織も存在します。ある方は「残業しませんね」といい、ある方は「よく残業してくれます」という。中国では法的に残業代は必須ですが、香港では残業代は無しという雇用契約も可能です。彼らを残業させるモチベーションは何なのかということも考えなければなりません。

これらに加え、労務などの法的な違いなどもありますね。こうした異文化ギャップを乗り越えるには三つのステップが必要です。まず価値観の違いを理解し、尊重すること。そして自分の考えも論理的に主張し、そのうえで自社組織での最適解である「第三の解」を一緒に考えることです。

さて、それら文化の違いもありますが、マネジメントという観点では共通する部分がたくさんあります。人を信頼し、人を通して事業の成功を目指す。できることも沢山あります。

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